見出し画像

ブランドはどうして機能するのか

ブランドに惹きつける力の正体

今回はブランドというものが成り立つその大前提である、ブランドがどうして機能するのか、という点について書いていきたいと思います。このチャプターのテーマとして設定した「ブランドに惹きつける力」そのものを捉えることが大切な視点となるので、まずはここから書いていきたいと思います。
さて、みなさんは何かを買う際、ブランドをどのような基準で使っているか、まずは自分の行動を振り返ってみてください。色々な商品やサービスを購入しているので、色々な購買体験をお持ちだと思います。それぞれ購入する価格も違うのでブランドに求めることも大きく変わってくると思います。しかし、大切なのは、ブランドをベースとしながら選択をしているという事実です。ブランドには何かしらの惹きつける力があり、その力こそ、企業がブランンディングをしていかなければならない理由です。

どうしてそのブランドを選んだか

では、ご自身が商品やサービスを購買される際を振り返ってみて、どうしてそのブランドを選んだのかを具体的に振り返ってみてください。色々な理由があると思いますが、みなさんがそのブランドを選んでいる理由は、

このブランドは品質がいい
このブランドを買っていれば間違いない
以前からこのブランドを買っているのでどんなものか分かる

といったことがまずは考えられるのではないでしょうか。これは移り変わってきているブランドの定義の第2段階の「商品・サービスが持つベネフィットを示すもの」という働きを使っているということになります。この辺りの詳細は、#みんなのブランディング でも以前書いているので参考にしてみてください。
<参考>
あなたはブランドの定義をアップデートしていますか
https://note.com/naoki_matsuoka/n/na2c27d36173f
多くのブランドがこの段階でのブランドの力に注目して、ブランディング施策を展開しているのは事実です。しかし、もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、上記のような機能やベネフィットを安心して手に入れたいという理由だけではなくなってきています。

自己肯定と参画

その新しくブランドを選択する理由は何か。それは結論から書くと、

その商品を選ぶことで社会に対する意思を確認できポジティブな活動に参画できること

ということができるのではないでしょうか。これはもちろん私見なので、他の理由もあるとは思います。しかし、方向性として間違いないのは、購買を通じて自分が解決しようとしている課題を超えて、さらに社会との繋がりを認識できるようなブランドが選ばれ始めていることです。
逆にあらゆる企業活動が顧客の問題解決のみならず、社会全体の課題解決も同時に達成するようなビジネス設計になっている必要があることを示しています。
ブランドがどうして機能するか、という問いには実は簡単には答えられない時代がやってきています。特にこの数年はこの流れが加速してきています。ブランドが変化していかなければならないことは明確です。この流れに遅れずにアップデートをする必要があります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?