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医師起業日記_vol.24_「逆算」から逃げてしまう人

「とりあえず行動」に逃げたくなる

「目標は事業収入◯◯円、とりあえずまずはゼロイチ達成」
「3ヶ月後目標は◯◯円、とりあえず初月10万円」

起業支援をしていると、時折このような目標設定を目にする。

この目標設定が悪いわけではないが、この目標設定の先に明確な道筋はあるだろうか。恐らく、ない。

そして、考え尽くしてもわからないのではなく、純粋に「無意識に考えることから逃げている」だけであることがほとんどだ。


このような「雑な目標設定でいい」というふうな考え方をしている人は、それが無意識に信念レベルで定着しているので、普段のSNSなどからの情報もそれを肯定する内容ばかり集まる。

「何となくやったら偶然うまくいきました」
「とりあえず大量行動、それ以外ないです」
「目の前のことを一生懸命頑張っていればいい」

そんな耳障りがいい言葉が、自分の目標設定・実践をどんどん雑にしていく。そうすると、目標が遠ざかる。しかし、本人は「頑張っている感」で自己満足しているので、焦りもしない。


しかし、本当にそれでいいのだろうか。学生時代に「明確な計画もなくがむしゃらに勉強していた」という記憶がある人は多いだろう。そして、往々にして後悔もあるはずだ。「もっと効率よくできたはず」と。

それにもかかわらず、また同じことを繰り返していないだろうか。また数年後「もっと考えればきちんと到達できていたはずなのに」と後悔する自分はいないだろうか。


かくいう自分も気を抜けばそうしたワナにハマってしまいそうになる。しかし、経営が「負けることの許されない戦い」だとするならば、これでは全くお話にならない。

今回は「目標設定をきちんと逆算で作り切って、目標を確実に達成する方法」について書いていく。


1. イフゼンプランニング

「あー、知ってる、よくビジネス書でも書いてあるやつ」と感じる人も少なからずいるだろう。しかし、やっているだろうか。

目標に対する行動を計画して、できる日だけやって、できなかった日は「今日は忙しかったから」で終えていないだろうか

それでは、計画の意味がない。

  • 忙しくて達成が難しいと思われる日はどうするのか

  • 当日に達成できなかった場合、いつリカバリーするのか

ここまで丁寧に言語化して初めて意味を持つというものだ。イフゼンプランニングという名前で呼ぶと、自己啓発努力の一つくらいに聞こえるものだが、会社でこれを怠ると普通に潰れる。

もし潰れないのなら、恐らく成長速度自体があまり早くないために、計画不履行が許容されてしまっているだけだろう。


2. KGI-KPI設定

これはもはや「いや、知ってるって」と思うはずだ。しかし、これを明晰に設定できているかといえば、気づかぬうちにできていないことも多いのではないだろうか。

このKGI-KPI設定で、陥りやすいワナがいくつかあると感じている。

  • そもそもKGIに対する決断が伴っておらず、置物になっている

  • KPIがコントロールできない数値(売上など)になっている

  • KPIが複数あるまま、同時に複数を追おうとしてしまっている

こんな風に目標設定ひとつとっても、ワナはたくさんある。そもそも、成功する人失敗する人の差を生み出しているのも、運が最も大きいと言われているとはいえ、目標設定と実践のいずれかもしくは双方もかなり大きいだろう。


ここまでつらつらと書いてはみたものの、何しろこれって本当に気づかぬうちに誰もが陥るワナだ。自戒を十二分に込めたnoteとして置いておきたいと思う。

走り書きですが、少しでも参考になっていれば嬉しいです。


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