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【読書】ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた 堀江貴文著


プロローグ


刑務所の“情報の壁”は厚い
効率の良い選定がカギを握る
効率的な情報収集
「強制情弱状態」から脱するために、厳選した42冊の書評
巻末には、書評サイト「HONZ-ノンフィクションはこれを読め!」を主宰する成毛眞氏との対談も収録

第一部      僕が本を読みながらつらつら考えたこと

1.「こうなるといいのに」を実現する働き方


「新装版 こんな僕でも社長になれた」家入一真
「カレチ」池田邦彦

今「やりたいことができない」なんて言ったら、それはもはや自分は情弱だと言っているようなものだ。
やりたいことをやるための環境は、適切な情報さえ持っていれば今や誰にでも簡単に整えることができる。
アイディアそのものの価値は、限りなくゼロに等しくなって行く。この状況で成功できるかどうかは、いかに早く、あるいはタイミングよく実装できるかどうかにかかっていると言えるだろう。

インターネットで情報はいくらでも手に入る
起業ブーム、ノマドワーカー
やってみたいと思ったら、まず情報を集めて実際にやってみること。考えたり躊躇したりしている時間こそがビジネスにとっては致命的なロスだし、そんなこと世界中のビジネスマンは誰も知っている時代だ。

「理系の子」ジュディ・ダットン
「バイオバンク」マーカス・ウォールセン
「ロケットボーイズ」ホーマー・ヒッカム・ジュニア

サイエンスフィクション

2. 情報を鵜呑みにする日本人へ


「放射線医が語る被爆と発がんの真実」中川恵一
「反原発の不都合な真実」藤沢数希

自然エネルギー庁の資料によれば、日本では太陽光発電、太陽熱利用、バイオマス直接利用、風力発電、地熱発電などを全て足しても、これが自然エネルギーは日本のエネルギー消費全体の0.3%ほどにしかなりません。

中国では、石炭火力で80%ほど発電していて、毎年40万人ほどが無くなっていると言われている。実は石炭にウランやトリウムなどの微量の放射線物質が含まれており、通常運転している原子力発電よりもはるかに大量の放射性物質を放出している。

「A3」森達也

最近の日本における魔女狩り的に厳罰化を求める世論は間違いなく地下鉄サリン事件が起点になっている。

「外資系金融の終わりー年収5000万円のトレーダーの悩ましき日々」藤沢数希

外資系企業はベテランよりも才気あふれる若者を積極的に採用する。
この真相は、「若い人材の方が簡単に騙せる」からだという。
ベテランのトレーダーは確かに即戦力になる。業界の人脈も、法律の使いかたも心得ている。しかし、彼らは自分の給与が見合っていなければ、訴訟を起こすし、零余子と他社に移ってしまうこともある。会社からすれば取り扱い注意の人材なのだ。その点、若者は何も知らないから簡単に騙せる。

「ニートの歩き方―お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法」pha

インターネットを使って効率かつ経済的に生活を営む手引書でもある。

3.破天荒で良い「人生に倍賭けする」生き方


「ヘルタースケルター」岡崎京子
「トラオ 徳田虎雄 不随の病院王」青木理
「人間仮免中」卯月妙子
「超闘死刑囚伝―孫斗八の生涯」丸山友岐子

いろいろな人の「生き様」

4. この二年で「日本人の生き方」変わった?


「成り上がりhow to big 矢沢永吉激論集」矢沢永吉
「五体不満足」乙武洋匡
「オトことば。」乙武洋匡
「platonic sex」飯島愛

ベストセラー研究

「僕の小規模な失敗」福満しげゆき
「風俗行ったら人生変わったwww」@遼太郎

童貞パワー

「とんび」重松清
「かくかくしかじか」東村アキコ
「東京タワー おかんと僕と、時々、オトン」リリー・フランキー

人生で一番泣いた本

5. 日本はこの先、いったいどうなるの?


「電波の城」細野不二彦
「江戸のお金の物語」鈴木浩三
「武士の家計簿」磯田道史
「日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門―もう代案はありません」藤沢数希
「カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書」

「フェルマーの最終定理」サイモン・シン
「暗号解読」サイモン・シン

サイエンス・ノンフィクションの「最初の一冊」であるとともに「この一冊で百冊分の価値があるといっても過言ではない」

科学を知ることで、次のビジネスチャンスがどこにあるのか、さらには次の時代の転換点まであとどれ位か具体的に見える。科学の知識は、まさに世の中を見通す千里眼になるのである。

第二部      「どうやって僕らは本を探し、読むのか?」

キュレーションの時代。
キュレーターとしての経験値と土地勘が重要。
雑誌の書評欄を全部チェックしている。「日経ビジネス」の書評とかに結構掘り出し物がある。
「週刊アスキー」の書評も結構いい。
「ナショナルジオグラフィック」
「このマンガがすごい!」
「ダ・ヴィンチ」
「HONZ」書評サイト
Gunosy(グノシー)
antenna(アンテナ)

成毛氏との対談の余談

北朝鮮の技術力はすごい。韓国より上。
EMP爆弾。電磁パルス
高高度の上空で核爆発を起こしてガンマ線を大量に発生させて、成層圏でコンプトン効果を発現、電磁パルスを発生させる。
人は全く傷つけない。直下にある電子機器にはサージ(高電圧)を発生させ、異常をあたえる。効果範囲は半径400キロ。コンピュータ、通信網、金融システムも全滅して3年間は元に戻らない規模のダメージ。

おわりに

多彩なジャンルを読破していることがわかります。
1000冊読んで、凝縮した知識、書評が詰まった一冊になっています。
著者はサイエンスフィクションが好きのようです。
科学の知識が、ビジネスにおいても大切なことが理解できます。
「とんび」重松清著は大号泣した作品だそうです。父と子の物語であるこの作品は、大変興味深いです。


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