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うまくいくことがゴールではありません

こんにちは。今日も元気でお過ごしでしょうか?

一生懸命頑張った後の達成感や、成果が出た時は、大変嬉しいものですね。頑張っている時は、自分の存在に意義を感じ、充実感もありますし、学校も家族も社会も「頑張る」こと、「達成すること」を奨励しています。私も何十年も、目標設定 → 一生懸命頑張る→ 達成する→目標設定のサイクルを繰り返してきましたが、その過程でいつも感じていたのは、

 結果を出すため、誰かのためだと、とても苦しい。

ということです。

「試験に受かる」「仕事の大きなプロジェクトを完成させる」「奨励金を手に入れる」など、大きなゴールを達成すると、しばらくは嬉しくてたまりません。でもすぐに冷めて、不安になります。そして次の目標は何かと、探し始めるのです。あたかも何かに駆られるように、自分で自分にプレッシャーをかけて、次の目標を立てて、再び走り始めるのが常でした

 「あの仕事がとれたかとれなかったか」、「試験に受かったか受からなかったか」、「欲しいものがでに入ったか入らなかったか」という結果は、通常「良い」か「悪いか」で判断され、「成功」したか「失敗」したかのラベルを貼られてしまいます。しかし、こうした価値観で生きているうちに、いつの間にか、結果が私たちの成長を助けるための学びの一環ではなく、ただ一つの目的になってしまいます。自分の中で設定する目標の占める割合がだんだん膨らんで、末は、目標達成=自分の価値とまで思いこんでしまうかもしれませんし、走っている自分のイメージが大事になりすぎて、走り続けないと自分がなくなってしまうかもしれません。

もちろん、目標を設定し、何事かを成し遂げることは、人生で必要な時もあります。自分を投げ出し、人のために切磋琢磨することもあるでしょう。そんな時でも、必ずそこに自分がいるかどうかを確かめましょう。成功失敗以前に、「自分は一体なぜこれをやっているのか」「今やろうとしていることは、自分にとってどういう意味があるのか。」と問いを投げかけることで、その本質を広い視野の中で捉えましょう。

私達は、地球という惑星に住み、その時空間に存在する生身の心身で一瞬一瞬を生きています。私達人間が醸し出す一挙手一動は、地球全体の動きと呼応していて、その人生は、一定の価値観や固定観念で縛られるものではなく、もっと豊かで広がりがあるものです。近くにあるものに集中して、追い続けるのも時には必要ですが、それと同時に、人間という大きな可能性に満ちた存在を認識し、それに相応しい人生のゴールを設定してみてはどうでしょう。そうすれば、大きなゴールへのステップとなる一つ一つの目標に向かう姿勢も自ずと変わってくるのではないでしょうか。

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