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即興ドラマに涙腺崩壊
よく耳にする言葉。「人生はドラマである。」
当たり前すぎてあまり意識をしていませんでした。
しかし、最近の私はアンテナの感度が鋭い様子。
日々の出来事が、いつもと違って見えることも多くなりました。
今日は、卒業式で感じたことを書いてみようと思います。
ちなみに、鋭い感度により「見えないものが見えた」お話はこちらです。
心霊系ではありません。
高校の卒業式
昨夜から降り続いた雨はやみ、太陽が顔をのぞかせてくれる。
「よかったあ。雨がやんでる。」
窓の外を見て話す子供の姿。
雨だから悪いとかないし、雨なりにいい景色もあるし。なんてド正論は本日封印。
18歳で成人している我が子を見て、天気で喜んでいるなんてかわいい、と思わず口角も上がります。
さて、本年度はコロナ対策が緩和された卒業式。
在校生出席と吹奏楽の生演奏、卒業生入場の場面からウルウル。
年を取ると涙腺が弱くなりますね。
運動会では、見ず知らずの子が走っているリレーを見ても泣けますから。何自慢?
話は戻り。
式典で行われる卒業証書授与は代表のみで、簡易的なもの。その後の教室で担任から個人に手渡し、生徒が挨拶をする形式でした。
保護者も教室へ入り、最後のホームルームに参加させていただきました。
ドラマですか?
BGMが流れる教室。
それぞれのコメントがなんとも味わい深い。
「3年がこのクラスでよかった。」と泣きながら話す人。
教壇の前で、「あ、どうしよう。何言っていいかわからない。」と言う生徒に大きくうなずく担任の先生。
極めつけは、教室中をぐるりと見渡し、親御さんの顔を見てひとこと。
「お母さん、ありがとう。」
こんなの予告されてない!!
私の涙腺崩壊は言うまでもありません。
生徒さんたちのコメントを聞きながら、一人ひとりにドラマがあるのだな、としみじみ感じました。
創られたセリフではない。
生身の人間から発せられるものが、人の心に響く。
大切なことに気づかされました。
ありがとう。
それぞれのドラマ
一方で、卒業生〇名という言葉に気づかされたことも。
きっと、入学した時の人数とは違う。
複雑な事情で、通えなくなった人もいるはず。
情報過多なこの時代。
見るつもりがなくても、SNSでみんなが青春している様子を知ってしまう。それをしていない自分は価値がないと思い込んでしまうかもしれませんね。
ただ居場所が違うだけで、間違っていないよ。と伝えたい。
大きなスポットライトを浴びる必要もない、ドラマは全国放送されなくてもいい。
制作期間が長いほうが、完成した時には超大作となるでしょう。
自分で決めていい。
ひとりひとりが生きやすい社会になりますように。
ご卒業、おめでとうございます。
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