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医師起業日記_vol.33_大事な選択で頼れるのは、直感?論理?

エリート層にありがちな悩み

「心機一転、アーティスト独立したいんですけど、非合理的ですよね、、」

そんな声が漏れた。これは去年の無料相談でのワンシーンだ。超エリート街道を転ぶことなく、かつトップで駆け抜けてきた彼。周りが予想だにしない悩みで、人生の岐路に立っていた。

進学校→医学部→医師という道を歩んできた彼からすれば、アーティストというコントロール不能な変数の多い道は、怖くて仕方がないだろう。

しかも、日本ではそんなコントロールできない道を自ら考えて悩んで決めて、正解にしてきた人の方が少ない。経験から成功確率が高いと導き出すことができる道を選ぶ人がほとんどだ。

これは科学的な理由もある。日本人は、世界的にみても、遺伝子レベルで「不安に対する耐性」がほとんど最低レベルと言われている。端的に言えば、日本人は"不確実性"に向いていないのだ

だから、そんな人種に囲まれている中で、自ら新しい道を開拓しようと決断するのは、難しく感じて当然だろう。

ところで、そういう勇気のいる選択について、悩ましい点がある。

勇気のいる選択は、何を決め手に決断すればいいのか?

日本人で、かつエリート層と呼ばれる人たちは、論理・科学的な視点において傑出した人たちだ。受験も就活も「理論的に理解できるかどうか」に重きを置いて生きてきている。

しかし、そうはいっても人生・キャリアの選択・決断は必ずしもそれで乗り切れるわけではないだろう。今回は「大事な選択は論理?直感?」というテーマでお話する。


論理で考えるとどうなるのか?

論理で考えた方が安心そうだ。もし人生の「最終目標」から全てロジックで組み立てることができれば、もはや迷うことなく進めるだろう。

ところが、一点問題が発生する。「最終目標」自体には、ロジックを適用できないことだ。現状から順々に考えていくと、論理的に「最終目標」が導けるものの、

それはほとんど現状と似たような状態になりそうだし、「そこじゃない感」のある堅苦しいゴールになりそうだ。

つまり「最終目標」はノーロジックで置かざるを得ない。そこから逆算してロジックを組むというのは最適解なのだろう。しかし、遠めに「最終目標」をおくと、現状との間のロジックに非連続な部分がうまれる。

ここで「やっぱ無理だから、計画はしすぎず、目標だけおいとこー」でもダメだし、「やっぱ無理だから、目標は小さくしよー」でもなんだか違う。

つまり、論理は役には立つが、これだけでは「最終目標」をきちんと自分の生きたい方向、心から到達したい高さに置くことができない。しかも、自分の中の知識不足で、論理が作れないと計画も難しい。


直感をどう使うのか?

こんな時に役立つのが直感だ。特に先述の内容でもっとも論理が有用なのが「最終目標」の設定だろう。ここは「心が少しでも動く」高くて少し無理があるところにおいてしまいたい

そもそも、アーティストだったり、独立だったり、起業だったりというのは、今の世間常識一般にはすべて「非合理的」「非論理的」な部分がどうしてもある。だから直感しか頼れるものがない。

そうすると、逆算が求められる。ここで論理の登場というわけだ。ちなみに論理で計画が作り込みきれない場合、ここはもうすでに達成している人に聞くしかない。でも、それだけでいい。


このようにして直感と論理は使い分けることで非常に現状を大きく変える起爆剤になる。なんだか選択に迷う人は、まず直感で決め切ることがおすすめだ。


走り書きですが、少しでも参考になっていれば嬉しいです。


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