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なつかしい君へ

年をとると、別れを経験することにも慣れてくるのだろうか?
小学生の頃は、大事な人との別れはどちらかが死ぬこと、と捉えていた。
でも今は、相手の人生が流れているのにも関わらず、
もう、きっと、心が向かい合うことはない、っていう別れもいくつか経験してきた。
歌詞にあるような、心にぽっかり穴が空いた状態だ。
もう、大人なので諦めも尽くし、この穴の塞ぎ方も明るく振る舞う方方法も知っている。
でも不意に、時間をかけて作ったダムが、ひょんなことで崩壊するように、
穴を埋めていたものがドバッと流れ出て、
そこにはまるっきり無防備の自分だけが残っていたりする。
こうなるとだめだ。
まだまだ自分は弱い。

こんなこと書いていると恋愛モノと思われるけど、
これは恋愛にも限らず友情にも当てはまったりする。
ダメになったら、残念ながらダメ。
私はそうやって折り合をつけて、
不意におしよせる寂しさに無防備にも抵抗している。

でもここまで書いて思ったのは、
この文章の既視感の強さ。
聞いたことある、この臭いセリフ っていう文章の羅列。
うん、きっとこの別れはみんな経験しているんだ。
孤独の分け合いで、寂しさに立ち向かいます。

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