生活保護の内容①


生活保護とは言っても、どういう支援が受けられるのか気になる方が多いだろう。私も、大いに気になるところであった。
旦那も、支援を受けるための話をこの街の行政の人間とするまで内容を知らなかった。『生活保護を受けている』と暴露する友人などもおらず、内容は闇。というよりも人それぞれ違うのであろう。

まずイタリアには、ISEEと呼ばれる『収入や家庭の資産の証明書』というものがあり、その数値は各家庭の経済状況を表す。
ここからは我が家の場合であるが、このISEEがめちゃくちゃ低い。生活保護支援を受けるには、悲しいかな、このISEEが低いことが前提である。
このISEEの数値と、資産の査定、資産となりうるものの購入歴(例えば、家を所有しているか、車の購入歴(いつ購入したかなど)など)が様々なフィルターにかけられた上で支援が初めて受けられる。

我が家の場合であるが幸いにも、家は賃貸、最近の車の購入歴は無、ISEEはめちゃくちゃ低い、と来たもんで、かなり手厚い支援を受けられることになった。

しかしここはイタリア。行政の人間と話をしてから実際に支援を受けられるまでにすったもんだがあり、ゆうに1年半の時が流れた。この1年半の間、本当に生活が苦しく、日本の貯金を使い果たし、もちろん親に援助をしてもらいながらなんとか食い繋いできた。

前置きが長くなったが、支援の内容抜粋。
①賃貸・共益費→全額負担
②電気・ガス代金→全額負担
③生活に必要な家具、家電の購入→全額負担
④医療品(歯の治療費、薬、眼鏡購入など)→全額負担
⑤学校関係の費用→全額負担
⑥食料支援→月1回

我が家にとって大変有難い支援は以上の6つ。
特に賃貸共益費を行政に負担して頂けるのは本当に助かっている。
日本の生活保護の内容は知らないが、こんなに支援してくれるだろうか。
イタリアは税金が高いが、本当に困っている人への支援は厚く、しっかり行き届いているのだろうと感じる。

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