佐々木直彦

森とワインを愛するコンサルタント。プロデュースの方法論を体系化、ビジネスプロデューサー…

佐々木直彦

森とワインを愛するコンサルタント。プロデュースの方法論を体系化、ビジネスプロデューサー1300人を育成。ビジネスパーソンの起業、ライフキャリアデザインをサポート。メディアフォーラム代表取締役。デジタルハリウッド大学大学院客員教授。https://media-forum.com

最近の記事

いつでも「やる気スイッチ」が押せる問いとは?

どうにも気分が乗らないとき、というのがありませんか? 何かをやりたいのに、やる気が出ない、とか 朝、起きたものの、ボーっとして調子が上がらない、とか。 そんな時の特効薬があります。 それは、自分に問いを投げること。 もっと具体的に言いますと、 ノートをひらいて、見開きの左上に、 「いったい、私は、なぜ今、 こんなにやる気が出ないのだろうか?」 と書くのです。 たったこれだけです。 人間は、問いを投げられると、答えたくなる生き物です。 ノートに、明確に問いがあると、

    • 達成困難な状況を乗り切るために絶対に必要な条件とは

      「この方法で壁を打ち破ってやろう」というアイディアは、プロデュース思考の核である。アイディアがあるから、ビジョンの実現を信じることができる。 だが、アイディアだけでは足りない。 アイディアがあり、しかも、それをなんとしてもカタチにしてやろうという気持ちを持続させられるからプロデュースはカタチになる。 仮にいまはアイディアそのものが欠けていたとしても、実現したい未来を実現するために、何としてもアイディアをひねり出してやろう。アイディアのある人を捜しだして協力してもらおう、とい

      • ビジョンを実現するプロデュース成功の鍵は、チームの役割分担

        プロデュースの構想は、すべて一人でやらなくてはいけないわけではない。 たとえば、製品開発のアイディアと技術を持っているエンジニアが、販売やプロモーションを含めてビジネスとしての組み立てを任せられるビジネス・プロデューサーを連れてきて、プロジェクト全体の設計とコントロールは任せて、自分自身はプレーヤーとして思いきり力を発揮するということでも、まったくかまわない。 信頼できるビジネス・プロデューサーと組めるということが、ノウハウ的にも心理的にも最大の成功要因になるのなら、それは、

        • 新しいプロジェクトや企画の実現に向けた大事なプロセスと準備とは?

          プロジェクトには、発案者の個人的な目標が見え隠れしていることが少なくない。 プロジェクトを通して自分がどんな能力を磨きたいか、どう自分を変えたいか、何を体験したいか、成果をあげることで自分自身がどういうアドバンテージを獲得したいか。 こういう自己変革やキャリア創造を意識した目標もあれば、昔からの夢を実現させたいとか、自分の体験をもとに「どうしても社会のこういう部分を変えたい」という思いを実現させるためという場合もある。 もっと泥臭く、プロジェクトをやるのは一旗揚げてどうして

        いつでも「やる気スイッチ」が押せる問いとは?

          反対多数の企画を進める作戦と大事なマインド

          何かを変えようという場合でも、何かを創造しようという場合でも、プレゼンの際に、「誰もが納得できる方法」を示しきれないものだ。 過去の事例や他社での成功を示せれば、相手を納得させやすい。 しかし、新しいことを仕掛ける場合には、示そうにも、ぴったり合った事例を示せないケースは多い。 したがって、会議の参加者のなかには、失敗した場合の混乱やコスト面のリスクといったマイナス要素しかイメージできない人が出てくる。 だから、必ず多くの関係者が出席する会議で合意をとって決定するというシス

          反対多数の企画を進める作戦と大事なマインド

          相手からたくさんの情報を引き出すコツ

          プレゼンは一方的なものではない。もともとプレゼンは、相手の協力のもとに、ある目的を果たすためのコミュニケーションだと考えたほうがいい。 だれでも、自分の情報を聴き出そうとしてやってきた相手がいれば、その相手がどんな人間かを気にする。そして、なぜそういう情報を知りたいのかを知りたい。相手の考え方やスタンスに共感できる程度によって、自分の話すスタンスを決めようという心理が働く。 だからこそ、聴きだすためには自分自身のプレゼンが重要なのである。 これにはもうひとつ意味がある。

          相手からたくさんの情報を引き出すコツ

          自己肯定感をあと押しするのは、誰かの応援

          プロデュースは、何かをやりたい人間の情熱、気持ちの強さが、重要な説得材料となる。ビジョンの魅力や実現性、信用度もそこから生まれる。 もともと、本人の高いモチベーションがなければ構想自体が生まれない。 「自分の思いに従って自分ができるプロデュースをやり、自分の所属する会社やお客さまや社会に役立つように着地させていけばいい。だから、まずは一歩を踏み出そう」と考えるのが、プロデュース思考である。 プロデュースは、自分の感情や直感、ひらめきを積極的に肯定して構想を進めていくものであ

          自己肯定感をあと押しするのは、誰かの応援

          「なぜ」は、相手の心を動かす強いバネを持った言葉とロジックを生みだす

          夢を話すとき、自分の心にある「なぜその夢なのか」という背景を常に強く意識しておくことは本当に大事です。 なぜなら、それは夢を語るための大きな力になるからです。 誰にでも、自分のやりたいことの背景には自分の事情があります。だから、その夢を思い描き、実現したいと思っているのです。 なぜその夢なのかという背景をいつも意識しているほど、自分の夢を自信を持って話すことができます。 「こういう状況が実現するといいと思っています」と人に話すときは、その裏に「私は何がやりたいのか」「なぜそ

          「なぜ」は、相手の心を動かす強いバネを持った言葉とロジックを生みだす

          自分にわからない力が働いている、と感じたときに取るべき行動

          プレゼンで敗退してしまったときに、いつでもすぐに「そうですか、わかりました」と引き下がる必要はありません。何も確認しようとしない姿勢が、かえって相手の不信を買う可能性もあります。 しかし、ほんとうの理由がどうしてもわからず納得しきれなくても、無理せず引き下がるべきときがあります。 客観的に見て、相手が採用してくれておかしくないプレゼンが通らない理由は幾つかあります。 相手が内容をイメージできない。予算が合わない。こちらと相性が悪い。競合がこちらよりいい条件を提示している。

          自分にわからない力が働いている、と感じたときに取るべき行動

          自己表現が、相手に受け入れられなかったときの考え方

          自己表現は目の前の相手に受け入れられてなんぼのもの。相手と響きあってこそプレゼンは成果を生みだす。プレゼンしながらその場で感じ、その場で考え、その場で相手にあわせた対応をすること。そうしてはじめて、その瞬間の相手のこころに届く表現になるのです。 しかし、プレゼンは、常に相手に受け入れられ、提案した企画はいつも採用されなくてはいけないのでしょうか。 じつは、そうではありません。 自分の身体はひとつだけです。 100万人の人々に、自分の思いが伝わることは素晴らしいことですが、

          自己表現が、相手に受け入れられなかったときの考え方

          どんな場面でも相手にこちらを向いてもらえる方法

          相手に「理解」と「感動」の二つをもたらす自己表現は、いつでも最高のコミュニケーションを生みだします。 自分が伝えたいと思って相手に投げかけた言葉やビジュアルが、相手に受けとめられ、しかも相手が心を動かせば、双方の間の関係は発展的、創造的なものになるからです。 相手を説得しようとか、相手に行動を起こさせようというように、何か意図を持って自己表現するとき、すなわちプレゼンするときは、 「自分の考えをわかってもらう」、 そして、 「納得して決断したり行動を起こしたりしてもらう」

          どんな場面でも相手にこちらを向いてもらえる方法

          実現させたいことのハードルが高いほど、なぜ具体的なストーリーが重要なのか?

          プロデュースのはじめには構想がある。 構想とは、実現までのストーリーである。 実現したいことを描き、実現の方法を考え、実現への手順を組み立てることで、ストーリーはできあがる。 この場合のストーリーは現在から未来へ向かってのストーリーであって、本当に現実になるかどうかはわからない。 つまり、ストーリーは、「こういう流れをつくりたい」とか、「こういうことを起こしたい」とか、「こんなことが起きる可能性もある(そうなればプロデュースはすごい影響力を持つものになる)」というように、願望

          実現させたいことのハードルが高いほど、なぜ具体的なストーリーが重要なのか?

          仕事で悩んだとき、自分らしい判断をするために必要なこと

          プロ意識が大事だということは、企業では、だいぶ前からいわれてきた。 だが、プロ意識という言葉は、多くの企業で、「プロっぽい感覚をもって、高いレベルをめざして真面目にやりましょう」というファジーなニュアンスで使われてきた。雇う側も、雇われる側も、プロとは何かをしっかりと確認しあうのを避けてきたのだ。 じつは、これが、働く人に多くの悩みを提供している。 プロとは何か。 自分の技術、ノウハウをつかって、自分を雇う相手に価値提供をし、その見返りに自分の納得できる報酬をもらう人。こ

          仕事で悩んだとき、自分らしい判断をするために必要なこと

          自分を好きになる2つの方法

          前回は、少数派の素晴らしい点についてお伝えした。 今回は、「自分を好きになる方法」について。 これは「少数派」とつながっている。 〈素晴らしい少数派〉でいられると、人は自分を好きになりやすいのだ。 自分が自分らしくいること 自分を好きになるために何が必要か? (1)自分が自分らしくいること (2)そして、その自分らしい自分が誰かを幸せにしていること この2つがセットになっていて、自分がそういう状態だよなと自覚できたなら、きっとあなたは自分を好きになれる。というか、すで

          自分を好きになる2つの方法

          少数派の素晴らしい点

          自分は少数派だと意識することはないだろうか? 例えばグループやチームの中で、同じ意見を持つ人が他にいない、あるいは自分とあと一人ぐらいだったり。人から「君は変わっているな、誰もそんなこと考えていないよ」と言われたり。 大多数が同じ方向に進むなか、自分だけが違う方向を見ている。 そんなことを何度も体験している人がいると思う。 なぜ人と同じようになれないのだろう? 足並みを乱すことで、迷惑をかけてしまうのではないか? それで悩んでいる人もいる。 私の友人にも、自分がいつも人

          少数派の素晴らしい点

          何かをプロデュースすることの意義とは

          新しい何かを創りだす(「何か」はモノではなく状態でもいい)ことを幅広くプロデュースととらえる考え方は、いまや、さまざまな業界や職種に広がっている。 新規事業をプロデュースする専門家は、ビジネス・プロデューサーと呼ばれるようになった。 社員が、新規事業開発担当として、社員のままビジネス・プロデューサーになる場合もある。 いっぽう、プロフェッショナルとして、クライアント企業から事業のプロデュースを依頼されたり、複数の企業がタイアップすることによって実現可能な新しいビジネスを、みず

          何かをプロデュースすることの意義とは