見出し画像

育休者のキャリアに寄り添う|育休当事者から生まれたガイドが電子書籍になりました。

人生初めての育休を取得したのが2020年。
本当に色んなことを考えた時期でした。

その翌年の2021年3月19日にリリースした育休者に向けたガイドサイト『育休ガイド IKUMICHI 』。育児書ではなく、育休者本人にフォーカスをあてたキャリアのガイドです。

この度、webサイトから無料の電子書籍になりました。

“わたしらしい”に出会う育休ガイド『IKUMICHI』

<内容>
•自己理解を深めること
•復職後の働き方を考える
•自分の心に寄り添い整える
•先輩育休者の育休の過ごし方
•育休を支援する様々な団体の紹介

などについて、育休者当事者の視点で収録しています。


育休コミュニティMIRAIS に所属して仲間と共に立ち上げたプロジェクトです。

産休・育休を現在取得している方、これから控えている方で
この先のキャリアに漠然とした不安感をお持ちの方に、お役に立てばいいなと思います。

-----

私自身、職場から離れることでキャリアに対する漠然とした不安をいだきました。同じような気持ちを抱いた人に、寄り添う存在になればと思って作ったものです。

リリースを3月19日にしたのは、“産育休”の語呂合わせ。

産休や育休に対面した人が自分と向き合ったりケアしたり、また周囲の人が寄り添う機会にもなっていったらいいなと思います。

少し前、育休中のリスキルの話がありましたが、私は色んな選択があっていいと思っています。正解のない目の前の育児に向き合いながらも、これまでのこと、これからのことを色々と考える時間になります。

私自身は、この期間は1人になると孤独や不安に襲われそうであったこともありコミュニティを見つけ仲間と過ごすことにしました。

育休中、実は私は仕事から離れることができず、兼業の仕事を続けたり、このプロジェクトを立ち上げたり、外と関わる機会もとりました。

やってみてよかったと思うことは、
仲間と作り出す活動に参加したことで、考え方や色々な仕事の仕方に触れることができたこと。子供を主語にしない友達ができたこと。

そしてなにより、

あぁこの期間に色々できたんだから今後なんとかなるなと思えたことです。

一方で、逆に目まぐるしく、子供に向き合いきれたのか?負荷がかかりすぎているな、と思うこともありました。
きっと一緒に活動していた仲間も、、、。

育休から、復帰していくことを想定すると、
心の準備にはなっていたかもしれません。

このIKUMICHIのプロジェクトは、活動を引き継いでくれる多くの仲間なくして成り立ちませんでした。

総勢200名を超えるメンバーが関わっています。
この育休という期間に考え、悩み、何かに関わる意思を持ち、挑戦している。こんな風に活動する人がいるという事実が次の世代の何らかの背中を押す機会になったら嬉しく思います。

以下は書籍の中にも書いたメッセージです。

これから産休・育休をむかえる方へ

『育休ガイド IKUMICHI』は、育休を過ごす当事者から生まれました。「育児」ではなく「育休を過ごす当事者」にフォーカスしたガイドです。2021年3月19日にウェブサイトとしてリリースし、その後2年間SNSやイベントを通じて“自分自身のキャリア”を軸とした情報を、育休者の目線から発信してきました。

男性の育休取得の動きも広がりつつあり、男性・女性ともに一定期間の育休を取得して職場に復帰することが一般的な世の中になってきました。

育休は生まれたばかりの赤ん坊を健やかに育てていく、育児に向き合う大切な人生のプロセスです。

しかし、仕事というものから一定期間離れる産休や育休が「ブランク」になってしまうのではないか。周りはものすごいスピードで動いている中で、自分は置いていかれないだろうか。復職後にポジションはあるだろうか。

そんなキャリアに対する漠然とした不安を感じる人も少なくありません。
私自身も、この運営に関わったメンバーも同様でした。

IKUMICHIはその不安な気持ちに寄り添いながらも、育休を不安な気持ちで過ごすのではなく、この期間にあらためて自分自身と対面し、自分らしい復職に向けて「有意義な育休」を過ごして欲しい。当事者だからこそ伝えたいという思いで活動してきました。

今回IKUMICHIが書籍となり、同じ思いを抱えた多くの方に届くことを期待しています。
手にとっていただいた方の有意義な育休を過ごすヒントになれば嬉しく思います。そして育休の先にある、それぞれの復職にもエールを送ります。

MIRAIS 5期所属/
IKUMICHI 発起人  山崎 奈央

この記事が参加している募集

私の作品紹介

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?