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自信を持ちブレずに生きていくためには

人間は皆、限られた時間の中を生きていますので
「これから先、何をするか」は、つねに大問題です。

ビジョンは、重要です。
ですが、
自分らしく、イキイキと生きて、世のため、人のためになる何かをやろうとするには、自分がわかっていないといけません。

しかし、これがなかなか難しい。

魅力的なビジョンを掲げて、実現に向けてエネルギーを燃やすには、
「なぜそのビジョンなのか?」という〈自分の理由〉が重要です。

これがわかっていれば、
何が自分らしいのか?
その自分らしさが、なぜ、どのように価値を生みだすのか?
人を、幸せにすることにつながってもいくのか?
といった問いに答えが出ているかもしれません。

そうなら、自信をもって、ぶれずに生きていくことができるでしょう。

ビジョンを語るとき、この、〈自分の理由〉をしっかり語れる人は大変少ないと私は思います。

私は、これまで、3000人以上のビジネスリーダー育成に関わってきましたが、はじめから、自分の内から出てきた言葉で、自分のやりたいことを堂々と話せる人は、20人に1人くらいしかいません。

周囲から評価されて順調に昇格してきた40代のシニアマネジャーでも「私は、入社以来20年間、自分のやりたいことを考えたことは一度もありません」という人が少なくありません。

多くのビジネスパーソンは、自分と向き合って、自分のやりたいことを考える時間が少ないですし、そういう思考を堂々とやるべきだとは考えてこなかったのではないでしょうか。

でも、大丈夫です。
そういう感覚だった人が、意外に簡単に意識を転換して、自分を生かして変革を起こせるリーダーに転換しています。

「自分がワクワクでき、情熱を燃やしてできることを、人を巻き込んで実現し、だれか(それは組織の上司でもいいし、お客様でもよい)を幸せな状態にし、何らかの新しい価値を社会に生みだすことにつなげる方法」
がわかれば、

「やっていいんだ、いや、堂々とやるべきだ、それで、会社も、お客様も、社会もよくなる」
と思えるようになります。

自分のやりたいこと、自分らしいこと、未来へ向かう行動の軸を知るために、自分のこれまでをふりかえり、エピソードとして記述していくという方法があります。

その際のコツは、満遍なく、時系列で歴史年表を作るように作成するのではなく、偏っていいので、自分の感情が動いたエピソードを書くということです。
エピソードというのは、ある程度、ストーリーになっているものだということです。
1人称で良いのですが、自分を含む登場人物がいて、どんな出来事があり、どんな感情の動きがあったのか、ということが見えてくればオーケー。

だれでも、20~30は書けると思います。
1話ごとに、かならずタイトルをつけてください。
字数制限はとくにないのですが、1話あたり、1行40字詰だとして、20行から100行くらいが標準でしょうか。

湧き出てきたら、長くなっても気にせず、どんどん書いていってください。

自分で予想していなかったものが、たくさん出てくると思います。
少しやってみると、けっこうハマる人が多いです。
自分がわかってくるということは、ある意味最高の謎解きで、ほんとうに面白いことだと思います。

これを素材にコンセプトワークして、自分について様々なことを構造化したり、これまで気づいていなかった自分が持っている資源を発見するということもできます。

しかし、それ以前に、記述していけば、それだけで、わかってしまうことが大変多くあります。

エピソードを記述するだけで、行動が変わって、長年の懸案を解決していく人は非常にたくさんいます。
自分がわかると迷いがなくなります。
ビジョンについて人と話をする際も、相手の食いつきが違ってきますし、説得力が増す効果もあります。

人は誰にでも、生きてきた時間の蓄積があります。
そのなかに、今は埋もれている大変貴重な情報が、きっとあります。
これを可視化できることは、大変大きな意味があります。

人は誰でも、自分が気づいていないお宝を抱えて生きているといっていいのではないかと、私は思います。

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