グッチ・チルコロ（Gucci Circolo）：グッチ100周年、期間限定のコンセプトストア in ミラノ
2021年、創業100周年を迎えたグッチ（Gucci）。
フィレンツェのグッチ・ガーデン（Gucci Garden）にて、100周年を記念した特別展が開催中のほか、本展は、東京など世界各地でも行われ、盛り上がりを見せている。
また2021年11月にはグッチ一族を描いた映画『ハウス・オブ・グッチ』（House of Gucci）の公開も控えており、何かと話題に欠かないグッチ。
そしてミラノでは、この秋、期間限定でグッチのコンセプトストア、グッチ・チルコロ（Gucci Circolo）がオープンした。
グッチ・チルコロの会場となったのは、19世紀に建てられたガッララーティ・スコッティ邸（Villa Gallarati Scotti）。
各部屋には、2021年春に発表されたグッチ・アリアコレクションやグッチ100周年記念の商品が並ぶ。
写真をもとに各部屋を見ていくこととしよう。
会場に入り、まず目に入ってくるのは、グッチ100周年を記念した作品（GUCC100）である。
グッチッシマにホースビット、そしてフィレンツェの伝統的な花柄など定番を押さえた色とりどりの作品が並ぶ。
ホースビットのついたツバが深めのベロアの帽子に、レトロな色使いの花柄の鞄たち。
これらを身につけて秋のイタリアの街を散歩してみたい。
次の部屋に進んでいくと、まるで駅のキオスクのようなユニークな展示棚が目に入ってくる。
このレバーを回すと音楽が流れる仕組み。
19世紀に建てられた邸宅の室内装飾はそのまま残っており、時々タイムスリップしたような気持ちに陥る。
100周年記念商品の中には、カジュアルなジャケットやニット、パーカー、スエットもある。
試着室の様子。
さらに奥へ進んでいくと、グッチがセレクションした音楽を聴くことができるラウンジに行き着く。
世界の名だたるアーティストと相思相愛のグッチ。
最近ではイタリアのロックバンド・マネスキン（Maneskin）によるキャンペーン広告が記憶に新しいであろう。
ほか、ハリー・スタイルズ（Harry Styles）、サー・エルトン・ジョン（Sir Elton John）、フローレンス・ウェルチ（Florence Welch）、アシール・ラウロ（Achille Lauro）らも、グッチのアイコン的存在である。
さらにこの部屋には、プリクラとゲーム機が一体化した機械が設置されている。
値段は無料、落書きやスタンプなどの機能はついていないが、カラフルなグッチのテキスタイルが背景となっていて面白い。
ラウンジの隣はカフェテリアとなっており、グッチの2017年のキャンペーン「ブルーム」（Bloom）をイメージして作られている。
しかもこちらも利用料は無料、ティーセットも白地にグリーンのボタニカル柄で統一されている。
マキアートをオーダーすると花びら入りのクッキーも添えてくれた。
ゆったりしたベルベットのソファーが心地よい。
クッキー自体もほのかにハーブとおそらくレモンの風味がしてとても美味しかった。
このほか、2021年春に発表されたアリアコレクションを模したブースや、その中でも登場したグッチとバレンシアガのコラボ商品が揃っているブースもあるとのことであったが、残念ながら筆者が行った日には閉鎖されていた。
様々な仕掛けが楽しいグッチ・チルコロ、ミラノでは2021年10月から11月までの限定オープンのショップである。
ミラノのほか、ロンドンやベルリンでもこのコンセプトショップはオープンするとのこと。
今だけの楽しみ、行かない手はない。
グッチ・チルコロ・ミラノ（Gucci Circolo Milan）
住所：Via Borgospesso 5, Milano, 20121, Italy
開館時間：10:15-19:00（日曜休館）
※2021年10-11月、期間限定オープン
※入場無料、予約必要
公式ホームページ：gucci.com
参考：
・「Gucci Circolo Milano: un nuovo spazio di socialità in un'antic dimora」『Vogue Italia』（2021年10月1日付記事）
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