Eduble_自己紹介

いつも座席移動が必須の授業

教師生活がしばらくしてから、私は授業で1つのルールを作りました。
それは「いつも座る座席が違う授業」です。

40人授業が多かった私の担当する授業では、狭い教室に生徒たちがひしめきあっていました。
その様子がどうも私にはしっくりこず。

私の授業は最初、簡単なイントロダクションから始まります。
その時は前を向いて聞いてもらうのですが。
それが終われば、座席を4人×10グループのかたちに作り直し。

それから各グループに4枚のトランプを配ります。
トランプのマークは4種類。
そして、トランプは1〜10までのカードだけにしておきます。

ランダムに配布して、自分の数字の班に移動。
そうすると、そのグループには、
スペードの1、ハートの1、クローバーの1、ダイヤの1
というメンバーが集まります。

もちろん、男女比なんて関係ないので本当にバラバラ。
「今日はこの人たちと50分一緒に授業か〜」という感じです。

しかし、これが生徒たちには好評でした。
毎回新鮮な気持ちで授業が受けられるようになるのです。
場所も違う、人も違う。
普段は話をしないクラスメイトとも強制的に話をする環境を作られてしまうことで、生徒たちは心地いい緊張感を手に入れます。

そして、指示をする時も、
「はい、じゃあクローバーの人立って〜」
という風にすると、各グループで1名が立ち上がります。

こうやって、移動したり、立ったり座ったり。
意識的に身体の血流を良くすることで、学びも活性化されます。

しかし、これの難点は私が生徒の名前を覚えにくいということ...
名前を覚えていない状態では、誰がどこにいるのかを見つけるのにも苦労します。

でも、それは私が努力でカバーすべきところで、優先すべきは生徒たちの学びの質を維持すること。
こうやって、グループワークはどんどん熱を帯び、授業の工夫を通して、生徒たちの人間関係にもどんどん変化が現れるのでした。


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