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ドクターメイトの今までとこれから

なぜこの記事を書こうと思ったか

ドクターメイト株式会社を創業し、6年が経ち、もうすぐ7年目になります。
ここまでの流れを振り返りつつ、これから何を大事にドクターメイトは進んでいきたいのかをアウトプットしたいと思っていました。
その時にちょうど社内のアドベントカレンダーが回ってきたので、いい機会だと思って書くことにしました。
ちなみに、この記事を書いている10月15日は自分自身の誕生日でもあるので色々と節目だなーと思いながら、筆を進めています。
※ドクターメイトが現状ではどういった事業をやっているのか知りたい方はこちらの動画が良いです。


ドクターメイトのこれまで

創業期の話はこの前、守屋実さんとの対談でかなり赤裸々にお話をしました。その対談もYoutubeに上がっているので見ていただけたら嬉しいです。
まとめると創業してから2年間は事業として成り立たせることに必死で、ピボットを繰り返し、9回目のピボットでやっと事業として立ち上がって、次のステップに進むことができました。当時もチャレンジングで楽しかったですが、もう戻りたくはないですね。

仮説検証の歴史

※当時の心境を語った対談


そこからは事業も倍成長、社員数も倍増という年を繰り返してきました。強力な仲間たちも増え、創業期からは想像もできない毎日を過ごさせてもらっています。

半年前のキックオフの集合写真


2022年には10億円の調達も行うことができ、そこから事業も増やし、より創りたい世界の実現に向けて邁進できていることに非常に感謝です。
しかし、これから先にさらに進んでいくために、現時点よりもさらに成長していくための伸びしろも見えてきています。

現在感じている伸びしろ

やることの明確化と集中

人が増え、できることが多くなった反面、やることを明確にしていかないと無限に発散するようになってしまいます。
スタートアップというある種異常なスピード感のなかで焦ってしまうと、やることを増やして目の前の課題を解決することに躍起になりがちです。
ただ、組織が大きくなっているということは連携する機会も多くなっているということ。その状態でリソースが逼迫した状態になってしまうと、逆にうまく連携ができずに全体のスピードが下がってしまいます。
そのためにはやることを明確化し、やらないことを決めていくことが重要なタイミングになってきていると感じています。
すべてをやろうとすることは、すべてをやらないことと一緒なのでここは勇気を持って明確にしていこうと思います。

組織を硬直化させない

これは今ドクターメイトが硬直化しているということではなく、これから硬直化しないように今のうちから準備していきたいというニュアンスのものです。どこの組織も大きくなってくる中で、変化に対する動きが遅くなってしまう懸念を抱えています。
ただ、スタートアップにおいては組織が硬直化してしまうのは、致命傷になりかねないと思っています。外部環境も、内部環境も目まぐるしく変化するスタートアップなので、柔軟に変化できるようにしておく必要があります。
今ある組織の形を保つための意思決定ではなく、あくまでも実現したい世界を実現するための戦略に組織が合わせていくという形を崩さないようにしていきたいです。

伸びしろをしっかりと伸ばすために

顧客価値を主語にすることの徹底

やれることが増え、我々から提供できる価値も増えました。しかし、提供できる価値が増えたからといって、それを闇雲に提供しても顧客のためにはなりません。逆に顧客が我々に感じてくれている価値を見失ってしまうことにもなりかねないです。
なので、顧客が我々に対して感じている価値は何であるのか、また顧客がさらに我々に価値を感じてもらうためには何が必要なのかを主語に、やるべきことを絞っていきます。

OKRの運用

これも多くのことができるからこそ、個人個人の目の前の目標の意味がわかりづらくなりやすいタイミングです。最悪、目の前の目標がただの意味を持たない数字になってしまうこともあります。
なので、明確に「どういう状態」を作るために、目標を追っているのかを意識できるようにOKRを運用していきます。
OKRって考えるのが難しいですし、運用も難しいのですが、目指す先のことを考えるとこのタイミングから導入し、しっかりと運用のPDCAを回していこう思っています。

役職は「役割」文化の再醸成

ドクターメイトでは役職・肩書はただの「役割」であるとしています。なぜならその時の状況によってベストな組織の形は違うので、それに合わせて当然個人の担う役割も変化するからです。
マネジメント層を厚くすることが必要なタイミングもあれば、プレイングの負荷が大きくなるタイミングもあります。
これが一度マネジメント層になってしまうと、プレイングには戻りにくいなど従来の日本モデルで組織を形成してしまうと、組織が硬直化し現状においてベストな形の組織が取れなくなってしまいます。
ドクターメイトでは役職・肩書と評価は結びつきません!ドクターメイトでの評価はグレードであって、役職・肩書は無関係です。
しかし、人の固定概念は根強いものですので、役職がついていると偉いとか、評価されていると考えてしまいがちです。
なので、これからも何度も何度も伝え続けていこうと思います。

ドクターメイトのこれから

いちサービスで終わらない

今までのドクターメイトは医療相談や、夜間オンコール代行など、ソリューション系のサービスが独立していました。
一業務を便利にするサービスというのが、我々への顧客からの評価であり、実態であったかと思います。
しかし、これからは本来やりたかった、サービス同士のシナジーを活かしてより顧客価値を上げていくことをしていきます。
介護施設の課題は大きく、しかも総合的に絡み合っていることが多いです。だからこそ、課題解決のため必要なサービスをワンストップで提供していく存在に我々はなっていこうと思います。

介護施設の持続可能な体制づくりへ

我々が提供するサービスを通じて実現したいのは、介護施設の持続可能性な体制づくりです。介護というのは社会的なインフラであり、ほとんどの人が今後関わるものです。それほど重要なものでありながら、現状の介護業界は課題が多く持続可能な状態になっていません。
特別養護老人ホームの6割は赤字経営となっており、このままでは介護施設の存続も難しくなってしまいます。さらに人材不足によって、今後サービスの提供そのものが今の形では提供できない可能性もあります。
一時しのぎのサービスを作るのではなく、介護施設の体制自体を良くすることで、今後も長く持続可能な形で続く状態にしていきます。

変わるもの、変わらないもの

MVVと創りたい世界は変わらない

ドクターメイトは「すべての人生を右肩上がりにする」というMissionと「持続可能な介護のしくみをつくる」というVision、そして行動指針であるValueがあります。これらは変わりません。
当然ですが創りたい世界も変わりません。医療介護の連携における課題を解決し、介護を持続可能なものにしていく。そしてそれによって適正化した社会保障費は、未来の世代の教育に投資できるようにしていく、そして高齢最先端国の日本でつくったモデルケースを世界に展開し、これから高齢化する世界の課題解決につなげていく。
これらはドクターメイトの創業期から変わっていないことですし、これからも変わらないことです。

何をどうやるのかは変わっていく

しかし、創りたい世界を実現するために何をどうやるのかは今後も大きく変わっていくと思いますし、それでいいと思っています。
もちろん大きな設計図やロードマップはありますが、細部や実行タイミングは様々な変数によって変わっていきます。むしろ様々変数によって、適切に変わっていけるチームが強いチームだと思いますし、実現可能性も高いと思います。
変わらないものをつくるために、変わっていく。そういうチームでこれからも進んでいきたいと思います!

まとめ

もう一つ変わらないことがありました。いつまでも挑戦し続けるということです。
向かっている課題は社会課題という大きな課題であり、それをスピード感を持って解決していこうとしているので、その分壁に当たるスピードも早く、課題も多く出てきます。
しかし、それは挑戦している証拠であり、楽しむ精神があればこれほどチャレンジを楽しめる環境はないと思います。
しかもこの領域はすべての人にインパクトを与えることができるというやりがい付きです!
思いっきり挑戦して、思いっきりインパクトを出す。ピュアに愚直に挑戦しつづけていきます!

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