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卒業する事が大変なアメリカの大学

よく、アメリカの大学は卒業するのが大変と言いますが、これは本当だと思う。

少なくとも、私の場合はそうで、ひーこら言いながら当時勉強してなんとか卒業した。その勉強のおかげで、大切なことをいくつか学んだと思う。

アメリカの大学は、特にいい大学になればなるほど、テストは全て論文形式になる。私の通っていた大学も、できるだけ論文で生徒に書かせるスタイルだった。

だから、中間テストや期末テストも、論文提出ばかり。特に、授業の難易度が上がる大学後半のクラスでは、選択問題や穴埋めテストは、ほとんどなかった。

論文は、ずるができない。

論文をまとめるということは、1.内容を理解してそれを説明できる、2.その上で自分の考えを論じる、という大きく2つが求められる。

特にアメリカは、2つ目の「自分の考えを論じる」というのが大事だ。

論文の課題で、自分の意見や考えを問われることが多い。だから、理解してるだけではなく、さらに理解した内容を踏まえ自分の意見や考えをまとめる必要がある。

理解をし、さらに自分の意見をまとめるだけでも大変なのに、それを英語で論文にするのだから、本当に大変だった。日本語でだって、論文を書く事は簡単ではないのに、英語で書かないといけない。

とても骨が折れる作業だった。しかも複数のクラスを持っていたら、論文が何個も同じ時期に重なるのでもう地獄。

毎日毎日、夜遅くまで大学の図書館で勉強していた記憶がある。しんどすぎて、涙がつーっとでてきた日もあった(まじで)。

でも、振り返ると、これで本当に鍛えられた。精神力も、考える力も、やりきる力も、英語力も。

英語力は、この論文祭りで、読み書き能力がかなりあがった。海外の大学を卒業してる留学生たちは、往々にして読み書きレベルも高いのは、この論文祭りを経験してるからだと思う。

人生で一番勉強していたのもこの時期だ。周りの留学生で、4年生卒業まで行けずに離脱したメンバーもたくさんいたし、現地の人たちでも大学卒業は簡単ではないと言われている。

こんなだから、ある程度以上の強い気持ちがないとアメリカ大学を卒業できない。本当に勉強したいとか興味があるとか、どうしても卒業したいとか。でもそれが、本来あるべき学校の姿だと思う。

やっぱりアメリカの大学を卒業したというのは、自分の中で一つがんばったと思えること。そう思えることが人生にあるのは幸せなことだと思う。



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