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ソーシャルメディア活用の注意点

何が目的かはっきりさせよう

今日のテーマはいつもと異なってかなり実務的な内容にしていきたいと思います。テーマに書いたとおり、ソーシャルメディアに関する注意点です。
マーケティングやブランディングにおいては今やソーシャルメディアは欠かせない情報発信媒体です。活用しない手はないし、上手くソーシャルメディアを活用してブランドのコミュニケーションを図っているブランドはたくさんあります。
ソーシャルメディアはやはりファンとも言えるフォロワー数が見えるので、自分が扱うブランドがどれくらいのファンがいるのか、というのを定量的に捉えることのできる指標となります。
それ故に、フォロワー数を上げることがKPIになるようなことが多いかと思います。しかし、注意をしていただきたいのは、

フォロワー数を増やすのだけに躍起になるのは避けた方がいい

ということです。なぜなら、ブランドを強めるということは、ブランドへの共感を増やすことで、フォロワーを増やすことではないからです。もちろん、共感するからフォローするという行動を起こしてもらいたいですが、ソーシャルメディアは共感しなくてもフォローしてもらう手段はたくさんあるのです。フォローをしてもらいたいがために自分のブランドの世界観から離れてしまったり、奇抜なものを発信するようになるのは本末転倒です。

ゆっくりじっくりが基本

急激にフォロワーを増やすことは「成功事例」ということができるかもしれませんが、ブランドが本来フォローしてもらいたい人がその中にどれくらいいるのか、という点が大切になってきます。そのため、奇をてらわず、あらゆる媒体と連動させながらソーシャルメディアのコンテンツをしっかりと作り、確実にブランドメッセージが理解してもらえるようなソーシャルメディアの発信を心がけていく必要があります。もちろん、注目を浴びる必要があるので、トラフィックを稼ぐために多少の奇抜さが必要な場合もあるとは思います。しかし、それはブランドによって異なります。ブランドが持つ世界観と照らし合わせたときに、奇抜な表現がブランドの世界観を毀損しないのであればいいと思いますが、影響してしまうような表現方法は避けるべきだと思います。
ソーシャルメディアを育てて行くのはゆっくりじっくりが基本なのです。

ソーシャルメディア単体では考えない

もう一つ重要なことは、多くのブランドにとっては、ソーシャルメディアだけがビジネスのプラットフォームになることはないと思います。もちろん、多くのトラフィックがソーシャルメディアから来るようになっているとは思いますが、それが全てではないはずです。自社のウェブサイト、他のコミュニケーションチャネル、媒体社が発信するメディア、ニュースリリースなど、情報を発信していく手段をそれぞれの得意分野と役割を明確にした上で戦略的に配置して、すべての情報伝達媒体でコミュニケーションしていくことを考えていきましょう。ソーシャルメディアはその中の一つにしか過ぎないので、あまりにもソーシャルメディアに傾注してしまうことは避けるべきです。
今日のテーマはソーシャルメディアの活用の仕方についてでしたが、とにかく情報を発信して、その反応を見ながら修正を加えていく作業は終わりのないものです。ソーシャルメディアも深く顧客と繋がれる媒体だからこそ、本来ブランドとして伝えるべき内容をシャープできるように努めましょう。

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