医師起業日記_vol.11_ウツっぽい時、前を向くためにすべき「3つ」のこと
ウツウツとした気分になる時
「目標をもって行動してたけど、思ったよりうまくいかない」
「なかなか色々とうまくいかず、将来への期待感がなくなってきた」
誰だって、やっぱり落ち込むこともある。『うつ病』『適応障害』のような診断がつくとかつかないとか以前に、人間だから波があって当たり前だ。
日々医師・歯科医師を中心とした医療者の方と向き合っていると、当然ながら前を向けないフェーズにいる人もいる。自分もそんな時はある。
ちなみに、医療の専門家である医師・薬剤師・看護師のような人でも、これを自分で解決できるかというとそうでもない。意外とムズかしくて、精神科の先生でもそれは同じだ。
もちろん、落ち込んでいる時、自分を客観的・冷静に見ることは無理難題なので、誰かを頼る必要がある。コーチング・カウンセリングは、そういう役割もになっている。
今回は、自分が落ち込んだ時、もしくは誰か身近な人が落ち込んでいる人時、どのように前を向かせてあげられるかという話を3ステップに分けて、しようと思う。
1. 本人がまず落ち着いて考えられる状態にする
どんなにカウンセリング・コーチングが上手な人であっても、じっと座って落ち着いて話をすることができない状態の人を支援することはできない。
頭痛・めまいなどの症状が明確に出てきてしまっている場合もそうだろう。そもそも考えることが難しい状態にあるなら、まず対話・内省ではなく、科学的に正しいとされる休息が必要だ。
このフェーズでは、医療的介入も一定必要だ。とにかく、まずは「落ち着いて話をできる状態」を整えることに注力しよう。
2. 本人の頭に浮かんでいる事実・感情を整理する
落ち着いて内省・対話ができうる状態になった時、一番やってはいけないのは『将来』『理想』『目標』のような未来の時間軸を見ようとすることだ。
「さすがに悩んでる時にそんなこと考えないでしょ笑」
と思ってないだろうか。結論からいうと、99%の人は必ずやってしまっているはず。
上記は典型的な一例。
必ずしも「ウツっぽくなる」まではいかずとも、結局「悩みが解決しない」を解決しようとして、★を繰り返してしまいがちじゃないだろうか。
この例で一番の問題はなにかというと『現在の悩みの構造を誤ってとらえていること』だ。
つまり、この例でほんとうにやるべきことは「目標を模索すること」とか「自己分析すること」ではなく、
「今目標が見えない原因を明らかにすること」ということだ。無論、これを主観で特定するのは難しい。
仮に"自分でわかってる"という人がいるなら、その人はわかっている気がしているだけだ。なぜなら、本当にわかっているなら解決できるから。
このように事実・感情を正しく整理して構造を掴んでいくことから始めよう。ひとつ言えるのは、誰かの手は確実に借りたほうがいい。
3. 原因解決に向けて、いよいよ前を向く
事実・感情の整理を、主観と客観を交えてやりきったら、いよいよ前を向いていく。この辺りまでくると、ネガティブな気持ちがなくなり、ポジティブになり始める。
このフェーズで大事なのは、"解決できそうなことから"解決していく道標をつくっていくこと。難しいことからやるとすぐに詰まり、進めなくなってしまう。
「悩みの原因となっている考え方を直す」のような根本的なアプローチはもちろん重要だけど、そうはいっても一定の負荷がかかる。
だから、コーチング・カウンセリングを受けているならここからやろうとするのが望ましいが、そうでないなら無理にそこまでしなくていい。
たとえば「今日この後5分間散歩する」みたいなレベルのカンタンな解決策から一つずつやっていこう。
どんな人も「安心」「繋がり」「挑戦」の3要素がないと幸福を感じられないことが科学的にも示されている。この前者2つを揃えるのが、今回の記事の内容だ。
この3ステップをきちんと乗り越えると、いよいよ大きな決断・挑戦も視野に入ってくる。なので、悩んでいる時、いきなり解決を焦らなくて大丈夫。
頑張り屋さんほど解決をあせってしまいがちだし、「自分で解決できた」と思い込んで、悩みを解決しないまま放置して走り出そうとしてはつらくなってしまうもの。
悩んだ時は一旦、立ち止まってゆっくり歩いてみよう。
走り書きだが、少しでも参考になっていれば嬉しい。
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