やっぱり書く仕事がしたい
佐藤友美・著「書く仕事がしたい」を拝読。
文章の書き方ではなく、書く仕事をするために必要な書く以外のことが書かれている、と著者が言う本。
どんな仕事でも、本質的に必要な素養やスキルのほかに、仕事として取り組むための周辺的なものというのがあるものだが、確かに本書は主にライターの仕事を通して”書く仕事”に必要な周辺的な要素について解説されている。
個人的な感想としては、古賀史健・緒「取材・執筆・推敲」に書かれていることにも、田中泰延・緒「読みたいことを、書けばいい」に書かれていることにもつながり、かつその前段階の、しかし大切なことが書かれていると感じた。
書くことを仕事にしたいという夢というか、野望は薄く細くも中学生時代からずっとある。
となるともう30年来の野望ということになる。
その反面、どうすればそれを実現できるのかについて真剣に調べたり、ぶつかっていったこともなかったなと、この本を読んで改めて実感し、反省もした。
今までやったことと言えば、数々のブログを立ち上げて駄文を挙げた(ものの長続きしなかった)こと、その延長線上にこのnoteがあることくらい。
何回か懸賞のようなものに応募するも箸にも棒にも掛からぬありさまで、田中泰延氏が企画した「共著者」募集に至っては、「チャンス!」と鼻息を荒くしただけで、書き始めるのが精いっぱいのまま止まってしまっている。
(でも、なんとか書き切ろうと思ってはいる)
今、家計で首が回らない公務員という状況であるから仕方ない部分はあるとはいえ、何か新たな場所に飛び込むことは無謀に過ぎる。
「書く仕事がしたい」を読んで感じたことは、当たり前のことだが、書くことを仕事にするには相当の覚悟がないとダメだということ。
でも、反面それ相応の覚悟があれば、今からでも飛び込めないわけでもないなということでもある。
今は、今の状況打破が最優先。
その先がきっとある。
大げさなことを言えば、私自身の生きる希望として、生きる道標として、誰にも響かないだろう宣言をしておく。
私は、書く仕事がしたい。
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