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新しいものと出会うとき

先日、農園の管理人さんが育てられた綿花の枝をいただきました。今年、管理人さんは2つの珍しい植物を育てていて、そのひとつが綿花。私たちの衣服のもとになっている綿のお花。オクラの花みたいな、綺麗なお花が咲きます。もうひとつは、全く見たことのないようなロケット型の実がたくさんつく植物でした。これは何ですかと尋ねると「ゴマ」だそう。綿もゴマも、私たちの暮らしに密着したものなのに、どんな植物か想像したことさえなく、驚きました。

綿花ーアオイ科でオクラと同じ
ゴマのさや

家庭菜園の小さな畑でも、5年も続けていると、たいていの野菜は葉っぱなどで見分けることができるようになります。もうだいたいの植物は分かるよね、くらいの気になっていましたが全くそんなことはなく、身近だけど知らない植物がまだまだいっぱいあったという嬉しさ。特に、綿が綿花という植物から出来ていることは頭では知っていましたが、この美しい花からフワフワの綿ができてくること、その事実を目の前にするとなんだか子どものようにワクワクしました。そういえば畑を始めた時も、いろんな野菜が育っていく姿を間近で見て、発見の感動がいっぱいだったことを思い出します。

花のあとに丸い実ができる
実が開いたところ

繰り返される毎日の中で、そんな小さな発見や喜びをもたらしてくれる新しい植物との出会い。植物だけに限らず、新しい場所に行ったり、新しい人と出会ったり。新しいものとの出会いは、日々を生き生きと楽しむうえで本当に必要だと思います。なんだか脳がブワッと広がって活性化されます。そういう喜びがあると、絵が描きたくて仕方がなくなります。わぁ、これ描きたい~と思うときはたいてい、初めて見る美しさに出会ったとき。

身近な自然からでも、初めての美しさや驚きは思いがけず与えられます。自分で植物を育てる楽しみや、自然を深く見つめる楽しさはそんなところに秘密があるような気がします。そんなことを考えながら、綿花の実が開いたばかりの、生まれたての綿の姿をスケッチしました。

スケッチをするとまた、植物をもっとよく見て、さらなる発見の感動があるのです。


※畑のゴマや綿花の写真は、管理人さん撮影のもの^_^

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