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面接のメカニズムを丸裸!面接必勝法!!!

 僭越ながら職業がら日々様々な方々の面接をさせていただいております。その中で、「社風に合わない」や「スキルが足りない」という理由以外で、この人はうちに入っても「活躍しなさそうだな」、「周りを高めれられる存在にはならなさそうだな」という理由などから、お見送りになる人にはいくつかの共通点があることに気がつきました。これから転職活動をされている方のためにほんの少しでもためになれば幸いです。

まず大前提として、面接官は「ロボット」ではなく「ヒト」です。合否には相性や運の要素もあり、ロジカルさだけではどうにもならないことが多々あります (その理由は後ほど図を交えて説明します)。その上で、第一関門となるのが「第一印象」です。心理学の用語で「ハロー効果」というものがあります。これは第一印象は引きずられて、その後の評価にも第一印象が影響するという現象のことです。例えば、見た目の評価がよく、中身も優しい印象を受けると、その後もその人に少し悪いところが垣間見えても印象は第一印象が悪かった人に比べるとよい印象のままとなります。これが「ハロー効果」です。人の認知バイアスの一種ですのでこればっかりはどうしようもありません。つまり、面接では面接官による第一印象が悪いと非常に不利になるということです。第一印象(ハロー効果)は、「見た目」と「初回の会話のキャッチボール(第一声)」で決まります。つまり、面接開始から数分で決まってしまいます。そのため、見た目は自分の中で一番清潔感があり、印象がよいと思う格好で挑んでくださいね(当たり前だよと思うかもしれませんが)。
 
 それでは、第一印象はどのようにしてはかられるのでしょうか。清潔感や格好など見た目そのものはもちろん大事ですが、それ以上にその人の「強さ」と「温かさ」のバランスにより決まります。もう少し簡単にいうと「オーラ(雰囲気)」です。人は自分にないものがある人と親近感がある人に惹かれます。「強さ」だけが秀でていても、マウントを取りすぎてしまい印象は悪くなってしまいます。そのため、第一印象には「強さ」「温かさ」の2つのバランスが非常に重要になります。

「強さ」は2つの構成要素「能力」と「意思の力」から成り立ちます。
人の「温かさ」を感じさせる感情は、主に「共感」、「親しみ」「愛」の3つです。

それが「強さ」であり、「温かさ」の正体です。人の「オーラ(雰囲気)」というのは、
■強さ
「能力」
「意志の力」
■温かさ
「共感」
「親しみ」
「愛」
の5つ(「強さ」と「温かさ」で分類した場合は2つ)のバランスで決まってくるのです。

面接官は多数の質問から「第一印象(雰囲気)」をベースとして、面談者の「社内スキル」「専門スキル」「社会人基礎力(※)」「行動特性(コンピテンシー)」「キャリア意識、マインド」を見ていきます。第一印象がよかった人は、上記の「キャリア意識、マインド」~「社内スキル」によほど悪い点がない限りは、第一印象は覆らず、最後までよい印象のままとなります。

第一印象が悪くて合格になるパターンはほぼないと思ってください(合格になるのはほんの一部の専門職だけです)。理由は先述のとおり、ハロー効果により、第一印象が良いと全体の一部が悪くても人の脳の構造上、逆転しにくいようになっているためです。

そのため、まずは面接だけでなく日頃から「最高の自分を演じること、前向きに生きることを常に心がけること」を心がけることが大切です。

では第一印象(オーラ)に自信がない人はどうすることもできないのでしょうか。面接の合格率「5割強」の筆者からすると、1パターンだけ乗り切れる方法があります。面接の合格率「5割強」とまずまずというのは第一印象がすごくよい訳ではないが、ものすごく悪くももない、もしくは、第一印象という最難関を乗り越え、面接を乗り越えてきたということを意味します。それでは「第一印象」に自信がない人はどうすればよいのでしょうか。

付け入る隙は上図の二段目の「キャリア意識、マインド」をアピールポイントとすることです。

では、具体的に「キャリア意識、マインド」をどのように面接でアピールすればよいのでしょうか。それは面接での自己アピールに一貫性(ストーリー)を持たせ、自社と自分(候補者)との間に強いシナジー(相互作用)があることを証明することです。まず、「キャリア意識、マインド」に一貫性(ストーリー)があると芯がしかっりしていて、強い人間に見えてきます。ではどうすればストーリー性を持たせた「キャリア意識、マインド」を面接の場で語ることができるのでしょうか。まずは抽象的でも構わないので、ありたい姿(Being)を思い浮かべます。そのありたい姿を実現するためにどのような方法があるかを自分なりに考えます。その途中の道を現在受けている会社のそのキャリアで実現できるかを考え、その実現の道(ストーリー)を考えます。ありたい姿はとにかく抽象的でも構わないので、とにかくいくつか候補をあげます。いくつかあげた候補の中からより希望の会社とのシナジー(相互作用)がより強いストーリーを選択し、語ることができれば相互にメリットがあることがわかるため、会社側もよい印象を持ちます。思い描くキャリアが会社が提供できるキャリアの場合は退職のリスクが低くなるため、よい印象となります。


長々と書き連ねましたが、一番言いたいことは第一印象(雰囲気/オーラ)に自信がない人は自分のキャリアについて熱く語るようにしましょう。そうすれば面接官が「おっ!」と思ってくれる可能性がでてきます。

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