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ビーガンキムチの試作中

秋。

お鍋が食べたくなる気温の低い時期は、食事の支度が楽になってなんだか嬉しい。

(わたしだけではないはず。。)


鶏をいただく水炊きや豚と長ネギのお出しの効いた醤油あじのお鍋、

豚薄切りと牛蒡のささがきとほうれん草の三種しか入れない"常夜鍋"や、豆腐と海鮮、ねぎ、にら、たまごで仕上げるスンドゥブなど、

限られた食材で仕上げていくお鍋が好きだ。

(寄せ鍋に惹かれないのも、私だけではないはず。。)


「あじへん」なんて言うことばが、普通に使われるくらいになったけれど、

わたしは飽きっぽいので、同じものをずっと食べることが出来ず、

鍋でもコース仕立て(白菜の白い部分→鶏団子→白菜の緑の部分)に順番に食べたり、途中で塩+胡麻油+さらし葱で味を変えたり、

最後に豆乳を少しだけ加えたり、と、2時間の食事の時間を変化させながら楽しむのがスキ。


今日は、冬に美味しい白菜を入手し、「自宅で」「ビーガンで」「ミニマルな材料と工程で」キムチを作れないかと、行ってみた。


使ったのは、有機の白菜と、自家製の塩麹と韓国産の粗挽き唐辛子、そしてすりおろした自然栽培のにんにく。

通常のキムチ

アミの塩辛=旨み成分(イノシン酸)。*時間をおくことで発酵する


今回のキムチ

塩麹=旨み成分(グルタミン酸)*既に発酵してる食品


今回はミニマルな4材料(白菜、塩麹、唐辛子、にんにく)のみで行ったけれど、ここに椎茸のグアニル酸が入ると「旨みのたからばこや〜」と言った風に、飛躍すると思うので、明日それを試してみようと思う。


私はいつも、"最低限"にどうしたら持っていけるのか、に挑戦したいと思っている。漬け物なんて、毎日のことだから、なおさらそう。

家庭料理が複雑だったら他のことができなくなるんだから、本末転倒だと思う。専門職になった瞬間、家庭料理と呼べなくなると思う。

それは経済成長とともに生まれた分業になってしまうから。

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渋谷区にあるレストランHITOTEMA。お店の名前であるひとてまは、「ひとてましかかけずに美味しいものを作り出したい」という思いと、「作ると食べるが最も近い場所」「人と人の、手と手のあいだ」という意味の二つがあります。 子育てをしながら仕事を続ける中で、トライ&エラーを繰り返してきました。私自身の、嘘のない気持ちで「これはいい!」と思うものだけを掲載します。

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「HITOTEMA」は、2014年にスタートした渋谷区にある週一回のみオープンするレストラン。そんな変わった業態でお店を続ける中で、お客様…

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