ニューヨークで新型コロナワクチンを2回接種した
世界の“コロナ競争”で日本は負けた
2021年は毎週noteを書こうと決めてたのに、早速挫折して気が付いたら5月になってた。多分かしこまったキチンとした文章を書こうと意識しすぎた結果、疲れて続かなかったのだと思うので、これからもう少し適当な文章にすることにする。
今年一番のホットニュース!話題の新型コロナワクチンを早々に打つことができたので、今日はその体験を書きたいと思います。
それにしても日本はコロナに関しては何から何までポンコツだった。私はアメリカに住んでるからと言って、決してその国の一面だけを見て「これだから日本は〜」とか「アメリカでは〜」とのたまうアメリカかぶれにはなりたくないと思うけど、ことコロナに関しては申し訳ないが言わせてもらいたい。
日本は全然イケてない
わかる。わかるよ。国産のワクチンもないし、ご老人はインターネットも使えないし、オリンピックも大人の事情しか残ってませんって感じで、本当大変だよね。大変なんだけど、やっぱりその制約条件がたくさんあるなりにめちゃめちゃ頑張って高得点取ってるようには見えない。実態は違うのかもしれないけど、“見えない”時点でダメだと思うのよね。プレゼンテーションが下手くそってことなので。
アメリカだってマスコミは好き勝手言っててウザいし、ご老人はインターネットでワクチンなんか予約できないし、そういう制限は同じですよ。それでも結果としては5月15日時点でアメリカは国民の約50%が1回目は終了。日本はたったの3%で、ランキングが下過ぎて何位なのかも良くわからない。ちなみに今日本と接戦を繰り広げてるのは、トリニダード・トバゴとミャンマーですよ。その次はカーボベルデ共和国。一体それどこ?聞いたこともない国でしょう。
新型コロナウイルスは、全世界がほとんど同時期に無理やり同じスタートラインに立たされて始まった、国力競争みたいなものです。結果は、残念ながら日本は世界で話題にもならない国だったということ。悲しい。
ニューヨークでワクチンを打つ方法
まずワクチンは3種類から選べます。ファイザー、モデルナそしてジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)。J&J以外はmRNAワクチンで2回接種が必要、J&Jは旧来型のワクチンで1回の接種で終了というのは、既に日本でも散々報道されている通り。私は効果が高いと言われているファイザーを選びました。
オンラインで予約できるサイトはいくつかあり、公式はワクチンファインダー(市がこういうサイトをあっという間に作るのもすんごい)。あとは日本で言うマツキヨとかウェルシアみたいな、どこにでもある薬局代表、CVS PharmacyやWalgreens等のサイトからも予約することができます。
ニューヨークではあらゆる場所で接種が可能
今でこそ枠が空きまくってるため苦労せずに予約を取れますが、4月頃まではまだ取り合いみたいになっていました。「複数のサイトを頻繁に見て空き状況を確認しながら、すかさず予約するのめんどくさいな〜」って感じだったんですが、もうそこはさすがアメリカ。2月の時点で複数サイトを横断検索できるTurboVaxというサービスを、Airbnbのエンジニアがボランティアで作ってました。もちろん無料。はぁすごい。
ちなみにアメリカではなんで薬局でワクチンが打てるの?と思うかもしれませんが、アメリカは元々薬剤師がインフルエンザワクチンを打てましたから、今回はその仕組みを活用したまで。日本は制度上“マツキヨでワクチン”とは行かないでしょうから、ここはどうしても差が出てしまいますね。
こんな感じで4月中旬に容易に予約を取ることができました。私はアメリカで保険に入っているのでその情報の入力を求められましたが、友人の日本人留学生は保険なしでも問題なく予約できました。
ワクチン、1回目
ワクチンを打つにあたり、個人的に留意しておかないといけないことがありました。それは私が「先端恐怖症」だということ。詳しくはググってくださいって感じですが、要するに先端が尖っているものが大嫌いという病気?です。注射なんてもちろん嫌だし、ペンが自分の方を向いてるのも無理です。インフルエンザのワクチンはこれが理由で基本的に打ちません。
コロナに掛かることと注射を打つことどっちが嫌かと聞かれたら、正直甲乙付けがたいくらい両方嫌だったのですが、今回は仕方ない。コロナだし。
当日ため息をつきながら予約したCVS Pharmacyに向かうと、入り口にワクチン受付専用カウンターがありました。そこで名前を伝えると、スマホでニューヨーク市のワクチンフォームに記入するよう言われる。これは同意書みたいなものです。それが終わると氏名・接種日・メーカー名・製造番号などを記したワクチン記録カードがもらえ、列に並んで接種を待ちます。予約制なので待ち時間はほぼゼロ。
CVS Pharmacyにある簡単な受付カウンター
あっという間に自分の番になり「これまでワクチンを打って何か起きたことはあるか」と薬剤師に聞かれたので、私はすかさず「先端恐怖症だと」申告しました。先端恐怖症って英語でBelonephobiaって言うんですよ。二度と使わない単語だろうな。
それを聞いた薬剤師の人がものすごく優しくて「それは大変。大丈夫だから安心してね。週末の予定は?」とか色々話しかけてくれて、答えてるうちにちょっとチクっとしてあっという間に終わりました。注射を打ったのは久しぶりでしたが、結構感動しましたね。
1. 筋肉注射は痛いと思っていたが、全然痛くなかった
2. 薬剤師も注射打つの上手だった(なんとなく看護師よりも下手なんじゃないかと勝手に思ってた)
3. 時間が短かった。1秒もないくらい
もしかしたら担当してくれた人が特別上手だったのかもしれないけど、注射嫌いの私でこれだったので、普通の人は怖がる必要はないんじゃないかと思います。
その後15分間店内で大人しくし、気分が悪くなることも特になかったので、そのまま帰って良いと言われました。
クリニックスペースで接種を受けた。その後店内の椅子で15分待機
帰宅後、大体1〜2時間後から腕が痛くなり、持ち上げられなくなりました。あと何となくだるい。別に何もしてなくても疲れるという感じ。発熱などの症状はなし。この状態が2〜3日続きました。
1回目よりも2回目の方が具合が悪くなって大変だと聞いていたので、1回目はなるほどこんなもんかという感じ。だるいけど我慢できないほどではなかったです。
ワクチン、2回目
3週間後、今度は別のCVS Pharmacyで2回目の接種を受けました。1回目接種後、同じ場所で2回目も予約できる仕組みになっていたのですが、どうしても時間が合わずに断念。別の場所を自分で予約しました。
1回目と同様、店内で受付。記録カードに2回目の情報が記入され、「ワクチン完了!」というシールをもらって、そのまま接種の列へ。ちなみに記録カードは1回目に渡されたものを保管し、忘れずに持っていかなくてはなりません。また、前回はなかったID(身分証)の確認がありました。
ワクチン記録カード。後日オンラインのワクチンパスポートがもらえる
そして待ち時間ほぼゼロで、あっという間に接種完了。前回痛くなかったので、特に先端恐怖症だとも申告しませんでしたが、問題なかったです。15分待機して帰宅。
帰りは念の為Lyft(ライドシェア)で帰りましたが、乗車中から既に気分が悪かったです(車酔いしていたわけではない)。CVSから自宅まで15分くらいの距離だったのですが、気分が悪くなるタイミングが前回よりもだいぶ早い印象。
帰宅後また腕が腫れて痛くなり、なんとなく気分が悪い。しかし、これは完全に私の場合ですが、1回目よりも症状はマシでした。懸念していた発熱は前回同様なし。症状は1日で治まり、その後も経過は良好でした。
これで遂に2回終わったんだ!と嬉しくなりました。
ワクチン接種後のアメリカ
アメリカは経済活動の再開をワクチンの接種に掛けています。ワクチンを打って2週間経過した人は大半の場所でマスクとソーシャルディスタンスが不要との発表が先日あったばかり。これが正しいかどうかまだ分かりませんが、リーダーが決めたのだから従うまでです。そんなにおかしな戦略には思えないですしね。
特にニューヨーク市は7月1日にあらゆる経済活動を全面再開すると宣言しています。飲食店やイベントの制限を撤廃するということです。私の会社も6月から週二回の出社が義務付けられているし、このまま通常の状態にまっしぐら。
正直ワクチンの件に関しては、アメリカに住んでて良かったと心から思いました。
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