見出し画像

冬の養生食 鶏と蓮根の薬膳煮

鶏とれんこんの薬膳黒酢煮


冬の養生は黒。
黒胡麻、黒米、黒木耳、黒と名のつくもの、黒い食材を積極的に摂ったほうが良いらしい。

そこで今日は冬に食べたい煮込み料理を、冬に食べたい根菜を用いて作りませんか?

高麗人参、陳皮など、使い慣れない食材も登場します。
リンクを貼っておいたので、手を出してみたい方は簡単に入手することも。

「家にあるものだけで作りたい」と言う方は、生姜とにんにくだけで作っていきましょう。

ちなみに高麗人参は200gで3000円と高級品です。一度収穫すると、その畑はしばらく作物が育たないくらい、土の栄養をかっさらっていくらしいのです。逆に言うと、そのくらい、栄養価が高いとも言えますな。

そして、現代人のわたしたちの家庭には冷蔵庫がある。
すぐに使わない分は冷凍可能です。
二つ目の生薬は陳皮。陳皮というのはみかんの皮の天日干しされたもの。
そんなものが役に立つのかと思われそうだけど、中国では漢方薬剤として処方されるレッキとした生薬なのです。

無農薬みかんの皮を乾燥させて作ることもできるので、オーブンで乾燥させたものを太陽に当てて自家製陳皮をせっせとこしらえていますが、市販品もあるので便利です。黒酢は、私がいつも使っているものはそのまま舐めてもツンとせず、美味しいのです。
餃子のときも、この黒酢+醤油でいただいていますが、マイルドでコクがあって好みです。


生薬の話:
高麗人参は生薬の王様と呼ばれ、疲労回復や血行促進に効果が高いとされています。陳皮は消化促進、喉の痛みなどに、八角はお腹の温め、むくみをとる効果があるとされています。

料理に自然に使うのに慣れていくことで「備えあれば憂いなし」。
冬の寒さに負けない体づくりを。。。

食べ物というのは作ってから食べるまでの「愉しみ」になることが何より日々の活力になるものです。
例えばご主人のために、はたまた自分のために、紹興酒を買っておいて、紹興酒をちびちびとやりながらこの「鶏」や「蓮根」をアテとしていただくのはいかがですか。和芥子なんかも合いそうです。

高麗人参も陳皮も、単体で食べると驚異的な苦味があるけれど、なぜなのか、スープで具材と共に煮込まれるとそのコクだけを主張してくるように思います。
薬臭さなどないので、食べただけでは「薬膳」とバレないと思います。
そして黒酢で煮るからか、短時間でも鶏がほろほろで食べやすいので、子供のご飯のおかずにも力を発揮。

さてさて、それでは、レシピです。

ここから先は

647字 / 1画像
渋谷区にあるレストランHITOTEMA。お店の名前であるひとてまは、「ひとてましかかけずに美味しいものを作り出したい」という思いと、「作ると食べるが最も近い場所」「人と人の、手と手のあいだ」という意味の二つがあります。 子育てをしながら仕事を続ける中で、トライ&エラーを繰り返してきました。私自身の、嘘のない気持ちで「これはいい!」と思うものだけを掲載します。

HITOTEMA倶楽部

¥980 / 月

「HITOTEMA」は、2014年にスタートした渋谷区にある週一回のみオープンするレストラン。そんな変わった業態でお店を続ける中で、お客様…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?