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土曜版 ブランディングの現場から 2022/2/26

急速に認知を取るためのブランディング

今日の「ブランディングの現場から」は過去に実際に経験したことをベースに書き進めていきたいと思います。
とあるベンチャー企業の経営者は事業の拡大のために奔走されていました。その中で、認知拡大をするために必要だということで、ブランディングを行いたいと考えられたらしく、私に声がかかりました。面談を通じておっしゃていたのが、

業務拡大には認知を取ることが必要だと思っている

ブランドを知ってもらえば勝機はある

認知拡大のためにブランディングをしたい

というものでした。話を聞いていると、確かに提供する価値ははっきりとしたものがあるし、顧客のニーズをきちんと捉えてそうでした。ただ一つ気になったのが、

ベンチャーなので、結果が出るまでに半年も待てない

というのです。気になって「ある程度のブランド指標を持ち上げることは半年でと可能だけれど、あるべき姿まて持っていくのは早すぎる」と当ててみると、うーん、と納得できない様子でした。
ここでよく考えほしいのは、認知を取るだけではもはや足りない時代だし、ブランドに触れた瞬間に正しいブランドメッセージを伝えていくために、コンテンツや伝え方を適切にマネージするのがブランディングです。認知を取るだけであれば、ある程度まとまった資金で広告を打てばいい。
実はこのように、ブランディングはお金を使わずに認知を取るためのものだいう認識を持たれている経営者は多いです。もちろん、ブランディングのフレームワークもあるからやり方もある程度定型化しているのでハウツーといえばハウツーですが、ブランディングで認知が急拡大するということではありません。
ちなみに先程の経営者の方にはじっくりとお話をし納得の上でブランディング施策を展開してもらった、という後日談があります。やはりブランドは一日にしてならず、ですね。

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