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留学経験者が語る:留学はした方がいいか

結論を先に書くと、私は留学はした方がいいと思っている。

私は高校卒業後にアメリカカリフォルニア州に留学した。大学卒業と仕事も少ししたので、計6年アメリカに住んだ。

私の場合は、もともと留学に興味があって、留学したわけではなかった。高校3年生の時、普通に公立の進学校にいた私は、周りは大学受験モード。でも、私は大学受験に興味が全く持てなかった。そもそも行きたい学部がない。そこで親に相談したら、父親がアメリカ留学を勧めてくれた。父自身がアメリカで仕事経験があり詳しかったのと、私の性格に合いそうと思って提案してくれた。私は直感でこれだと思い、留学を決めた。

結果、留学は素晴らしい経験を私に与えてくれた。私のケースは、たぶん成功と言われるケースで、それは向こうで友人に恵まれたり、留学に理解のある親がいたのでうまくいった。
でも私が留学した方がいいというのは、私がいい経験をしたからではない。

私が留学した方がいいと思う大きな理由の一つは、とにかく視野が広がり、日本では得られない圧倒的な経験ができるからだ。

どこに留学するかにもよるが、だいたいの英語圏の国であれば、どこに行っても多国籍文化や他人種に驚かされる。日本がいかに単一民族で単言語の国か、初めて知るのだ。

日本で生まれ育つと、この環境が当たり前・デフォルトだと思ってしまう。でも、世界から見れば、日本はかなり文化的に面白いユニークな国だ。そういったことは、世界に出るまで気づけない。世界を知るまでは、井の中の蛙みたいなものだ。

しかも一度、外に出ると、日本の良し悪しがとてもよく分かるようになる。治安がいいところ、清潔なところ、何においても質がいいこと、人々のマナーがいいことなどは、実は世界から見たら、とんでもなく素晴らしい特徴なのだ。逆に真面目すぎるところやかしこまりすぎるところ、周りの目を気にしすぎるところは、海外のオープンな空気感と比べて閉鎖的に感じてしまう。こういったことは、外にでないと気づけなかったりする。

それだけでなく、とにかく経験値が圧倒的だ。ゲームで例えるなら、ドラクエとかFFでのもらえる経験値の桁が一気に変わるイメージ。視点がとにかく広がり、自分の価値観や考えの幅が想像していないくらい急に大幅にぐーっと広がるのだ。日本に住んでいるだけでは、到底経験できない。

留学して嫌な経験をして帰ってきたとしても、その経験を積めたこと自体がすでに成功なのだと思う。海外に出て、外から日本を見た上で、この国が好きだからここで暮らそうと思うことは、なにも外のことを知らずに日本に居続けるのとは違う。

ちなみに、ここでいう留学した方がいいの留学の期間や年齢は、私はなんでもいいと思う。何歳だって行きたいときに行けばいいし、短い数週間の語学留学だって経験にはなる。

もしこれを読んでる方が興味があると思うなら、ぜひ行った方がいいと思うし、お子さんが行きたがってるならぜひサポートしてあげたらいいのではと思います。


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