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医師起業日記_vol.20_自分のできないことほど、人に要求したくなる

できていない自覚があっても、ついつい

「あなたにはもっとこうしてほしい」

あなたもこれまで目の前の誰かに「もっとこうしてほしい」とどこか感情的に言ってしまった経験はないだろうか。ぼくはあります。はい。

当然ながら、こうしたアクションが往々にしてよくない結果につながることは理解しているので、大人になるとしなくなる人はしなくなるわけですが、それでもたまには出てしまうもの。

この要求をしてしまう時、純粋に「こうしてほしい」という相手のためを想った提案ができているかというと、そうではない。

それ以外のあまり好ましくない欲求が混じっていることは、誰しもお気づきだと思う。

今回は「なんで人は自分にできていないことを相手に要求したくなるのか」というテーマについて、理由を2つほど記載していく。


1. コントロール志向 / 権力志向が強い

これは単純な「偉くなりたい」「相手をおもうままにしたい」という欲求のことではない。実はこの志向はもっと後ろ向きで、もっと自己否定的なニュアンスを含んでいる

「相手に要求しないと、支配・コントロールされてしまうのではないか」という心底の不安・恐怖

これは、幼少期の家庭環境で「自分は親の言う通りにしていないといけない」という風に感じた経験が主な要因だったりする。幼少期にそうした環境に晒されると、その後の人生は①②のどちらかに振り切れることが多い。

①反論主張が苦手なイエスマンになってしまう
②人のリクエストに対して強い拒否感を感じやすい

つまり「言いなりになった方が楽」になるか「言いなりになりたくない」のどちらかになるわけだ。そして後者になった場合、相手に過剰にリクエストをしようと躍起になってしまいやすい


2. 自分の嫌な部分を投影している

人間の心理には「投影」という機能がある。
自分の「好ましくない一面」と同じ性質を持っている人間を見ると、他者にその訂正をリクエストしたくなる「同族嫌悪」が発生するわけだ。

この投影に関しては、自分で気づくことができるかどうかに全てがかかっているといっても過言ではない。

相手に対して、行動の修正をリクエストしたくなる

自分は本当に十分それをできているのか?と省みる

その思考まで相手に伝え、相互に考えを話す

これが理想系であり、間違っても「自分はできているのに、あの人はできていない」の一点張りで主張を通そうとしてはいけないわけだ。

かつ、この場合の難しいポイントは「自分はできている」と思い込んでいることがほとんどであることだ。自分はできているというのは主観に過ぎないという事実から目を逸らしてはいけない。


とは言っても、これがまた難しい。リクエスト・要求したいという想いが湧いている時というのは、往々にして「感情が不安定な時」だからだ

ここまでさらっと記載してみているが、こうした「相手に自分ができていないことを要求したくなる理由」について、しっかりとまずは考察できることが必須だ。

そして、ネクストステップとして、それを根治しようとするのではなく、一旦「頭を冷やす」というのもまた重要だろう。感情が湧いた時、そのままその通りに行動すると決まっていいことはない。


走り書きだが、少しでも参考になっていれば嬉しい。


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