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ドレスデナーのシュトレン愛
はじめてのnote。ここ数年の、わたしの状況をかんたんに。
2013年 チェコ、プラハで初めての海外生活
2016年 再びプラハへ
2019年 パートナー(独・ババリアン)とチェコ・ドイツ間で遠距離交際開始
2020年10月 妊娠を機にパートナーの住むドレスデンへ
いろいろ書きたいトピックは他にもあるのだけど、今日は
シュトレンのこと。
12月のアドベントが始まると、クリスマスまで毎日うすーくカットして食べる、ナッツ、ドライフルーツたっぷり、スパイスの効いたパン、シュトレン。
ドレスデンはその発祥の地とあって(諸説あって、ドレスデンのものより前に、バター、牛乳が使用されていないシンプルなシュトレンに関する記述が残っているとか)、人々のシュトレン愛がより深い。らしい。
- オリジナルレシピの配合以外はドレスデナー・シュトレンとは認められない (小麦粉に対して、65%レーズン、50%バター、20%オレンジ・シトロン、15%スイート&ビターアーモンド)
- 市が認定したベーカリーは110軒(2020) 製品にはゴールドの認証ラベルが貼られている
- 認定を受けたベーカリーも、毎年覆面チェックにて味のテストをされる チェック項目は、味、アウターテクスチャー、インナーテクスチャー、香りの4つ。
今年からデジタルソフトが投入されるとか。なんだろうそれ、採点用のアプリみたいなものかな?
- ドレスデンを含むザクセン公国を支配していたアウグスト強王が、1730年に催したパーティーにちなんで、毎年第二アドベント前の土曜日にシュトレン祭開催。巨大なシュトレンが市街をパレード、最終的には切り分けられ販売される
シュトレン祭に関しては、クリスマスマーケットと同じくらい楽しみにしていたのだけど、COVID19の影響でキャンセル。10月にはすでに発表されていたらしい…。今日の今日まで開催してくれーと願っていたのにな…。
ドレスデナーではないにしろ、ドイツ人パートナーには毎年シュトレンは欠かせない、クリスマスムードを目一杯楽しみたい、そもそも食いしん坊、なので、ドレスデンに移ったときからシュトレン、シュトレンと事あるごとにシュトレンという単語が会話に登場。アドベントを心待ちにしてきた。
そんなに食べたいならいつでも食べればいいじゃない、と思われるかもしれない。実際ドレスデンでは年間を通してシュトレンは売られているし。
でもそこはやっぱり特別感、ムードが大事ということで、盛大に売り出されるシュトレンを横目に、アドベントまでは待とう、と固く決意をしてきた。
ところが数日前、仕事から戻ったパートナーが慌てている。
何事かと思えば、”生粋ドレスデナー”である同僚から下記の情報を仕入れてきたというのだ。
① ”バターやドライフルーツ、スパイスを生地に馴染ませるため” シュトレンは遅くともアドベントの1ヵ月前に買うこと ←これ一番重要
??!!! なんと…アドベント直前の土曜にでも買いに行こうと考えていた、わたしたち。今までの我慢は。この情報を得たのは11月16日。すでに1ヵ月きってる…
② カットされていないホールのものを選ぶこと ハーフカットのものなんかもあるけど、それだとカット断面から”馴染ませたいものたち”が逃げていっちゃうよ、ということらしい
③ 大きいのがよい これに関して、わたしは若干懐疑的。これも”馴染ませたいものたち”に深く関わるようなのだけど、小麦粉の量に対して配合が決まっているなら、大きかろうが小さかろうが、”馴染ませたいものたち”も生地の分量に比例しするのでは?つまり馴染み方の比率も同じなのでは?でも生粋のドレスデナーがいうんだから、そんな疑問は飲み込み従うことにする。たくさん食べられるし
そこで翌17日、早速買ってきた。シュトレン。2kg。多分これは家族用の大きさと思われる。お店で一番大きかったから。それでも、毎日食べたらひとつじゃ足りないんじゃない?と、何度もパートナーに確認してしまう。思う存分食べたい。
ちなみにドレスデナー・シュトレンの有名店は「エミール・ライマン」というところで、日本でもお取り寄せできるらしい。
我が家は、ドレスデンのベイカーたちが数あるドレスデナー・シュトレンの中からハイスコアをつけた(らしい)個人店のものを。毎年いろいろ試したい。自分でも焼きたい。とにかく食べたい。
チェコの友だちに送るように、カンカン入もひとつ。カンカンもかわいい。
これでひと安心。
ここからはパートナーの挙動にも注意をはらいつつ、自分自身との戦いでもある。アドベント前に食べてしまわないように。自分をごまかすため、ひさしぶりにシナモンロールまで焼いた。
目の前にあるものを我慢するのは、やっぱりむずかしい。
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