全身麻酔手術前の恐怖を抱えて
◆ 情報最終更新日┊2024.09.18
infinity artist NAO です。
Thailand・Chiang Maiで交通事故に遭ったことを綴ります。
スマホは打てるのでスマホで綴っています。
20日に手術が決まりました。
有名な整形外科病院で肩専門でもある医師に手術を担当いただくことになりました。
全身麻酔の手術だなんて、そもそも身体を切る( 今回は肩 )手術だなんて、人生で初めてです。
私自身、五体満足で生まれ、小さな頃から何ひとつ大きな病気や、持病、アレルギー( 大人になってから花粉症はあり )もなく、健康体で30数年間、生きることができていました。
もちろん、今までの人生において多少のケガや、骨折みたいなものはあったと思います。けれども、今回のような交通事故に巻き込まれる形で怪我をして、手術や5日間の入院は経験したことがありませんでした。
エンドレスホスピタル
今回でタイ、チェンマイの病院2箇所、
日本の病院1箇所と、9月10日の事故日からずっと病院通い続きです。今まであまり人生に関係なかった病院の存在が、すごく身近になりました。
注射も何回したことでしょう。
破傷風ワクチンが切れるとのことで、タイで打ちました。3回1セットなので、また注射は続きます。事故発生時から何回採血や点滴やらで身体をブスブスさされているんだろう…と思うとなんだか萎えます。都度都度痛いし。青痰だらけです。
私自身、針を入れられる瞬間など、直視できないくらいビビりです。ニューッと血液が吸われていく様子は、見るに耐えられません。
交通事故で気絶から意識がもどったとき、ほんの少しだけ横たわっていた身体を浮かして見ると、後部座席には自分の血液がグッチョリ付いていたのをこの目で確認しました。
「 うわっ・・・ 」
その光景を目にした、もうそれだけでまた気を失いそうでした。
「 ああ、私、事故にあったんだな … 」
( また静かに身体を戻す )
交通事故に遭った。
満身創痍
脳震盪による頭痛
全身と心の
痛み、傷み
悲しみ、哀しみ、
辛み、
なぜ事故を起こした原因が本当に何もわからないけど多少の運転手への恨み、憎しみ…
( ここは安心安全な日本ではなく、タイであり、外国だったのだ。 )
その事実とネガティブな感情
全てまるごと動かない身体の中で感じて
静かに受け入れるほか、ありませんでした。
起きたものは仕方ない。
起きる前には戻れない。
救急車の音がして
「 なんとか死ななくて済みそうだ 」と思えて
救命隊がきた時には
そのまま身体を全てなすがままに預けるしかできませんでした。痛かった…。
気絶から目が覚めたとき窓ガラスは粉々ビッチリヒビだらけの塊でした。
救急隊か誰かがこじ開けようとしている時、
パラパラと顔付近にかかる細かなガラスの破片が怖くて仕方なかった。
もう捨てた気持ち悪い血まみれのバッグにも
キャリーケースにもその破片があちこち居ました。
東京ミッドタウンの受賞式に合わせて用意したドレスワンピースを事故の日着ていて、それも血まみれになり、肩鎖関節脱臼したので着脱できず、切り刻むことになりました。お気に入りのviviennetamのものでした。次のステージに行くためと、自分でも奮発して買って大切にしていたもの。それを失いました。もしかしたらこの程度に治るよう守ってくれたのかもわかりません。
帰国しても終わらない
まだまだ終われない。
タイ現地での病院、警察署、保険会社。
何書いてあるのかまったくもってサッパリ。記号にしか見えないタイ語の大量のドキュメント。
身体の痛みを抱えながら、手続きのためにチェンマイの街を、まだまだトラウマ感じるgrabタクシーでまた駆け巡り、2日間かけて手続きを終わらせて、やっとの思いで無事帰国した。そしてまた手術…
全身麻酔と手術の恐怖
自分の人生には関係なかった、この字面…。
「 寝てる間に終わるから、大丈夫、頑張って 」
だなんて、言ってくれるけど。
けどさ。
申し訳ないけれど他人事のようにしか聞こえてこない…嫌なやつで申し訳ない。
注射も直視できない私なのに
「 いやいや、大丈夫じゃないよ。もう勘弁してくれよ。頭だけで2回も縫い直してるのに。 」というのが本音。
最初はタイで受けようかとも考えたけれど、
実際かかった入院費だけで30万、
タイで受けるなら肩の手術は150万、
本当に本当に、この高額医療費は保険で落ちてくれるのか?心配で心配すぎる不安で、やっぱり日本に帰ることにしました。
ちなみに、入院費は保険で落ちます。きちんと手続きしましたので。
日本に帰国できて、日本の安心できるドクターと医療を受けられることに「 やっぱり日本はすごいや 」と畏敬と感謝の思いを感じつつ、恐怖でしかない。もう手術イヤだ!痛いの勘弁してくだささい、、、涙😭
無意識にダメージがジワジワと。
タイ、バンコクホスピタルチェンマイで大量に処方された抗生物質、痛み止めの薬の副作用なのか、それとも、今回全てにおいてのストレスなのか、毎日この量の髪の毛が抜けています…
入院の部屋も個室希望を出したけど、通るかわからないし、誰かの話し声や人の目がいちいち気になる気に触る自分にとって、違う環境はこれまたいちいちストレスで…
何でもない恋しい日常よ、早く。
帰国するまでまともにお風呂に入れず、髪の毛洗ってない人みたいな不衛生な見た目と状態が続いたこと。
爪の中に血液が入り込んで長らく汚い爪の見た目であったこと。
事故によりボロボロで、肩鎖関節脱臼により骨が変なところに移動した肩の様子、見たくない自分を見るこの自分の気持ち。
普段どおりに左側が動かない、動かせないもどかしさ。
お風呂は、いつも通りに身体を隅々まで洗えてる感じがしない。
メイクしてる場合ではないのでいつもスッピンでなにも決まらない。
頭、額部分の傷口は髪がかからないようにいつもピンやゴムで、止めて、仕方なくチンチクリンな髪型をしている。
外に出かければ、なにあの人の髪型、みたいな目で見られる。見られている気がする。
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