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続・ブラック編集部(者)について

以前書いた記事の続きにあたります。

https://note.com/naokure/n/nb431ca3f3e5c

梶原一騎さんのご子息、城(ジョー)さんがツイートなさった事が
100万閲覧(インプレッション)されています。

まずこちらを

城さんは詳しい説明をFacebookで説明しておられますが
この業者が約束を違えて、勝手に作品を配信したのを止めたようです。

そんな犯罪的なことってある?てお思いの方がいると思いますが

あります


僕の体験談は後に話すといたしまして

まず、現在の電子配信の漫画業界の流れやお金いかほど?みたいな話などを知ってみたいですよね?
ちょっとマネーの話
素人の皆様にも興味あるように語ります。

まず現在
紙市場を追い抜き電子が書籍の販売を補っています。

必然的に書店の規模は縮小傾向にあり。全盛期の1/3とも2/3とも言われほど
書店がなくなっております。

僕の地元、静岡でも大きい書店だった
江崎書店や谷島屋さんはほとんど見かけなくなりました。

電子は韓国系新興企業や
日本の書籍を支えていた出版取次や
携帯漫画で漫画の旨みに気づいた電話会社が参入しており

構造として
出版社が元請に近く
他のプラットホームの会社(LINEやYAHOOブックス、めちゃコミなど)
が書店の代わりになり
作品を配信して

その作品群を扱うのが
周辺の小さい編集プロダクション、漫画プロダクションになります。


現状この「編集、漫画プロダクション」のほとんどは
グレーからブラックになります。
ホワイトグレーで良い会社です。
ホワイトの会社に出会っている方は奇跡のような人たちです。
ただブラックと言っても法令無視するような会社は稀です。

スケール(計り)で言うとこうです。皆さんも物差しに↓


A著作権保護の契約を結び、未払いはない、請求書を作成「ホワイト」
B人格権がない、原稿料は払う、未払いはない「ホワイトグレー」
C漫画家をパワハラでこき使う、薄給「グレー」
D契約書を作らない、あるいは契約を無視する、未払いがある「ブラック」
E監禁したり暴力を振るう、対価を支払わない「超ブラック」

作品権利を右から左に動かすだけで
「何百万、何千万」も入ってしまうのが漫画の世界です。

え?そんなに?て多くの読者の方は思いになるでしょう。

例えば、僕はある作品で400万ビューを3話くらいでしました。
無料公開でしたが
その金額は約70万円程です。広告費が入るからです。

このビュー数字が一つ増えれば?2つ増えれば?
これを著作権者だけでなく、編プロもよく承知をしています。

無料で販売して残り数話を有料にするのも跳ね上がります。
無料にすることで大量のIQ低めからIQ高めのさまざまなお客様に目が止まり
掲示板は荒れたり、コメントでボロカス言われ始めますが

その中で読者の心にヒットした場合
正規単行本を購入してくださる読者の方や
残り数話をちゃんと代金で購入してくれる読者につながり
結果売上が倍増します。

僕の話だけでいうと(妻の方は関係なく)
大体、数社の合計が
月に数百万の売り上げが毎月記載されています。

僕の作品が数百万円売れているんです。毎月。すごー

単価いくらですか?八十円とか、五百円とかのものがですよ?
そのうち出版社や配信会社の取り分を差し引かれ
印税が著作者に振り込まれます。

これが電子印税の流れです。

梶原一騎作品に話を戻しましょう。
僕でさえ数百万の売上です。
いまだにアニメ化したりパチンコが毎年出るような
「あしたのジョー」や「巨人の星」等、超級作品を有する梶原作品なら
いかほどになるでしょう。

おそらく多い時は月に数千万は稼ぐ巨大コンテンツだとおもいます。

現在世間で売れている主流商品の「推しの子」やジャンプ作品なんかは
億単位だと思いますが。

売れた漫画は儲かるわけです。
右から左に作品の権利を動かすことで
層の違う読者の目に触れることで長く稼ぐ事ができます。
コレには通常「物理同様に」限界があるわけですが

人目に触れ続ける人気作品は息が長くなります


梶原一騎先品はまさにそれで

あしたのジョーはパロディやCMや、根強いファンのおかげで度々取り上げられますし。
巨人の星や、タイガーマスクもパチンコになったりします。
今売れているジャンプ作品とは違い
現役ではないものの稼働中の作品の一つです。

それが契約を違えて勝手に無料配信したわけです。
僕のスケールで言うとDにカテゴリーされます。

ブラックと言っていいでしょう。

法律や契約を無視し出す会社は最終的に全部無視します。

広告費が入ると著作権者の城(ジョー)さんに説明があったとの事ですが
許可していないのなら配信してはいけません。

確かに無料配信は儲かる時があります。
引き続き話が読みたくて読んでくれる時、広告費が入る時などです。
コレを

施策

と電子書籍では言っています。
つまりキャンペーンです。

先ほども言った通り
延々と続く作戦ではなく

「作品の寿命とともに徐々に売り上げの勢いは翳るのです」



そのために使い所があるわけです。
何かの企画が動いてる時とか
出版社全体のキャンペーンとしてとか、、、

しょっちゅう無料にしていたら
いずれ無料の漫画としての価値になります。

今無料だからちょっと読んでみよう!
で新規のお客さんを獲得する事が目的なので

「いつでも無料の漫画」のブランドがついたらもう終わりです。


長期人気コンテンツである「梶原一騎作品」はコントロールが微妙な位置にあります。

70年代の作品なので新規は獲得しづらい
全部タダで読ませるわけにもいかない。

その中で「無料はダメですよ」と著作権者が言ってるのだから
せめて低価格売りとかの施策
をする必要性があったのかな?と思います。

契約を違えている時点でダメなんですが。

城さんが無料で読める事を楽しみにしていた読者の方にお詫びするツイートはそう言う事だったのです。
読者様には罪はありません。

城さんとは懇意にさせていただいており
梶原一騎さんのご自宅に
アニメ監督のお友達野口さんとお邪魔しました。😄

城さんの作品管理は正しいと思います。

なぜこんなにも
ブラック編集部は問題になるのでしょうか?

ここからはかなり踏み込んだ内容なので有料です。
僕の体験談になります。


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