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コッツウォルズ食と歴史の旅 2023年夏

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優しいハチミツ色の石造りの家、なだらかな緑の丘と点在する羊たち。 優しい自然の中で、その一部となる暮らしがある。そんな暮らしを垣間みながら今年の夏を過ごしてみた。
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イギリスの食べ物って不味いの?

コッツウォルズ食と歴史の旅 イギリスへ行くと言うと、「イギリスの食事って美味しくないんでしょう?」、「イギリスって美味しいものないよね」、と良く聞かれます。 「不味い」がイギリス料理の枕詞になっているように。 そうなんでしょうか? その答えを出す前に、自分の経験を振り返ってみます。 イギリスの料理との出会い 私とイギリスの料理との出会いは、イギリス人義理兄との出会いそのものでした。もう亡くなってしまいましたが、この義理兄は、長年、日本に住んでいながら、暮らしぶり、食事は

イギリスの食事

コッツウォルズ食と歴史の旅 7年、毎年夏、イングランド、コッツウォルズ地方に滞在していた。 コッツウォルズはロンドンから西へ150kmほど離れた場所に位置する、緑豊かな丘陵地帯。丘には草を食んでいる羊たち、そしてはちみつ色をした家々が点在し、まさに「イギリスの原風景」のところです。 コッツウォルズは歴史が古く、羊毛の交易で栄え、現在でも、古いイングランドの面影を残した建物を見ることができる地域です。 日本人女子には正に、ツボ! 本題に入る前に、イギリスの正式名の基礎知識

中世の町・チューダー調の建物が残る  チュークスベリー

コッツウォルズ食と歴史の旅 この夏、滞在していたストラウドの町から車で40分、白い漆喰の壁に黒く塗られた木枠が特徴的なチューダー様式の建物が残っている、古い町、チュークスベリーTewkesbury があります。テュークスベリーはRiver Severn セヴァ―ン河とRiver Avon エイヴォン川が合流地点に位置する町で、テュークスベリーの戦い(Battle of Tewkesbury)1471年が有名です。 このパブは英国の有名な作家、チャールズ・ディケンズが初めて書

コッツウォルズの村 「ペインズウイック」

コッツウォルズ食と歴史の旅 柔らかい色の石造の家が並ぶ、ひっそりとした小さな街。 人の往来はあまりみないけれど、手入れの行き届いた家々の庭先からは 豊かな暮らしが伺える。 今日は滞在しているストラウドの街から車で15分くらいのペインズウイック Painswickへ行ってきました。  Queen of Cotswoldsと言われるこの街は St. Mary教会を中心とした小さな街です。 かつては、羊毛取引で栄えたところとか。 教会には綺麗に剪定された、Yew(イチイの木)

村のファーマーズマーケット

コッツウォルズ食と歴史の旅 絶対欠かせたくなかった、このファーマーズマーケット。 Stroud Farmers Market ここはグロスターシャー、ストラウドと言う小さな町。 毎週土曜日に開かれる小さな村の元気のいいファーマーズマーケットです。 この地の食文化の豊かさを味わえる。 コッツウォルズと言えば、乳製品、ソーセージやベーコン、ハムなどの肉加工品が特に美味しい。土曜日、ステイ先のストラウドにあるハウスから数分なので、朝一で行って、また数時間後散歩がてらいきました。フ

はっぱき脱ぎ

イギリス、「コッツウォルズ食と歴史の旅」 から戻り、今日は、おひとり様「はっぱき脱ぎ」 「はっぱき脱ぎ」とは、新潟、中越地方(私は中越、魚沼産)の方言で、旅の疲れを癒す慰労会、ご苦労様会みたいことを指す。 良く、母が小旅行から戻ると、一緒に旅行に行った人たちと、後日お茶会などをしていて、それを「はっぱき脱ぎ」と呼んでいた。旅の思い出を語りながら楽しそうだった。 「はっぱき」とは、「はばき」(脚絆のこと)が語源。 旅から戻り、身につけていた脚絆を脱ぐことをいう。 昔は徒歩

ピーターラビットに会いに

コッツウォルズ食と歴史の旅 滞在先のストラウドから汽車を乗り継ぎ、湖を渡り、やってきた、Near Sawrey ニアソーリー村。ここにピーターの生みの親、ビアトリックス・ポッターの家があります。ビアトリックスはこの地を愛し、晩年ここで過ごしたのです。 四年前と変わらず、静かでのんびりとし、どこか懐かしさを覚える場所です。ビアトリックスが生きている時もこんなだったのかも。 ピーターラビットと言えば、子供のころから、英語が読めなくても親しんできた。本の中にでてくるものは目新

久しぶりのイギリス 2023夏

3年ぶりの英国、ロンドン。 今回の英国は「イギリス、コッツウォルズ食と歴史の旅」という旅。 コロナで3年間保留になっていたもの。やっと来れた! ストラウドというコッツウォルズの小さな村にあるファームハウスを一棟丸ごと借りて、現地のことを、歴史と食を体験しようという1週間の企画です。 その前に。。。ロンドンでアメリカニューメキシコからきた家族みたいな人たちと合流し、まずはそこで数日ロンドンを楽しむことに。 総勢13名。20代から70代まで。この仲間たち、このメンバーで色々

イギリス湖水地方へ

今年のイギリス、目的の「コッツウォルズ食と歴史の旅」の前に 友人たちともう少し足を伸ばし、湖水地方へと向かいました。 日本人女性のツボ、湖水地方。全てがイメージ通りのイギリスの田舎。 子供の頃、お絵描きで描いていた風景がそのまんま。 広い空、何層にもなっている雲。緑の牧草地、転々と羊さんがいる。 汽車を乗り継いで、湖水地方の入り口Windemereウインドミアへ向かう。 最後は単線でコトコト。。のはずが、運転士と車掌さんが揃わず、運休となっていた。そんなことってあるんだーと

旅からもどるたびにブログを変えてる感じがする。ということで、note で書いています。 今のところ・・・

イングリッシュ・ブレックファースト

「コッツウォルズ食と歴史の旅」 世界中どこでも、その地のもので美味しいものがあります。 美味しいだけではなく、器も、食べかたもそれぞれの国で、受け継がれてきているものがあります。 イギリスと言えば、しっかりと朝食を食べる国。 フル・イングリッシュ・ブレックファーストは今でもよく聞きます。 お皿の上には、スクランブルエッグや目玉焼きなどの卵料理と、ベーコン、ソーセージ、ベイクドビーンズ、マッシュルームのソテー、それから焼きトマト。パン。 とても高カロリーな朝食、実はその歴史