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高校教諭として感じたこと、オランダ移住への想い

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教員採用試験(英語)に合格し、大阪府の高等学校教諭として働いていた日々の中で感じたこと、そしてオランダへの移住について書いています
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#授業づくり

いつも座席移動が必須の授業

教師生活がしばらくしてから、私は授業で1つのルールを作りました。 それは「いつも座る座席が違う授業」です。 40人授業が多かった私の担当する授業では、狭い教室に生徒たちがひしめきあっていました。 その様子がどうも私にはしっくりこず。 私の授業は最初、簡単なイントロダクションから始まります。 その時は前を向いて聞いてもらうのですが。 それが終われば、座席を4人×10グループのかたちに作り直し。 それから各グループに4枚のトランプを配ります。 トランプのマークは4種類。 そ

学校⇄家という生活の中で疲弊する高校生たち

私が新任教諭として勤務していた高等学校は比較的落ち着いている学校としても知られ、学力は進学校とまではいかなくとも、熱心に勉強する生徒も多く、部活動の入部率は97%という学校でした。 1つ前の記事でも書いたように、私は17時以降は職場に残り、指導書を読んだり、採点をしたり、授業を改善したり...と、毎日を過ごしていました。 よって、私の平日の生活は相当の確率で"職場⇄家"だったように思います。 しかし、時には友達と食事に出かけたり、週末はレジャーを楽しんだり、朝まで飲み明か

"教育活動の要は授業だ"という幻想

さて、正規教諭として全日制普通科の高等学校で働き始めて1年目。 担任もなく、校務分掌の仕事内容は私一人で完結するものだったため、やり方を大幅に変えて、"効率化"を意識した仕事をしていました。 仕事の効率化というのは時に、一緒に働く人のモチベーションが低いと困難になる時があります。 「そういうやり方はよくわからない」とか、 「そのやり方を導入するために逆に時間がかかる」とか。 もちろんトライしてみる価値のない提案もあるのですが。 とりあえずやってみよう。ダメだったら元に戻