グッチ・ガーデン・アーキタイプ(Gucci Garden Archetypes):ブランド創設100周年、アレッサンドロ・ミケーレの軌跡を辿る特別展
イタリア・フィレンツェで生まれた老舗ブランド・グッチ(Gucci)は、2021年に創立100周年を迎えた。
フィレンツェのメルカンツィア宮殿内に建つグッチ ガーデン(Gucci Garden)は、2018年1月10日にオープンした注目のスポット。
それ以前はグッチ・ミューゼオ(Gucci Museo)という美術館であった。
(2013年8月、筆者撮影)
筆者は、まだグッチ・ミュゼオだった頃にこちらに訪れたきりであり、グッチ・ガーデンを訪問するのは、2021年5月が初めてであった。
今回のnoteでは、グッチ ガーデンで開催中の特別展グッチ ガーデン アーキタイプ(Gucci Garden Archetypes)の内容と、グッチ・ガーデンのミュージアムショップを紹介する。
1. グッチ ガーデン アーキタイプ(Gucci Garden Archetypes):アレッサンドロ・ミケーレの過去6年間の軌跡を辿る旅
2021年5月からグッチ ガーデンで開催中の特別展、グッチ ガーデン アーキタイプ(Gucci Garden Archetypes)。
本展は、2015年1月にグッチのクリエイティブディレクターに就任したアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele;1972-)が手がけた15の広告キャンペーンから、彼の6年間半の軌跡を辿る旅である。
ミケーレは、次のようなコメントを出している:
「ファッションは、私たちがこれまでたどってきた瞬間を語るものであり、未来の種を含むものである。
なぜならば現在は、我々が知ることができる潜在的な未来でもあるからである。
グッチの偉大な力とは、実に様々な人々の感情的な視点を包み込み、かつそれをどこかに伝えることができるということである。
それはほとんど魔法のようなものである。」
また彼は次のように続けている:
「それは決して簡単な旅ではない。
なぜならばファッションとビューティーは、ビジネス界が作ったタイトなルールに従わなければならないからである。
しかしグッチは、扉を開いた。私たちは新しい美の力を共有しているのである。」
何か足りない、そんな感情を原動力に作品を生み出してきたというアレッサンドロ・ミケーレは、今回の展示のことを「感情の遊び場」(playground of emotions)と呼んでいる。
まずエントランスに入ると、30台ものモニターがある部屋に目を奪われる。
ここではこれから鑑賞することになる各展示の様子が断片的に映し出されている。
アレッサンドロ・ミケーレが生み出す世界は、過去、現在、未来、そして現実と神話などなど様々な境界線が曖昧である。
世界や宇宙の様々なところを舞台とした彼のキャンペーンは、奇想天外なものでありながらも、その根底にあるのは、100年間、このフィレンツェで守られてきたグッチの伝統である。
アレッサンドロ・ミケーレは、どのような旅に私たちを導いてくれるのであろうか。
次の章からは本展のブースを一つ一つ見ていくこととする。
2. The Dionysus Dance: Cruise 2016
こちらは、2015年にニューヨークで発表されたウィメンズショーを元にしたインスタレーションである。
アレッサンドロ・ミケーレにとって2回目となるこちらのレトロロマンティックなコレクション、柔らかな曲線の作品が目立つ。
2021年の今となっては「ジェンダーレス」という言葉はだいぶ馴染みのあるものとなってきたが、ミケーレは、2015年の時点で既存の「ジェンダー」の枠組みに疑問を投げかけている。
本コレクションには、レディースに混じってメンズも発表されている。
ボウタイのブラウス、フリル、花柄など、それらの作品に使われるモチーフは、古き良きもの、イタリアの家庭に伝わるアイテムである。
参考:「グッチ 2016年クルーズコレクション - 過去から現代に、ロマンティックを譲り受けて」『Fashion Press』(2015年6月13日付記事)
3. Tokyo Lights: Fall-Winter 2016
グッチが、2016-17年秋冬の広告として撮影の場に選んだのは東京であった。
撮影を担当したのは、イギリス人フォトグラファー・映画監督のグレン・ルックフォード(Glen Luchford;1968-)。
デコトラで颯爽と東京の夜の街を駆け巡り、パチンコ店に楽しげに入っていく。
ふわふわと時々浮かび上がるシャボン玉は、混沌とした「トーキョー」をよりいっそう、摩訶不思議だが美しい街に見せている。
グッチ・ガーデンの展示でも、ピカピカ光るミニトラックが設置され、またカプセルのようなショーウィンドウに洋服が展示されている。
日本人にとってはどこか危険な夜の東京も、アレッサンドロ・ミケーレというレンズを通してみると、ポップでおしゃれな仕上がりになってしまうから不思議である。
参考:
・「The Tokyo Tribe」『Gucci 公式サイト』(2021年8月5日最終アクセス)
・「デコトラにパチンコ:グッチの新作ビジュアルは東京が舞台」『GQ JAPAN』(2016年7月8日付記事)
4. Gucci Collectors: Fall-Winter 2018
2018年秋冬のグッチのキャンペーン「グッチ・コレクターズ」(Gucci Collectors)を元に作られたこちらの展示室。
ガラスケースに入った無数のぬいぐるみや420組のスニーカー、110のカツラ、1400もの蝶々の標本、そして182もの鳩時計が壁一面に並ぶ。
これらの蝶々の標本は、儚く壊れやすい「美」を体現しているとのこと。
マリー・アントワネットもきっと羨ましがるであろう、カツラコレクション。
無数のぬいぐるみが表現するのは、様々なカラーとパーソナリティーとのことである。
無機質なガラスケースに入れられたこれらのコレクションを見ていると、どこか不気味さも感じる。
そのどこか不自然な不気味さは、ヤン・シュヴァンクマイエル監督作の『アリス』に通づるものがある。
また無数の鳩時計は、それぞれの世界の時を刻んでいるとのことであった。
さらにこちらの展示室は、天井が鏡になっているために、展示品が入ったガラスケースは、どこまでも上に伸びているような錯覚さえ覚えるのである。
5. Gucci Gothic: Cruise 2019
ノアの方舟を作り、動物とともに乗り込むというストーリーからなる2019年クルーズのキャンペーン動画。
こちらのコレクション自体は、2018年5月末にフランス・アルルのアリスカンの遺跡で発表された。
グッチ・ガーデンの展示は、木で作られた道の周りをスクリーンが取り囲み、そこにキャンペーンのムービーが映し出されるというもの。
ユネスコ世界遺産にも登録されている古代ローマの遺跡アリスカン。
ムービーは、牧草が茂る牧歌的な場面とノアの方舟の一場面を描いた神話的な場面から構成されている。
ノアの方舟自体は、イタリアの絵画でも好んで描かれるテーマであるが、アレッサンドロ・ミケーレは、日頃からこのような芸術作品からショーのイメージを生み出しているのであろうか。
そのようなことを考えてしまうような神々しいムービーなのであった。
参考:
・「The Cruise 2019 Fashion Show」『Gucci 公式サイト』(2021年8月6日最終アクセス)
・「歴史的遺跡を闊歩するロックスター、グッチ(Gucci)2019年クルーズコレクション」『the fashion post』(2018年6月4日付記事)
6. Gucci Beauty Network:2019
ついに日本でも2021年秋からアレッサンドロ・ミケーレがプロデュースするコスメライン、グッチ・ビューティーが発売開始されるとのこと。
本国イタリアでは、2019年春に登場したグッチ・ビューティーであったが、その鮮烈なデビューは今も記憶に新しい。
当初はリップスティックだけの展開であったが、パウダー、リキッドファンデーション、マニキュア、アイブロウなど、徐々にその種類も増えてきた。
2019年の発売開始当初は、「不完全な美」をテーマに、人種も性別も様々なモデルを起用したことでも話題になった。
外資系ブランドの広告モデルといえば、白い肌にブロンドの髪の女性という概念を覆したわけである。
グッチ・ガーデンの展示では、無数のモニターに2019年のキャンペーンムービーが映し出されている。
「私に似合う色は何であろうか」、そのような遊び心に溢れたブースである。
参考:
「「グッチ」のメイクアップが9月に日本上陸」『WWD JAPAN』(2021年7月21日付記事)
7. Urban Romanticism: Fall Winter 2015
こちらのインスタレーションは、アレッサンドロ・ミケーレのデビューコレクションとなった2015-16年秋冬ウィメンズコレクションを元にして作られている。
電車の中に佇むのは、このコレクションの30ルック目の洋服を着たマネキン。
窓の映像は、次々と移り変わり、これからどこへ行くのであろうか、新生・グッチの新しい旅立ちを感じさせる演出となっている。
本コレクションでは、フィレンツェの伝統的なタペストリーを元にした花やイギリス・ジョージ王朝時代から着想と得た鳥の華やかなモチーフが目立った。
ロマンティック、でもきちんとフィレンツェのブランドとしての伝統を受け継いでいるグッチ。
まだまだグッチの旅は終わらない。
下の写真は、鑑賞中にグッチ・ガーデンから外のシニョリーア広場を眺めた様子(曇りなのが残念)。
参考:
・「Gucci Fall 2015 Ready-to-Wear」『Vogue』(2015年2月25日付記事)
・「グッチ 2015-16年秋冬ウィメンズコレクション - ノスタルジックな音色が奏でるコンテンポラリー」『Fashion Press』(2015年2月26日付記事)
8. Gucci Prêtà Porter: Fall Winter 2019
2019年秋冬コレクションのキャンペーンムービーは、伝統的なファッションショーをモチーフにしたもの。
ムービーは、まるで1950-60年代の映画のような雰囲気であり、ショーも今のように大々的というよりも、選ばれた顧客のみが入場できるといった感じのこじんまりしたもの。
ムービーでは、ランウェイだけではなく、慌ただしいバックステージも映され臨場感に溢れている。
グッチ・ガーデンの展示では、このキャンペーンを元にした一枚の大きな写真が壁に飾られている。
このように華々しく雑誌の表紙ともなるべき写真が完成するまでに、実に様々な人々が作品に携わっている。
ムービーと合わせて鑑賞したい展示であった。
参考:「Prêtà Porter」『Gucci 公式ホームページ』(2021年8月7日最終アクセス)
9. Of course a Horse: Spring Summer 2020
2020年1月に発表されたキャンペーン動画の主役は、馬である。
舞台は太陽の眩しいロサンゼルス。
飛行機の機内や車の中、ガソリンスタンド、タクシー、ビーチ、部屋の中などなど、普通だったらあり得ないところに馬がさりげなくいるというのがこのムービーのポイント。
グッチ・ガーデンでは、馬の尻尾に見立てた長い毛の周りに人間の手足が生えるという奇妙なものが展示されている。
グッチと馬は、切っても切り離せない関係にある。
グッチは、ホースビットなど乗馬からインスピレーションを得て、数々のアイコンや名作を生み出してきたからである。
そのような馬への愛を考えると、奇妙な馬の尻尾の展示もなんだか愛らしく見えてくるのである。
参考:「主役は馬!? ヨルゴス・ランティモス監督が手がけたグッチ 2020年春夏キャンペーン」『the fashion post』(2020年1月14日付記事)
10. Soul Scene: Pre-Fall 2017
キラキラ光るテープをかき分け中に入って行くと...
陽気なダンスミュージックが流れていた。
1960年代から70年代にかけてのアフリカの若者文化を捉えたアーティスト、マリック・シディベ(Malick Sidibé;1935-2016)にインスパイヤーされたという2017年のプレフォールキャンペーンムービー。,
1960年代から70年代のイングランドで起こったノーザン・ソウル・ムーブメントを反映したというこのキャンペーンでは、音楽に合わせて踊ることの自由が表現されている。
ちょっと薄暗いダンスホールで踊る若者たちからは、自由自在に動く人間の体の無限の可能性さえ感じてしまう。
そんな若者たちの身体を包むのは、煌びやかだが動きやすいジャージ素材の衣服である。
11. In Bloom: 2017
こちらは、2017年にグッチが発売した香水「ブルーム」のキャンペーンムービーをもとに作られたインスタレーションである。
淡い日差しの中で揺れる無数の草花。
自然体ながらも、ロマンチックな甘さは忘れていない。
どこか懐かしく、物悲しい気持ちもする展示であった。
参考:「ロマンティックな「グッチ ブルーム」の香りにときめいて」『ELLE Online』(2021年8月8日最終アクセス)
12. Gucci and Beyond: Fall Winter 2017
2017年秋冬キャンペーンのムービーは、アメリカのSFテレビドラマ『スター・トレック』といった1950~60年代にかけてのSF作品をもとに作られている。
グッチ・ガーデンでは、まるで人形劇のように衣装を着たモデルのミニチュアがケースの中に飾られている。
たまにテレビで、まだCGもなかった頃のSFドラマや映画が流れることがあると、オモチャのような映像にクスッと笑いながらもついつい観入ってしまうことはないであろうか。
CGや3Dなどでリアルさを追求する今の流れとは逆を行くグッチ。
アレッサンドロ・ミケーレは、レトロな未来を見据えている。
参考:「グッチの2017年秋冬コレクションが宇宙から届いたって?」『GQ JAPAN』(2017年7月31日付記事)
13. Rebellious Romantics: Spring Summer 2016
2016年春夏キャンペーンのムービーの舞台は、ベルリンのナイトクラブ。
グッチ・ガーデンでは、キャンペーンのカットに登場するクラブのバスルームが忠実に再現されている。
ブルータリズムの灰色で直線的な建築物によって構成される街を彩るのは、ベルリンのサブカルチャーを牽引する煌びやかな若者たち。
ちょっと近づいてマネキンを撮影。
この街は、合理主義の大人と自由奔放な若者、二つの顔を持っているようである。
ここは確かにトイレという閉鎖的な空間なのに、これから階段を駆け上って屋上にでも行くのだろうか、そのような動きを感じるインスタレーションであった。
参考:
・「ベルリンの退廃的な建築とポップカルチャーを融合、Gucci(グッチ)2016年春夏キャンペーンが公開」『the fashion post』(2016年1月8日付記事)
・「本当に知るべき10棟のブルータリズム建築」『SSENCE』(2021年8月9日最終アクセス)
14. Come as You are_RSVP:Cruise 2020
映画監督・作家ハーモニー・コリン(Harmony Korine;1973-)が手がけた2020年クルーズのキャンペーンムービー。
テーマは「パーティー」。
饗宴の準備から、入場、挨拶、そして人々の興奮が最高潮に達するまで、愉快な様子が描かれている。
グッチ・ガーデンの展示では、パーティーに使われたであろう食器棚の至る所に、パーティーの来場者が身につけていたアイテムが置かれている。
バックヤードであり、本来、お客さんが入る場所ではないキッチンの食器棚。
そこに無造作に置かれた帽子や手袋、鞄、メガネなどは、急に持ち主を失って、心なしかぐったりしているようにも思われる。
映画『華麗なるギャツビー』には、ギャツビー邸でのパーティーの終演後の様子が描かれているが、まさにそんな感じ。
パーティーが終わった後に屋敷を見渡してみるならば、愛を語る相手を見つけさらなる快楽の扉を開ける者、調子づいて飲みすぎたアルコールに苦しめられる者、にわかに次の日の仕事を思い出し日常に戻る者、そしてお客たちが残した饗宴の残骸を機械的に始末する者などなど....
そこにはそれぞれの人々の物語があるのである。
参考:「【先行公開】ハーモニー・コリンによる2020年クルーズコレクションフィルムが公開」『the fashion post』(2019年11月12日付記事)
15. Gucci Hallucination:Spring Summer 2018
グッチの2018年春夏キャンペーンのビジュアルを手掛けたのは、スペイン人アーティスト・イグナシ・モンレアル(Ignasi Monreal)。
モンレアルは、ラファエル前派の画家ミレイ作の『オフィーリア』などの絵画にインスピレーションを得て「ユートピアのファンタジー」(Utopian Fantasy)を表現した。
この中央に大きく描かれる男女は、初期フランドル派の画家ヤン・ファン・エイク作『アルノルフィーニ夫婦像』(1434)の構図に似ている。
彼女たちはよく見ると人魚である。
この奇妙な生物が描かれる辺りは、マルコ・ポーロの口述を元にした旅行書『東方見聞録』の写本の挿絵の世界観を思わせる。
よく見るとミケーレ本人のような巨頭も描かれている。
この青地に金の星の壁紙は、グッチ・ガーデンのすぐそばにあるヴェッキオ宮殿の入り口の部分のようだと感じた(もっともヴェッキオ宮殿の方は、青地に百合の花であるが)。
いずれもシュールで奇抜な世界観だが、モチーフとなっている絵画やストーリーを読み解くのもまた楽しいのである。
参考:
・「Ignasi Monreal(イグナシ・モンレアル)ファンタジーが炸裂、Gucci(グッチ)2018年春夏キャンペーンが公開」『the fashion post』(2017年12月22日付記事)
・イグナシ・モンレアルの公式インスタグラム:@ignasi
16. Gucci Dans Les Rues:Pre-Fall 2018
これまでいくつものキャンペーンを展示とともに紹介してきたが、筆者は個人的にこの2018年秋冬のムービーが一番好みであった。
テーマは、「1968年パリの5月革命」。
第二次世界大戦から20年が経った1960年代、世界では下からの革命運動が盛んとなっていた。
泥沼化したベトナム戦争に悩むアメリカにおける反戦運動、中国の文化大革命、日本の全共闘、そしてプラハの春など...
フランス・パリに限らず、世界中の若者たちが、新しい世界を求めて血を煮えたぎらせていた。
ムービーに登場する学生たちの様子を見ていると、いくらノンポリであってもタダならぬ雰囲気に圧倒されてしまう。
筆者は、2010年代、平和な平成の最後の頃に大学生活を送った。
特に将来を悲観することもなく、学業に打ち込んでいたのだが、あの時にも全学連の人は常に構内にいて、毎週金曜日のお昼には、時計台のもとで演説をしていた。
あの時には「何をあの人たちは怒っているのだろうか」と不思議に思いながら3限の授業に急いだが、2021年現在、自分たちも自分たちが生きる世界に対して、怒ったり、議論をしたりせねばならない状況になってきたと感じる。
1968年5月のパリ革命のスローガンは、「平等!自由!セクシャリティ!」(Egalité! Liberté! Sexualité!)。
「平等!自由!友愛!」(Liberté, Égalité, Fraternité)というスローガンを掲げた18世紀末のフランス革命の歴史を紡ぐものとしての自負が見えるスローガンであるが、1960年代のフランスの若者は、白人男性を中心とする伝統的な家父長制に真っ向から刃向かった。
一見、政治的な表現はファッションとは相いれないものに思われるかもしれないが、アレッサンドロ・ミケーレは果敢にこのテーマを選び、コレクションを発表した。
これこそが、このクリエーターから目が離せない理由なのである。
参考:「パリの"5月革命”にタイムスリップ!Gucci(グッチ)2018年プレフォールキャンペーンフィルムが公開」『the fashion post』(2018年2月21日付記事)
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以上、およそ15もの過去のキャンペーンを駆け足で振り返った。
noteを書くにあたり、筆者もキャンペーンムービーを一つずつ見返したのだが、どれも魅力的でついつい見入ってしまった。
なおこの特別展は、公式のバーチャルツアーによって家のパソコンからも鑑賞することができる。
是非、奇妙なアレッサンドロ・ミケーレの世界の目撃者になっていただきたい。
グッチ・ガーデン(Gucci Garden)
住所:P.za della Signoria, 10, 50122 Firenze, Italy
営業時間:10:00-19:00
公式ホームぺージ:gucci.com
参考:
・Tiziana Cardini, 'Inside the New Gucci Garden Archetypes Exhibition Celebrating the Brand’s 100th Birthday', in: Vogue (2021年5月14日付記事)
・'Gucci Garden Archetypes', in: Gucci 公式ホームページ(2021年7月23日最終アクセス;ページ内に本展のバーチャルツアーあり)
・「創設から現在までクリエーティブを探求する新施設「グッチ ガーデン」がフィレンツェに」『Fashionsnap.com』(2018年01月10日付記事)
(文責・写真:増永菜生 @nao_masunaga)
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