マガジンのカバー画像

スマレポ

9
医療介護現場でのテクノロジー活用を進めるプロジェクトのなかで、職場内の感謝を共有する仕組みとヒヤリハット報告をデジタル化したものをスマレポとなづけて開発を進めています。 その作成… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

プログラミング未経験の医師が4ヶ月でWebアプリをつくるまでの話。 -スマレポ作成6-

私は福岡で在宅医療にたずさわる医師です。 ここのところ新型コロナウイルスの感染拡大に振り回されている日々ですが、臨床のかたわら昨年10月からプログラミングを学びはじめて4ヶ月でスマレポというWebアプリを実装しました。 医療介護現場に笑顔を増やす -スマレポ-スマレポは、医療介護現場で紙ベースで行われているヒヤリハットレポートをデジタル化したものです。 さらに、ヒヤリハットに加えて、職員間の感謝を共有するサンクスレポートという仕組みも実装しています。 実際に動いている様子

かんたんデジタルレポートで医療介護現場に笑顔をふやす-スマレポ日記5-

私は在宅医療に関わる医師です。 医療介護現場のデジタル化をすすめ、業務改善を行うだけでなく働くスタッフの笑顔をふやすことにもつなげたいと考え、2021年10月からプログラミングを学びはじめました。 現在開発中のスマレポに関して、1月19日からクラウドファンディングを行うことを前回記事でも書きましたが、いよいよクラウドファンディングが開始となりました。 スマレポとは何かスマレポが何かが、そもそもわかりにくいという指摘をいただいたこともありあらためて説明をします。 スマレポは

笑顔をふやす仕組みの実装に向けたあれこれ -スマレポ日記4-

私は在宅医療に携わる医師です。 医療介護現場でのテクノロジーの活用を進めたいと思い昨年よりプログラミングの勉強をはじめました。 業務効率化だけでなく、医療介護現場での笑顔をふやす仕組みを作りたいと考えて開発をすすめています。 過去の記事はマガジンにまとめています。 スマレポとは何かスマレポは、ヒヤリハットレポート、サンクスレポート、すずらん目安箱の三つの報告からなります。 医療介護現場で従来紙ベースで行われていたヒヤリハット報告をデジタル化し、報告や共有を行いやすくして

医療介護現場でさまざまな実践をされている方たちへのインタビュー -スマレポ日記3-

さまざまな立場の人にインタビューこれまでも複数の方へのインタビューを行い、以前の記事でもご紹介しました。 すでに様々な実践をされていたり同じような仕組みの実践を考えられている方たちにインタビューを行うことでプロダクトを開発する際の参考になることが多いので、その後もインタビューを続けており今回も報告します。 大病院に勤める医師へのインタビュー 数百床ある病院でさまざまな取り組みをされている医師にインタビューをお願いしました。 こちらの病院では電子カルテを用いているだけでな

テクノロジーの活用で情報共有 -スマレポ日記2-

スマイルレポートとは何か 私は在宅医療に関わる医師です。 医療・介護においてテクノロジーの活用を進めたいと考えていてプログラミングの勉強を始めました。 まだまだ紙媒体での情報共有が多い中で、職場内の感謝を共有するサンクスレポートと、一般に紙ベースで行われているヒヤリハット報告をデジタル化することを考えています。 サンクスレポートでポジティブな情報を共有しヒヤリハットレポートの活用で同じミスの繰り返しが減れば、職場内の笑顔が増えると考えて、この二つのレポートをまとめたものを

医療介護現場での笑顔を増やすプロジェクト -スマレポ日記1-

私は在宅医療に関わっている医師です。 在宅医療では患者さんのご自宅や施設に訪問するため、患者さんの生活の中に入って診療を行います。 このため、病院内では起こらない課題に直面することも多く、「こういうものがあったらいいのに」と思うことも多いです。 このため、作りたいものを自分で作れるようになりたいと考えて2021年10月からプログラミングを学び始めました。 これまで、熱中症予防に室温が上がったらブザーがなる仕組みや、運動しない方が足上げ運動を頑張りたくなる仕組み、服薬確認や

テクノロジーの力で医療介護現場で繰り返されるミスを減らしたい

まずはこちらの動画をご覧ください。 自己紹介と企画の背景私は在宅医療に携わる医師です。 医療・介護は人が行うものであり、些細なミスがつきものです。 ミスが起こりにくくなるよう仕組みを整備したり現場で工夫を行なったりしていますが、特に医療介護現場の場合は重大事故が命に関わることもありヒヤリ・ハット報告をするという習慣があります。 大学病院のような大病院や薬局は、日本医療機能評価機構にヒヤリ・ハットを報告する義務がありますが、中小の病院やクリニックにはそういった仕組みがありま

ヒヤリ・ハット報告オンライン化でのクラウドファンディングに向けて

以前の記事で、ヒヤリ・ハット報告をオンライン化する企画について書きました。 元々のきっかけは当院の医師から「ヒヤリ・ハットを簡単に共有する仕組みがあったらいい」という提案があり検討事項として頭にあったところ、私自身がプログラミングを学ぶことになったため自分で仕組みを作ってみようと考えたのがことでした。 現状の紙ベースでのヒヤリ・ハット報告では、書く手間も大きくなかなか報告書を書かないし、書いて報告したとしてもその後の情報共有が不十分になりがちなため、ヒヤリ・ハット報告をオ

ヒヤリ・ハットをオンライン化で簡単に共有して重大事故を回避する

 私は在宅医療に携わる精神科医です。  自分で作りたいものを作れるようになるためにプログラミングを最近学び始めました。前の記事も、最初の記事も在宅医療の現場へのプログラミングの応用に関するものでしたが、この中から具体化するものとして今回はヒヤリ・ハットを取り上げます。 ヒヤリ・ハット対応は重大事故を減らすだけでなく業務改善につながる 在宅医療の現場では、医療と介護と生活が入り混じっており様々なミスが生じます。特に医療現場ではミスの種類によっては命に直結することもあり、ヒヤリ