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超体育会系・対面第一!の日本企業勤務⇒完全オンライン海外テレワークへ移行のギャップとその克服

こんにちは。いそべなおこです。

前回は「海外テレワークのすすめ」について、書かせていただきました。しかし、人と話すのが大好きで前職も法人営業という仕事だった私。応募~面接~現在までオンライン一本の現在の状況を見て、友人や元同僚からよくもらう言葉が、

「完全オンラインってどうなん?寂しくないん?ギャップすごそう」

そこで、今回は「対面第一→完全オンライン」に切り替えた、実際のギャップと心構えしておいた方がいいことについて、私の体験を踏まえてお話ししようと思います。

1.前職は体育会系・対面第一・法人営業

海外テレワーク、皆さんはどんなイメージでしょうか?勤務先の会社の人とも直接会うことなく、オンラインで面接し採用いただき、今までも直接お会いしたことは一度もないです。オリエンテーションもミーティングもすべてオンライン。

この勤務状況、私の前職では考えられません(少なくとも新型コロナウイルスの前は、ですが)。テレワークとは程遠く、特に法人営業という仕事柄、「人と直接会う」ことが主な仕事対面コミュニケーションが当たり前だった仕事スタイルで(営業は直接訪問アポ数が命!という体育会系。でも、結構ゴリゴリ楽しくやってました)、オンライン営業が広告されているのを見て、同僚と「私たちはヒラメ筋すごいよなあ」なんて言っていたのを覚えています。セキュリティがとても厳しい会社だったので、社用PCもオフィスにロック、持ち出しPCはもちろんなく、社用携帯は情報漏洩のリスクが少ないという理由でガラケーでした。

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ただ、そんな会社だからこそ(?)人が温かく、「直接コミュニケーションをすることで築く信頼関係」が確実にありました。毎日出社するのが当たり前で、上司や同僚との対面でのコミュニケーションが非常に活発。また、法人営業担当として、お客様への直接訪問の中で、仕事やプライベートについてちょっとした相談から重大な依頼までできたり、会話を通して信頼関係の構築につながり、対面コミュニケーションだからこそますます仕事に没頭できた気がします。

そのため現在のお仕事の「完全オンライン勤務」なんて、当初は想像もつきませんでした。「人恋しさにすぐ辞めちゃうかも」なんてことも考えていました…。

そして、いざテレワークを始めてみると、「ギャップがすごい!」
その「ギャップ」とひとことに言っても、「ポジティブなギャップ」「ネガティブなギャップ」があるように感じます。


2.ポジティブなギャップ

「ポジティブなギャップ」としては、次の二つが大きいです。

(1)無駄がない (2)家の時間を持てる 

 ポジティブなギャップ(1)無駄がない

主に以下について「無駄がない」ギャップを実感しています。

①通勤がないので時間の「無駄がない」                ②オンラインなので紙の「無駄がない」                ③コミュニケーションにおいても「無駄がない」

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特に、③コミュニケーションにおいても「無駄がない」、これは、対面コミュニケーション大好き人間の私からすると、かなり意外な発見でした。チャットとビデオ通話で業務の連絡は十分です。わざわざ上司の予定を確認して、時間を見計らって直接相談しに行く、ということは絶対ありません。不在だから決裁書の承認をもらえない、ということもない。さらに、ランチのために同僚の予定を確認したりする必要もないですし、仕事終わりの急な飲み会ももちろんないです(それはそれで恋しいですが…)。

個人的には、チャットでの連絡の効率性にかなり感謝しています。スマホでいつでも確認できる便利さ。なるべく迅速な返信を!と考えている私からすると、「確認しました」の一文だけでも、または絵文字などの反応のみでもすぐに返せる、とってもありがたいツールです。メールのように、前のメールを見返すためにメールボックスに戻って検索して、といった作業も不要です。

会社の人に何か相談したいときには、オンラインで上司にビデオ通話で相談できる環境が整っているので、不便を感じたことはありません。逆にオンラインだからこそ、空いた時間に少しだけ相談、という手軽さがあり、ほどよい距離感を保てています。

前職での、同僚と飲みに行っていろいろ話す時間も、非常に楽しかったし、恋しい気持ちもとても強いですが、今はだからこそ、仕事場以外の友人や知り合いと過ごして意見を交わす時間も増え、異なる分野での異なる意見や仕事の姿勢を知り、刺激を受ける機会も増えました。オンラインだからこそ、「自分にとって有意義な時間とは?」をじっくり考えられると感じます。

 ポジティブなギャップ(2)家の時間を持てる

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これは私にとって大きいです。家の時間が多すぎてびっくりしています。気晴らしに掃除をしたり(掃除大好き)、仕事を早く終えたら夕食をパートナーと一緒に用意したり、家で仕事をしていると、「家事が気分転換」!これってすごいお得だし、一石二鳥ですよね。日本で7時には家を出て、21時まで残業をして22時半に帰宅・・・という生活では考えられません。また、愛猫に癒してもらえるのも家にいるからこそ。在宅テレワークのおかげで、パートナーや愛猫との関係を構築できていると感じますし、気分転換をすぐにできるからこそ、仕事の効率性も上がっています


3.ネガティブなギャップ

一方で、オンラインだからこその「ネガティブなギャップ」も当然あります。

(1) コミュニケーションの難しさ (2)集中力維持の難しさ

 ネガティブなギャップ(1)コミュニケーションの難しさ

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「ポジティブなギャップ(1)③コミュニケーションにおいて無駄がない」と紙一重のネガティブ面です。「直接話すからこそ、伝わる思い」「対面だからこそ、できる話」があることが当たり前だった前職。そういった視点で見たときに、テレワークの場合のコミュニケーションの大切さや難しさを、改めて考えさせられます。やり取りが基本的にチャットなので、「ちょっとしたニュアンスが伝わりにくいなあ」「直接話せれば早いのになあ」と思うこともたまにあります。

またこれは人にもよるかとも思いますが、私は人との交流が好きなので、プライベートも含めてちょっとした雑談の中で相手のことを知り、関係構築することが仕事への熱心度にも関わってくるのでは、とも考えています。そういうちょっとした雑談をできないのが、物足りないように感じることも多々あります。

ただ、だからこそ、今では当たり前の「ICTツールでのコミュニケーション」を「自分は適切に使えているか?」を改めて見直すことができるきっかけにもなっています。友人や家族とも、LINEやほかのSNSでのコミュニケーションが当たり前の今の社会、特に私は海外在住のため、よりそういったツールに頼っていますが、だんだんと言葉の使い方や相手の気持ちのくみ取り方が、ずさんになってきてしまっていると感じる時があります。仕事でも、相手の反応が思ったようなものでない時は、「どういう言い方をすればよかったのか」「連絡をするタイミングを変えてみよう」など、日々工夫の必要があると実感しています。

また、前述のように、たまに行うビデオ会話や、最近流行りの「オンライン飲み会」で、「顔を見て話せる楽しさや信頼感」をより実感し、関係構築につなげることもできるのでは、と思います。

 ネガティブなギャップ(2)集中力維持の難しさ

これは結構悩みです。ねこが仕事の邪魔をしてきます。ねこに限らず、家はいろんな誘惑が多いです。おそらく世界中のだれもがコロナの在宅の中で、「いかに集中して、効率よく在宅ワークするかの難しさ」を実感したのではないでしょうか。

なので私は、「一日のスケジュールをあらかじめ立てる」化粧や身支度は朝9時までに行う」「スマホの通知は休憩以外はoff」など工夫しています。自分を律する工夫をすることで、仕事に集中できる環境を作る必要はあります。「場所を変える」これも良くする方法です。家の中でも場所を変えますし、今はカフェや図書館も利用できるので行くこともあります。暑くない日はアパートの屋上で、ということもしてます。

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「ネガティブなギャップ」をうまく活用して、「ポジティブな良さ」に変えていく、これもオンラインで在宅ワークだからこそ、柔軟に、かつ自分のスタイルでできると感じています。


今の私にとって、テレワークなしの生活は考えられないです。移住後に始めた、今のテレワーク環境の効率の良さやメリットをひしひしと感じています。まだまだ学ぶことがたくさんありますが、日々の生活の中でテレワークを実践していきながら、自分にとってベストな働き方=テレワークの仕方を見つけながら、私なりに何らかの形で「海外でテレワークで働くこと」の良さを伝えられたらいいなと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます!今後も定期的に発信していくので、お付き合いいただけたら嬉しいです ;)

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