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めちゃくちゃ怪しいけど、恋愛で役に立ったと思う本を紹介してみる


人によっては「胡散臭いな」と思う人がいると思うので、臭いなと思ったらもうすぐにでも蓋をして欲しい記事です。


まず最初に打ち明けてしまうと、私はスピリチュアルな話が結構好きだ。
小さい頃から不思議な話とか霊の話とかも好きで、仕事関係の知り合いに"見える人"もいて、とある人を除霊してあげたら部屋のwifi電波やラジオの電波が良くなった話とか聞いてめちゃくちゃ面白いなと思っていたりする。
実は私自身も時々感じたりすることもあるけど、wifiの電波を良くする力までは持っていない。ときどき電波が悪くなるのは、J:COMのせいだと思っている。たぶんね。

で、スピリチュアルと言っても、目に見えない世界に傾倒するあまり、地に足が付かなくなってしまって、家賃を払わなかったり、しかるべき手術を受けず手遅れになってしまったり、端から見て明らかに悪徳商法に利用されていたり、逆にいわゆる「見える人」でも途中から欲に翻弄されてしまう人、とにかく現実の日常生活を蔑ろにして支障をきたしてしまう人もかなりいて、何から何まで誰でも言ってること全部丸ごと肯定しているわけじゃ無い。
こういった話や宗教に限らず、信仰は人それぞれだけど、誰かを傷つけたり、嫌がってる人に強引に押しつけたりするものではないと思う。
ただしマルセイバターサンドはおすすめしたい。

占いでも、おみくじでも、どこかの神社でお祈りしたおまじないなどでもそうなんだけれど、もし今後の運命を示されたとしても、結局いちばん大事なのは「その人が現実をどう生きるか」だと私は思っている。

例えば「○月頃に素敵な人と出会いますよ」と言われても、安心して家でじっとしていたらきっと誰にも出会えないし、知らない人が突然家に入ってきて「ずっとあなたを探していました」なんて来たら怖すぎる。アニメなら異世界へ連れて行かれたり不思議な力を与えられるパターンのやつだ。人間の言葉を喋る白い猫みたいなやつとうっかり契約しないように気をつけて欲しい。

ちなみに除霊した人でも、本人がブレブレだと入る隙があるので、また別の霊を迎え入れてしまうらしい。人間関係でもそうかもしれない。
(昔の私がそうだったように)自分にとってよくない人と別れても、また別の同じような人と付き合って傷付き「同じことの繰り返しじゃん」みたいな気分になることも多々あった。もちろん、傷つけてくる人が悪いのだけれど、そういう匠は、相手を見てやっていたりする。気付いたらすぐ後退したり、まわれ右ができる状態でありたい。

目に見えないものといえば、ヨガでは『チャクラ』というものが体に存在していることが当たり前に話が進むし、そもそも肉体の他に魂があるという話も、太古の昔から世界各国で言い伝えられてきていると思う。知らんけど。

なので、スピリチュアル系の本や誰かの書いたブログ記事というのは世の中に沢山あって、私としては、ファンタジーの話を読むのと同じぐらいの感覚で「どんなことが書いてあるんだろう?」「へ〜」「こういう考え方もあるのか」という感じで時々覗いている。納得できないこともある。
そして実はだいたい書いてあることはどれも似ている。知らんけど。


蓋をせず、ここまで読んでくれたあなたに紹介する本がある。
そんな私が数年前、「恋愛うまくいかないなぁ」と思っていた時に、なんとなくボンヤリ見つけ「なん...? 何が書いてあるんだろ」と、キンドルでポチってみた、この本である。

タイトルは、うん、怪しい...宇宙に...オーダー...どういうことや...と読み進めていくうちに、この中で『とあるワーク』が紹介されていた。
『宇宙にオーダーする』というテイで紹介されているそのワークは、分かりやすくいうと恋愛に対して自分が望んでいることをあぶり出す『自己分析』であり、現実の行動や自分の感情を正しく捉える、認知行動療法に近いものを感じた。あくまで"おまじない"のようなものなのだけれど。

詳しい方法は私がここで書いてしまうとこの作者の方の営業妨害になりかねないので、興味ある方は読んでみてほしいのだけれど、ものは試しだと思い、私はこの記述ルールにのっとって、A4用紙にびっちり事細かく書き連ねていくうちに(最終的に両面4Pぐらいになった)、自分が恋愛関係で本当に望んでいるものが何なのか、望んでいない物は何なのか、だんだんと客観視できるようになった。

ヨガジャーナルオンラインのこの記事でも話しているように、
私に本当に必要だったのは、一言でいうと『安心できる穏やかな繋がり』だった。そしてそれに気付いたことで、パートナー探しに対する考え方がより具体的に変わったし、優しさの妖精みたいな今の彼に出会ったとき「あ、この人いいなぁ」と思えたんだと思う。

恋愛に悩んでいた友達にも、この本の話をしたら興味を持って、一緒にワークの書き出しをやってみたら、「わ〜!面白いねこれ!」とモリモリ書いていき、その後良い人を見つけて、今はその彼と同棲している。
私のことも、友達のことも、この本のおかげかは分からないけど、「何で恋愛うまくいかないんだろう」と思っている人がいたら、もしかしたら役に立つかもしれない。タイトルとか内容とか怪しいと思うかもしれないし、効果は約束できないのだけれど。


ちょっと話が逸れるけど、知り合いでもある臨床心理士の東畑開人さんの著書に『野の医者は笑う-心の治療とは何か?-』という本がある。

この本は、東畑さんが当時暮らしていた沖縄で、ユタやヒーラーたちによる所謂スピリチュアルな治療を受けまくってみたり、実際に自分も講座を受けてみたりなんかして、ヒーラーたちによる『心の治療』の実態を解き明かそうとした本だ。(東畑先生はご本人もめちゃ面白い方なのだけれど、著書もユーモアを交えながらめちゃ面白く笑いながら読めます)

この中で、東畑さんが本職としている臨床心理療法と、民間のスピリチュアル療法の相違点を相似点を考察していくくだりがあって、へ〜なるほど〜と思っていたのだけれど、先に紹介した宇宙にオーダーの本も、そう考えると腑に落ちることがあったりした。


結局のところ、オーダーを聞いてくれる『宇宙』というものが本当に存在しているかどうかはよく分からない。でもとりあえず今のところ、私はいま穏やかな彼と仲良く暮らしているので、めでたしめでたし。


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大ヒットした東畑さんのこの本も買って、まだ読み途中です。



※本紹介では、Amazonアソシエイトリンクを貼っています。紹介料は更なる叡智を学ぶための参考書代にさせていただきます(土下座)

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