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医師起業日記_vol.26_「失敗すると思っていると、本当に失敗する」は本当なのか

「言葉が現実をつくる」という怪しい言葉

「できないと言ったらできないし、できるといったらできる」
「ネガティブを口にすると、本当にそうなるから言わないほうがいい」

誰しも一度はこんな根性論チックな言葉を聞いたことがあるはずだ。そしてこれを言われた時というのは、「ウザい」「そうでもないだろ」と感じてしまうのが本音だろう。

とにもかくにも、精神論や根性論のニオイがする言葉というのは、なんとも受け入れ難い感じがある。ぼくも、この言葉たちが大正解だとは思っていない。


しかし、それにも関わらず、うまくいっているや出世している人に話を聞いていると、だいたいこの言葉を知っているし、割と信じて実行している人が多くないだろうか。

歴史的な偉人や、近代の成功者と呼ばれる人の本を開いてみれば、その本のどこかには必ず「ポジティブな自分への言い聞かせ」みたいなページがある。何なのだろう。

実際、コーチングを受けた経験があり、かつそれを顧客に提供する身である自分としては、この言葉は基本的には正しい。実施できているかどうかで顧客の成果や変容度は変わってくる。

ただ、100%大正解だと思っていないのも事実で、それにも理由がある。今回は「失敗すると思っていると、本当に失敗する」という説は本当なのか、逆に当てはまらないのはどんな場合なのかについて触れていきたい。


1. 人は、自ら口にした通りの基準でしか行動できない

まず大前提として「自分は絶対にうまくいかない」と言いながら努力を重ねているA君は、100%絶対にうまくいかない。

逆に「自分は絶対にうまくいく」と言いながら努力しているB君には、いくばくかうまくいく可能性がある。

この差を生んでいるのは何かというと、実際に口にしている言葉ではなく、その人が実際にとっている行動だ。当然のように聞こえるが、なぜ言葉と行動が関連するのだろうか。

それは、口にした言葉がそのまま基準値になるからだ。

例えば、A君に「理想のパートナーと結婚する」という目標があったとしよう。しかし「絶対にうまくいかない」と口にする程度のセルフイメージなので、当然絶対にうまくいかせる行動はとらないはずだ。

絶対にうまくいかせる行動とは「外見を極限まで整えて、話し方を磨き、出会いの場を可処分時間でつくれる上限数までつくる」というものだろう。

しかし、おそらくA君はここまでしない。せいぜいたまに身だしなみを整えて、出会いの場にいくくらいだろう。なぜなら「絶対にうまくいかない」と口にする程度の自信しかないからだ。

このように口にした言葉はそのままセルフイメージを反映しているので、そう口にした通りの行動しかとらなくなる。だから「失敗すると思っていると失敗する」は正しいのだ。


なお、先述の「うまくいかないと口にしてしまう程度の自信しか持ち合わせてない」というのが実はポイントである。言葉が100%現実化すると言えない理由はここにある。


2. 自己受容ができていないと、言葉で何を言ってもうまくいかない

逆に、言わずもがなではあるが、言葉で「俺ならできる」と言い続ければ必ずできるのかというとそうではない

この理由は簡単で「自分ならできる」を本心から思えていないなら、それは口にしたところで意味をなさないからだ。口にしても身体に入ってこず、行動は特に変わらない。

毎日「石油王になる」と宣言していても石油王にはなれないだろう。石油王になるのが難しいからではなく、石油王に本気でなれる・なろうと思っていないからだ。

だから、言葉を変えるのは大事だが、その前に「自己受容」を確立する必要がある。自己受容とは「自分は今ありのままですばらしい」と腑に落ちている感覚のことだ。

この感覚がないなら、言葉を変えてもどうしようもない。まずはこの感覚をつくらねばならない。作り方は、noteでひとまとめにするには長いので割愛するが、無料相談に来ていただければ全てお伝えしている。

この自己受容があると「自分ならできる」とかそういうポジティブな言葉による自分への言い聞かせが、腹落ちするようになる

こうなると、ネガティブな言葉使いをせず、ポジティブにするよう気をつけるだけで、現実がどんどん変わるようになる。結局は、言葉ではなく、その言葉を生み出してしまっているセルフイメージが問題なのだ


これはなかなかに理解しづらい概念だと思うので書いてみるか迷ったが、薄っぺらい自己啓発本よりはるかに重要な内容なので、サクッと記載してみた次第だ。

走り書きですが、少しでも参考になっていれば嬉しいです。


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