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医師起業日記_vol.25_「やりたいと思ったらすぐやる」はなぜ大事なのか

「やりたいことを我慢する」は結局、善なのか?

「本当は〜がしたいものの、忙しいのでやってません
「昔から〜な生き方をしたいとは思うけど、自分には向いてないので

こんな風に、もはや無自覚レベルで色々なやりたいことを我慢して、気づいたら忘れているという流れを繰り返していないだろうか。

実はぼく自身、このような思考回路がとっても強い人種だった。我慢に関してはめっぽう強い。それがよく作用する面もあるし、逆に自分を苦しめていた面もある。

我慢強いからこそ、色々なことを達成できるというのは間違いなく、そういう人たちが出世しているのは、本やSNSを眺めていれば一目瞭然だ。

SNSを見れば「若い頃は死ぬほど仕事すべき」「昔はトイレもいけないほど忙しく働いてた」などの文言が、その領域のインフルエンサーから発せられている。

しかし、そんな言葉に流されて、みっちり我慢して"努力"すればいいかというとそうでもない

その人たちはある意味「我慢して努力すること」を好んでいたり、それに対する耐性が極めて高いだけかもしれない。逆に、それが好きでもない人が頑張っても、潰れてしまったら取り返しがつかない。


そうするとここで一つの疑問が湧く。

何に耐えるべきで、何に耐えるべきではないのか。
耐えるべきでないことを耐えると、何がまずいのか。

ぼく自身、ここをきちんと理解するのに結構時間がかかった人種だ。だからこそ伝えられることがあるなぁと感じて、筆を取ってみた。

「昔からあるやりたいこと・やりたかったこと」や「今パッと浮かぶやりたいこと」に対して、一体どう向き合っていけばいいのかという話をしてみる。


1. 「本当にやりたいか」「やるべきか」を判断できる土壌をつくる

良くも悪くも我慢強い人は、大前提として「やりたいか・やるべきか」を冷静・客観的に考えられる状態にない。ここは自分もまったく自覚できておらず、人に指摘されて気づいたポイントだ。

もちろん、冷静さを失って人を不快にすることをしたりはしないと思うし、普段の仕事や金銭管理についてはむしろ冷静・客観的に考えられる人が多いだろう。だから気づかない。

なんでも一旦我慢するクセがついていると、感情にフタをすることにより知らず知らず本能が消耗し、自分のホンネを客観視するエネルギーがどんどん乏しくなる

感情表出が乏しいお仕事マシーンみたいな人は、人よりも冷静・客観的に見えるが、むしろ逆で、自分の感情に対してはまったくもって客観視できていないことが多い。


例えば、めちゃくちゃ忙しい職場で毎日勤務しているドクターが「ああ、旅行に行きたい」と思いながらも、いかないままにしていたとしよう。

この時、第三者から見ると「いろんなやりたいことを犠牲にしてまで、自己研鑽を積むなんてすごい人だ」というふうに映ることが多いわけだが、実際のところどうだろう。

本人は本当に、冷静沈着に「自分の心から目指したい人生のゴール・状態は◯◯だから、今はしないほうがベターだな」と判断しているのだろうか。そうではないケースのほうが多そうだ


この場合、自分を客観視する「メタ認知」のエネルギーの基盤がもはやなくなってしまっており、ただ「一旦我慢する」という反射的な抑圧だけが機能している可能性が高い

これでは、もはやその時その時に浮かぶ「あれやりたい」が、本当にやったほうがいいことなのか・やるべきことなのかもわからない。

だからまずは、一旦小さくてもいいので「やりたい」をすぐにやってみることで、自分の感情の機微を最優先してあげることから始めたい。

もちろん、やりたいことをやり続けるわけにはいかないことが多いだろうから、そうし続ける必要はない。ただ、こうすることで、自分の感情をフラットに見ることができる状態になるのだ。


2. どうなりたい・どうなりたくないを改めて言葉にする

そんな状態になった後は、やっぱり自分の理想像というか、「こうなりたい」「こうなりたくない」というような気持ちを、きちんと言葉として出していくといい。

ここでもいきなり「人生の最期、どうなっていたい」と問いかけるほどではなくてもよく、純粋に「こうなりたい」「こうなりたくない」を書いていきたい

これを1. を経ずにやってしまうと、どうしても「ホンネっぽい、ニセのホンネ」が出てくる。これではやっぱり、ゴールを作ろう、目標をつくろうとがんばっても、なんか「体のいいゴールっぽいもの」ができる

だから、このステップでもゴールがどうこうはまだ作らない。フラットに自分の気持ちを認識できる状態をつくった上で、ホンネを書き出していく。これが結構、自分の場合も有効だった。

最初は「キャンプ」とか「旅行」とか小さなことが出てくるはずだが、そんな本音をしっかり出して、満たすことを繰り返しているうちに、大きな目標とかも見え始める。


このステップの後にある「ゴールを描く」などは割愛するが、この2ステップを踏むことで、驚くほど視野がクリアになってくる。

ぼく自身もこんなアクションを通じて、少しずつ自分のホンネを知れるようになったので、何かにもやついている人はぜひやってみてほしい。


走り書きですが、少しでも参考になっていれば嬉しいです。


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