ミルを出してみる
久々に豆挽いてコーヒー淹れた。
昨日の初売り、カルディのクセ強お姉さんの売り口上に敬意を表して買った福袋に入っていたニューイヤーブレンド。
そして久々にミルのハンドルを回す。
ゴリゴリゴリゴリ。
一昨年だったかな?
ミルをゴリゴリするのがくたびれると思って電動ミルを買った。
ハンドルをゴリゴリする作業は当然楽になった。
なったのだが。
コスト重視で購入した電動ミルはプロペラ式という、ヘリコプターの羽みたいなの刃をグルグル回して豆を挽くタイプだったのだけど、それがイマイチだった。
挽き具合の調整をプロペラを回す時間で調整するのだけど、豆を増やすと特に、豆の挽き具合にムラができてしまう。
もうこれでいいところとまだ半分豆みたいののが混ざっている。
そして、すごく散らかる。
プロペラの勢いでミルの中がカベからフタから粉だらけになってしまう。
フタを開けた途端に広がる粉。
マシンの周りが粉だらけ。
そして避けられぬ静電気のせいで、貼りついた粉を落とすのが難儀する。
難儀しながらドリッパーに粉を入れる作業でまた散らかる。
コンセントの関係でできる場所も限られる。
手間と時間を削ろうと思って電動にしたのに、別の手間が増えただけであんまり楽になっていない。
そんなこんなで電動ミルはキッチンの片隅でホコリにまみれ、かと言ってしまい込んだミルを出すのも面倒で、しばらくドリップパックコーヒーでお茶を濁していた。コーヒーだけど。
そして2023年、元日。
カルディのクセ強お姉さんの売り口上は、ミルをゴリゴリしていたあの日々をも蘇らせた。
カルディで福袋を手に入れて帰宅。
電動ミルを元入っていた箱に納め、代わって箱に納めていたミルを出す。
明けて今朝。
久々にキッチンに響くミルの音。
ゴリゴリゴリゴリ
ハンドルを回す右前腕は少しくたびれたけど、不思議と無心になれるこの時間が愛おしい。
楽をしようと思って忘れていたことがあったのかもしれない。
…なんて、大袈裟かな。
久々のミル挽きをしてみて思い出した、無心になれる時。
ミルの音、ハンドルを回す作業、そして挽きたてのコーヒーが醸す香り…
そして、やっぱり挽きたてで淹れると美味い。
そう感じるだけなのかもしれないけど、そう感じることが大切なので、これを機にドリップ生活復帰しよう。
2023年は、コーヒーの香りとともに。
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