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医師起業日記_vol.29_なぜ中卒社長はエリートよりも出世したのか?

ユーチューブでも取り上げられがちな「中卒社長」

「高校に行ったけど、行く意味がわからなくてすぐ辞めましたね」

YouTubeを見ていると、たまに『中卒で年商数十億円』みたいな社長たちが取り上げられる動画をよく目にする。そして大体、ダンディでかっこいい。

もちろん、今時「中卒なのに」「一流大卒だから」なんていう肩書きによるレッテル貼りは時代遅れだ。ただ、学歴社会の名残か、「中卒から成り上がり」なんて見ると「おお」と思わず見上げてしまう。

自分の中学の同級生でも、高卒で飲食店で働き始めて、そのまま見込まれて代表になっている人や、物販で成功して、自由気ままな生活を実現している人がいる。本当にすごい。

そもそも「どの学歴であれうまくいく人はうまくいく」という大前提があるのはもちろんなのだが、最近目にした『中卒の方が有利な理由』が非常に面白かったので、かいつまんで書いてみる。


1. 教育期間が短い

中卒社長は、高校大学大学院と進んでいく人たちに比べて、学校教育に晒される時間が非常に短い

学校教育もとても大切な学びは多いし、大いに学生の思考力・忍耐力を鍛えてくれるものだが、その反面「同調圧力」や「下方修正」といった弊害も多い

例えば「同調圧力」はその名の通りだが、やっぱり「こっちを向かないやつはダメ」「あっちを向くやつは優秀」を強制され続けると、子どもはどうしても「あっちを向いて生きた方がいい気がする」と勘違いしてしまう。

「下方修正」はもっと残酷で、「お前の夢がどうだか知らんが、成績はこのくらいだからここにしなさい」という圧がかかることも多い。「身のほどをわきまえないといけない」と思ってしまうと、子どもは夢を見なくなる。

そんな教育期間を経て、多くの人が「あっちを向いていきないといけない」「自分は身の程をわきまえないといけない」という社会的外圧により、亀背状態で社会に出る。

もし中卒だとすると、それがない。となると、レールの上という安心感と引き換えに「自由に考えて生きていけばいい・いくしかない」という状況が与えられる

代償がどうのこうのという議論は一旦横に置いて、このメリットは意外と大きいことがわかる。何せ10代半ばから「自分で考えて自分で道を選ぶチャンス」が与えられるのだ。

もしこの期間に、色々な逆境に耐えながらも「自分でこうなりたいと願い、そうなるための思考行動を繰り返す」ができれば、当然ながらものの数年で出世してしまう。


2. 自力で生きるしかない環境

人間というのは本当に怠惰で、現状に何とか留まろうとする生き物なので、安心安全の材料があるとそこにすがりついてしまう

学歴がその一つだとすれば、「学歴に見合う努力を」というモチベーションにもなる反面、「今のままいけば大きくコケはしない」「学歴に反する生き方は選べない」という足かせもかかる。

ところが仮に中卒で社会人になるとすると、そんな材料は基本的にないことになる。もちろん、10代ゆえの体力はあるが、それもいずれは衰えると考えれば保証がない。

これはコーチング的な考え方でもあるのだが、人が本質的に大きく成長するのは「決めた目標を"決断"する」時だ。つまり、他の選択肢を決めて断つ時、人の認知は「生存・現状維持」から「目標達成」に切り替わる

これが10代で訪れるとすれば、その後の進化は計り知れない。一般より10年早くその決断が訪れるからだ。

そう考えると、その道筋での苦労も計り知れないだろうが、成り上がっていかれる人が多いのもまた、意外と当然なのかもしれない。


かいつまんで書き綴ってみたものの、本当にこの「中卒社長がエリートを超える」というテーマはおもしろい。そして、それは偶然では説明ができないこんな背景があるというのが興味深い。

決断というのは本当に大事なものなのだと身に沁みてわかる。今一度自分も気を引き締めていこうと思わされるテーマだった。


走り書きですが、少しでも参考になっていれば嬉しいです。


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