見出し画像

医師起業日記_vol.28_「◯◯を受けたら、人生が変わった」は信じていいのか

ターニングポイント

「◯◯さんのーー講座を受けて人生が変わりました」
「あの時、◯◯さんに出会わなければ、ずっとあのままでした」

気になる商品を調べていると、お客様インタビューにはこんな言葉が。なんとも魅惑的だ。「自分もそうなれるのでは…」「でもこの人サクラなんじゃ…」といろんな想いがよぎる。

最近は情報社会すぎて、もうサクラとかヤラセは消費者が結構見破ってしまうらしい。つい最近まで売れまくっていた怪しい情報商材も、どんどん淘汰が進んでいるそう。


そうすると、お客様の声を見て、もしサクラやヤラセではなさそうなら、信じて商材を買ってみれば間違いはなさそうだ。ただ、ここで一つの疑問が浮かぶ。

この顧客事例Aさんの変化は、本当にこの商材により起こったのか?

こんな疑問に対して真剣に考えていると、もはや何も買うことができなくなってしまうし、疑いすぎて逆に変なものを買ってしまうみたいなアクシデントも起こりそうだ。

しかし、この疑問は一考の余地があると個人的には思うので、今回は「◯◯を受けて人生が変わった」というお客様A(仮)さんの声は信じていいのか?というテーマについて話してみる。


1. Aさんの見落としている他の"変数"も、拾っておきたい

Aさんは本当に◯◯さんの講座を受けて変わったのか?という問いに答えるには、Aさんに直接話を聞く必要がある。これは当然だが、Aさんに聞くべき質問を多くの人は間違える。

「◯◯さんの講座、実際に受けてみてどうでしたか」
「◯◯さんの講座、どんなことをされたんですか」

この質問は正しいといえば正しいのだが、これはAさんに聞いてもあまり有益な情報が得られない。前者は「よかったです」で終わりになるし、後者に関しては商品説明を見れば何となく把握できる。


では、Aさんに最も聞いておきたい質問とは何だろうか。

「◯◯さんの講座以外で、今感じている変化に役立ったのは何ですか」

この質問ではないだろうか。受けようか迷っている人が不安に感じている「自分も同じように変われるのだろうか」という感情に対する、本当に必要な解が得られる

人間なら「この人が元から優秀だったからでは」「この人は周りにも助けてくれる人が多かったんでは」と色々勘繰ってしまうのは当然だと思う。だからこそ、必要なことはきちんと聞いておきたい。

ここで自分には全くない変数が見つかった場合、一旦考え直すことも選択肢に入る。この価値は非常に大きいだろう。


2. ただ結論、「Aさんと同様の変化が期待できる」と考えていい

とはいえ、(サクラやヤラセでない場合)お客様の声と同じ変化が起こることは一旦は期待していい。前項の内容を覆してしまっている感じだが、これには明確な理由がある。

結局「受ける人がどれだけ自己変化に対する覚悟を持っているか」が最重要だから

どんなに売れている商材であれ、どんなに駆け出しの商材であれ、自分の「もっとこうなりたい」を満たしているものであれば、得られる効果は基本的に本人に依存する

せっかく何かを受講しても「自分はこう思うからこうする」と、フィードバックを聞く耳を持たなかったりすると、すぐに変化の度合いは小さくなる。よくある話だ。

なので、お客様Aさんの声というのは一定信じてよく、あとはどれだけ自分が変化の覚悟を持って、受講を決断するかどうかだ。安い商材で変わらない人が多いのもこれが原因だろう。


と、色々書いてみたのは、自分自身がこれを実感する機会が最近あったためだ。

「自分はこんな変化を得たから、これを周りの人にも」とジムなどをおすすめすることがあるのだが、これも意外と慎重になった方がいいのかもしれないと感じた。変数がどうしても無視できなかったりする。


走り書きですが、少しでも参考になっていれば嬉しいです。


メッセージ

ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

記事を読んで少しでも興味をお持ちいただいた際は「スキ」「フォロー」をいただけますと嬉しいです。

今後ともよろしくお願いします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?