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スウェーデン女子が語る現地のLagom(程好い)で心地良いライフスタイルとしあわせ哲学

スウェーデン:47%
日本:10%

さてこれ、何の数字でしょう?

答えは後ほどお伝えするとして、先日タイトルのような講座を実施しました。

スウェーデン周辺のデンマーク、ノルウェーなどを含む北欧の国々は

国連の幸せな国ランキングの常に上位を占めていて、

スウェーデンに至っては過去7年間連続で10位以内をキープしているとのこと。

日本人の私達からしても北欧の国々って、なんだか自然が豊かで人々は穏やかでハッピーそうなイメージを持っている気もします。

でも具体的に言って、その背景にはどんな理由があるのか?

個人的に彼女とは大学時代からのお付き合いで、

当時は何かと仲良くさせて頂いていたものの、

現地について良く知っているかと言えば全くそうでは無く。

当然ながら今回のテーマの1つであったLagom(ラーゴム)も

はじめて耳にしたのでした。

大すぎず、少なすぎず、程好い。

を意味するこの言葉。

国民にとってはこれが、
穏やかで心地良く生きていく中で欠かせない大切な概念なんだそう。

消費社会とも呼ばれる今、

ちょっとショッピングに行けばあれもこれも。。。

と欲せずにはいられないほど街中は誘惑に溢れています。

そんな中、スウェーデンでは環境保護、そして自然と人間の調和をなによりも大切にしているとのことでした。

そしてただ外で過ごすことが大好き。

"悪い天候など無い、私たちが適切でない服装をしているだけだ"

ということわざがあるくらい。

つまり、いわゆる悪天候であっても、

雨ならば雨、雪なら雪に見合う適当な装いをして外に出るだけ。

それも、アウトドアだからと言って何らかのアクティビティを、

というよりは、ただ外に出て、自然との精神的な繋がりを感じて癒される。そういったところが大切なんだそう。

一方で職場における男女格差を無くすための仕組みもしっかりしていて、

現地ではトータル480時間の育休が"両親"に支給され、
内90時間は必ずそれぞれが取得されなければいけないという徹底ぶり!

そして冒頭で触れた、

スウェーデン:47%
日本:10%

これは何と、それぞれの国会で女性議員が占める割合。

EUの平均ですら32%である中、
スウェーデンは約半数が女性議員であるという、事実。

更にスウェーデン国の政府は自身を

"フェミニストな政治機関だ"

と明確に宣言すらしています。
男女差別に関する法律も定めてあるんだとか。

より良い国とは何か、を考える上で、忘れられがちな女性にとっても生きやすい国造りに努め、更に女性の議員さんという存在を一定数確保している。

最後に、参加者からの質問コーナーで、

同じ先進国でありながら、日本とこんなに決定的に差があるのか?

といった問いに対し、

自身が把握している限り、数十年前まではスウェーデンもこんなに女性に優しい国では無かった、とのこと。

抑圧されていた女性たちによる地道な草の根運動が何度も繰り返され

それが実を結び、今のスウェーデンがあるのだと思う、

という回答でした。

自分の次の世代、私の子供の時代に、どんな国になっていてほしいか。

そんなことに想いを馳せて、小さくても今後どういう風に活動していくべきか、

考えされられるきっかけになったのでした。

次回はベルギー在住の科学者パキスタン女子がムスリムコミュニティのジェンダー問題について語る予定です♡


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