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医師起業日記_vol.43_ホンネに見えてホンネじゃない欲求

承認欲求というニセのホンネ

「認められたい、目立ちたい」
「認められる成果を出さないと」

ホンネでそう思っている人もいるし、ホンネではなくニセのホンネである人もいる。そんな思い込みなんて言われてもそんなものはあって当たり前だし、まあ誰しも多少はある。

ただ、そういった思い込みを解消することは、自分を知らず知らず制限していた「自分は認められなくてはいけない」というブレーキがなくなることに繋がる。

そのブレーキがとれるとは「自分は〜でなくてもいい」と実感できるようになることを意味する。これって結構、人生を豊かにしてくれる。

だから、ホンネっぽく見える承認欲求ベースのニセのホンネは、全ての人にあるのでどんな人であっても人生の豊かさをより深めるのに有用である。

また、そのように無条件で自分のことを自分や他人が受け入れてくれると実感できている状態のことを自己受容と呼ぶ。自己受容ができていない、つまりニセのホンネに支配されるとどうなるのか。


承認欲求の弊害

承認欲求とは何も、明らかなこじらせ君のことではない。気づけないレベルも含む。

「最短最速で目に見える進歩をしていないとダメ」というニセのホンネにより、目に見える進歩を焦って、過労に陥ったり、行動できずにうつになったり。

「自分は大したことがない(できると思ってはいけない)」というニセのホンネにより、行動の幅が知らず知らずのうちに小さくなって、成果が出るのも遅くなったり。

「ちゃんと優れた人として見られないといけない」というニセのホンネにより、本心でやりたいことより、人に評価されること、世の中的にすごいことを優先して、満たされなくなったり。

これらは本人にとって自覚することが非常に難しかったり、もしくは本人にとって当たり前すぎて「今さらその考え方を辞める方が怖い」と思ってそのままの自分であろうとする人もいる。

これらが大なり小なりどんな人にもある。ただ、特に解消が大きく人生を変えるのが、承認欲求としてのニセのホンネを明確に持っている人である。

ではなぜニセのホンネは足りなくなりやすいのか。それは、幼少期の深い思い込みが残っているから(幼児決断)。

子供にとって親は生存のカギを握る存在かつ、初めて出会う他者。

子供はそんな親の「ありのままでいい」という包み込むような愛、「こうでないといけない」という厳しさのある愛をバランスよく受けることでありのままの自己を確立しつつも、社会性を身につけていくオトナになる。

ただ、この包み込むような愛がちょっと足りなかったりすると「自分はありのままではダメで、〜でないと愛されないんだな」と無意識に感じ取ってしまう。

こう無意識に感じ取って「自分は〜でないといけない」と考えるようになる
これがニセのホンネとなり、大人になっても残る。

ただ、自己受容がたりないと、頭で合理的に考えて「幼少期の自分の勘違いだよね」と理解していても無意識にはその価値観が残っているため思考・行動が根本的に変わりきらない。


だから頭で理解して直そうとするのではなく、もっと深いレベルで解決してあげないといけない。

価値観をかえるには?

少し話を深めると、

こうした思い込みは、いわゆる”価値観”の一つである。価値観とは「〜はすごい」「〜はダメ」など、何らかの対象に対する感情・とらえ方のこと。

「毎日歯磨きをしないといけない」
「人前では礼儀正しくしていないといけない」
などいろいろな価値観がある。

こうした価値観は生まれた時からあるんではなく、生まれてから今までのどこかでした原体験とその時の感情でできる。

例えばいじめられた経験がある場合、「自分はいじめられるからダメな存在なんだ」「他人は信用してはいけない」などの価値観ができるなど。

原体験は変えられないので、これらの価値観を変えるには原体験の感情を解消すればいい。感情が解消できる心理作用のことをカタルシス効果と呼ぶ。

ぐちぐち言ってスッキリした顔をする女の子などはカタルシス効果の好例
また、映画をみて泣くとスッキリするのも、内面にあるネガティブな感情が一緒に発露することでカタルシス効果が生まれているものと思われる。

ざーっと書いたが、これが人生において最もターニングポイントになりうる一つのワークの一部である。また、今後引き続き、続きを書いていく。


走り書きですが、少しでも参考になっていれば嬉しいです。


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