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19世紀プレイエルのペダル 消える音と残る音

プレイエルならではな気づき、聴きどころを綴ってゆきたいと思います😊
コンサートまで、どうぞお付き合いよろしくお願いいたします☘️

以下の楽譜は、ショパンバラード3番の、
フランス、ドイツ、イギリス各地での初版です。

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最後の6小節、ショパンはずっと同じ1つのペダルを指示しています。

これは、モダンピアノでは濁りすぎてしまって、
特に4つの和音をワンペダルなんて、有り得ないと思い、
自動的に踏みかえると思います。

ところが、、、
伝統的な修復法に基づいて修復されたプレイエルだと、
減衰する音と残る音のバランスが不思議に調和し、これが可能になるのです。
(現代ピアノの耳や調整感覚のある技術者さんが「鳴る様に」修復されると、
この残り方にはならないそう。)
最初は信じられなく、、恐る恐るワンペダルにしていましたが、
今では、水がうねる音の様な、この響きの意味を大きく感じるようになりました。

読んでいらっしゃる方も、拒否反応が起こる方もいらっしゃるでしょう。。
ただの記号の省略ではないかと。
私も最初はその様に思うことがたくさんありました😊💦

今も正解は誰にも解らない事ですが、
でも、一度まっさらにして固定観念を捨てると、
ショパンが最初にそう書いた意味、違う聴こえ方、音への価値観を得ることが他にも多く、
毎日楽器に教わっています。

会場でぜひ聴いてみて下さい...♪*゚

ショパンは、男女の描写をあからさまに感じる様な作品は
他の作曲家に比べ少なめだと思うのですけれど、
その中でも、バラード3番は珍しくそんな部類に感じます😊
(それでもやっぱり男性が控えめな感じがしますが。。)

関係に気品があるような、素敵な距離感、礼儀😊💞
これも私がショパンを好きな所😊💓

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◇ Concert Information...♪*゚

http://naokohayakawa.com/blog-entry-513.html

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