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気持ちは生モノ

「どんなに「いいな」って思ってる人でも、会えないんだったら忘れちゃうよね。何を忘れるかって、好きっていう気持ちを。嫌いにはならないけど好きっていう鮮度が落ちちゃう」

そうよね、気持ちは生モノ。鮮度が大事。

鮮度が大事といえば、こないだ「生シャンプー」なるものを購入した。どうやら食品と同じ扱いらしく、生きているシャンプーなのだとか。だから保管にも気をつかう。時間が経つと鮮度が落ちるからじゃんじゃん使ってあげなきゃいけないし、浴室乾燥機付きのお風呂場になんて置いてはおけない。つまり温度や湿度にも敏感ってこと。

こんなに扱いづらくて手のかかるこのシャンプー。そんなデメリットを上回るほどの何があるのかというと…これまで出会ったことのない、最上の良い香りでもてなしてくれるのだ。天然の成分が醸しだす極上の香り。もちろんこの上なく優しく接してくれる(髪と頭皮に)。

そんな極上を相手に放っておけるはずもない。だから惜しげもなくじゃんじゃん使うことになる。使ってくれてありがとうと、喜ばれている気がしないでもない。毎日鮮度を感じながら、時には「やっぱり好きだなあ」なんてつぶやきながら香りに包まれ泡まみれになる。

毎日触れたり触れられたり匂わせだってしてくれる。あっち(シャンプー)が私の髪と頭皮のことをどう思ってようが、そんなことは関係ない。私が好きなのだからそれでいい。

気持ちもシャンプーも生モノならば、鮮度が大事。会わずに放っておくなんてもったいない。

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