オランダの学校教育の特徴②<校舎のデザインには教職員の意見を反映>
我々が住んでいる地域には小学校が多く、徒歩20分圏内で行ける小学校を調べると、なんと13校もありました。
これが自転車圏内になれば、相当な数になることが予測できます。
近所を散歩していると、補習工事中の小学校をよく見かけます。
そして、家の近所にある現在補習工事中の小学校の1つに、以前学校視察を行った小学校があります。
その小学校での説明会で、学校側は、
「これから校舎の外観/内装が一新されます。出来上がりはこのような感じになります」
と説明をしてくれたことがありました。
そして、「校舎の外観や内装には、我々教職員の意見がきちんと反映されたものになっています。これまでの教育活動を通して不便だった点や改善されるべき点を話し合い、建築業者にそれらの改善点がきちんと反映されるよう、話し合ってきました」
というようなことを話していました。
オランダの学校設立は日本に比べ、比較的簡単だという記事を書きましたが、
オランダの教育の特徴①<学校設立の背景>
https://note.com/naom_27/n/nf6f8badafb4c
もちろんオランダにも建築基準などはあります。
ただ、日本のそれに比べると、
「学校という場所はこうでなければならない」
というような規定が比較的緩いのではないかと思います。
例えば、プールの有無や体育館の広さやその充実度などは、日本の学校においてはほとんど大差がありません。
これは逆に言うと、日本の学校は全国的にある一定の厳しい基準を満たして作られている。ということになります。
しかし、オランダの場合は学校設備に関して言えば、
「プールの有無」
「体育館の広さやその充実度合い」
「校庭の広さ」
「HR教室の広さ」
などは、ある意味「学校の魅力」として捉えられます。
そして、その「学校の魅力作り」に教職員の声が反映されます。
教師の導線や子どもたちの導線を考え、
教室内の洗面所の有無、
廊下に遊び場の有無やその数、
職員室の位置や、
教室のレイアウト、
共有スペースのデザイン、
など、教育活動を行うにおいて「より良い学校環境」を知っているのは教職員である。
という風に考えられ、学校建築に教職員が意見することが認められています。
このようにして、オランダの多くの学校では
「子どもたちにとって良い学校環境づくり」
を、大人たちが話合い、決定しているようです。
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