第一回 未来予想

今回のコロナでわかった通り、飲食店を始めとした表層部分で大きな経営危機に直面しているのが明るみに出た。

業種別ではホテル・旅館が34件で最も多い。次いで、飲食店(19件)、アパレル・雑貨小売店(13件)、食品製造(8件)と続く。37都道府県で発生しており、東京都(32件)、北海道(15件)、大阪府(13件)の順に多い。

しかし、今後はもっと卸業者や工場、生産者など深層部分で大きなダメージを与えると容易に予測できる。

まさにホワイトカラーの大リストラ時代が到来する。

我が国日本といえば、国の「定用雇用努力」の義務化で各民間企業に押し付けている。しかし、トヨタ社長の豊田章男氏や経団連会長は「終身雇用はできない」と発言しており、大手に勤めて安定した終身雇用は今のジジババ世代の考えと言える。企業も、日々変化しており、年功序列をとってきた日系企業も「スキル・能力重視」とした経営方針をとっている。つまり、役に立たない人間はすぐに切り捨てられてしまう。

少子高齢化に伴う人材不足により、税金はこれまでは一人の高齢者の年金が2、3人で背負ってきたが、今後は一人が一人の高齢者を背負う肩車状態になる。この問題に関しては、外国人労働者で埋め合わせできる。彼らは、病院、コンビニ、工場、介護、さらには企業の戦略室まで参入してきている。彼らは、中国産のうなぎや野菜が日本の市場で安く売られているように、賃金も安く、よく働くため価値や需要が高まってきている。

AIの技術進歩も我々にとって大きな脅威になる。我が国で機織り機が普及した際に大量解雇の時代が到来した。AIが普及し始めたら同様の未来が予測できる。事実、2019年にみずほ銀行自動化に伴う大量解雇が敢行されている。機械されたら不必要になる職業が多くあるということをまずは認識すべきである。

これらのことから、これからの未来は「自分に頼らなければならない時代」と言える。外国人の雇用、人間以上に正確かつ迅速なAIの発展、スキルや能力がない人間は排除されていくが容易に把握できるのではないか。つまり、これからは自己変革していかなければ生き残れない未来となっていくのである。