生活保護の内容②

前記事で述べた6つの支援以外にも、思い出したので記述していこう。

①月々127ユーロの支援金
これはISEEが低い家庭に出される街からの支援金で、家庭によってもらえる額はまちまち。
多分、100ユーロから800ユーロあたりだが、我が家は一応夫が職に就いているため127ユーロとなんとも半端な額になった。現金支給されるため、使い道は何でも良い。

②月々80ユーロの食料品購入の支援金
こちらも街からの支援金だが、名目は食料品購入費。
郵便局の口座を通して支給されるが、現金なので使い道は個々に任せられている。

③児童手当
子供がいる家庭は児童手当は支給される。子供のいる家庭には金持ちでも貧乏でも必ず支給されるが、こちらもISEEだったか、家庭の年収によってだったか支給される額が違う。
我が家は支給される最高額の175ユーロ。

以上が今思い出せる新たな支援金。
様々な支援を総合すると、本当にたくさんいただいている。
今は、これまでにない生活費で毎日暮らせているので感謝。


先日スーパーマーケットで、移民らしき男性が物乞いをしていた。
今までは、手にドリンクのカップを持ち小銭の寄付を待つ人々しか見たことなかったのだか、彼は具体的に『パンを恵んでほしい』と言った。初めてだった。そこのスーパーマーケットではパンは45セントだったので、夫と買うことを決めた。パンだけではとチーズとハムも購入し彼に手渡した。
今、生活保護を受けていて、彼の食べ物に苦労する気持ちは痛いほどわかる。物乞いをする人々の中には、ただ働けるのに働かず人から恵んでもらって生活する人もいる為、その彼が本当に苦しいのかは分かりかねるが、本当に苦しいのかもしれない、と思い寄付をした。
自分も支援してもらっている身だが、本当に困っている人にほんの少し手を差し伸べる余裕は今はある。それもこれも、イタリアの生活保護のおかげなのだが。

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