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憂鬱

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現在NY在住で、執筆活動を続けている作家の平沢直樹が書いた小説「憂鬱」をまとめて読めます。 NYでダンサーとして活躍するユリアに出会った、小さなIT企業の社長、美里は、新しく起…
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#レズビアン

<<創作大賞2024 恋愛小説部門>>連載小説「憂鬱」あらすじ

あらすじ 吉永美里は、ニューヨークの摩天楼に囲まれた繁華街を歩いていた。彼女は自らの成功…

naokihirasawa
3か月前
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<<創作大賞2024 恋愛小説部門>>連載小説「憂鬱」-2 IT女社長がバレエダンサーへ惹…

やがて、美里は再び彼女と出会う機会を得た。毎日書店に通っていたことが、幸運となったのだろ…

naokihirasawa
3か月前

<<創作大賞2024 恋愛小説部門>>連載小説「憂鬱」-4 初めてのバレエレッスンに身体…

美里の家は高層ビルの頂上に位置し、ブルックリンからマンハッタンの摩天楼が一望できるペント…

naokihirasawa
3か月前

<<創作大賞 恋愛小説部門>>連載小説「憂鬱」-6 ユリアをいじめから救えるのは玲実…

ユリアはバルセロナで生まれ、父親の仕事の関係で幼少期をそこで過ごした。その環境から、彼女…

naokihirasawa
3か月前

連載小説「憂鬱」-7 突然、玲実がユリアの手をとって乳首へと誘導した

ようやく待ちに待ったバレエの舞台を観る日がきた。駅で待ち合わせて、二人は会場へ。 「ユリ…

naokihirasawa
3か月前
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連載小説「憂鬱」-8 ユリアは玲実に告白できるのか?

玲実に告白したいけど、レズと知られるのが怖くて、できないユリアであった。 沙知絵は、相変…

naokihirasawa
3か月前
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連載小説「憂鬱」-9 ユリアの家で二人きりになれた玲実

お互いが好きとわかってうれしかった。しかし、ここから先、どう進めていくべきなのかは女子高校生の二人にはわからなかった。 「今度、バレエのクラスの後に、家に遊びに来ない?」ユリアは、急に強気で誘ってしまったことに自身も驚いていた。 「もちろん!一緒にクッキー焼いたりしましょうよ。私、クッキーの型をたくさん持ってるから、持っていくね。」 その誘いに玲実は大喜びでうなずき、彼女の顔には明るい笑顔が広がった。ユリアもまた、彼女の笑顔に安堵の息をついた。 そして、待ち合わせの日

連載小説「憂鬱」-10 キスしているところを撮影されてしまった?

ユリアと玲実はたまにバレエの後、近くの公園で過ごすようになった。星をみつめながら、二人は…

naokihirasawa
3か月前
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連載小説「憂鬱」-11 体育館の用具室へ沙知絵から呼び出されたユリアはどうなる?

ユリアが授業を受けていると、小さなメモのようなものがデスクに回ってきた。沙知絵が斜め前の…

naokihirasawa
3か月前
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<<創作大賞 恋愛小説部門>>連載小説「憂鬱」-12 ユリアの母親がいじめに反逆!

敦子はユリアとともに学校に乗り込んできた。彼女の顔には、憤怒の色が強く滲み出ていた。彼女…

naokihirasawa
3か月前
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<<創作大賞 恋愛小説部門>>連載小説「憂鬱」-13 いじめの対処にユリアの両親はど…

学校での話し合いを終え、ユリアを連れて自宅へ戻った。敦子は、心の中で怒りと葛藤を抱えてい…

naokihirasawa
2か月前
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<<創作大賞 恋愛小説部門>>連載小説「憂鬱」-14 ニューヨーク移住そしてオーディ…

ユリアがニューヨークの新しいダンススクールに入学することが決まり、ついに出発の日がやって…

naokihirasawa
2か月前
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<<創作大賞 恋愛小説部門>>連載小説「憂鬱」-15 METでドガのバレリーナの絵に感動…

バレエの主役を演じた公演後、ユリアは、ビデオ通話で玲実にその喜びを伝えた。「玲実、そろそ…

naokihirasawa
2か月前
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<<創作大賞 恋愛小説部門>>連載小説「憂鬱」-17 憂鬱はどこまでも追ってくる

夏休みが終わり、玲実が日本に帰国する日が近づいてきた。空港で再び別れを告げる時がやってきた。 「玲実、短い間だったけど、本当に楽しかったよ。また必ず会おうね。」ユリアは玲実を抱きしめながら言った。 「ユリア、私も本当に楽しかった。あなたの夢を応援してるから、頑張ってね。」玲実は涙をこらえながら答えた。 飛行機が離陸し、玲実は窓からニューヨークの風景が小さくなっていくのを見つめていた。彼女の胸には、ユリアとの楽しい思い出がたくさん詰まっていた。 「ユリア、私はあなたを心