見出し画像

【議会だよりじゃ伝わりきらない!】令和5年6月定例会における一般質問の真意を説明します。(後編)

こんばんは、佐々木です。
いよいよ秋めいてきました。
季節の変わり目の体調管理には気を付けたいところですね、健康大事。

さて、昨日今日と「座談会」を町内2カ所で開催させていただきました。
8/27が青部vokettoにて19時から。8/28が沢間てんでんこにて14時半から。
それぞれ、多くの方々に足を運んでいただき、お話ができました。
限られた時間の中でしたので、なかなか個別の時間を充分に確保できず申し訳なかったです。
話を聞かせてもらって、深堀り、あるいは、高めていった先の"真意"を感じたところでは、皆さんが求めている世界はかなり共通しているところでした。

私は、政治は<ソーシャル・オーケストレイション>だと考えています。
それはつまり、
町民が各々の楽器を持ち、美しい音を奏でる。または、奏でようとする。
お互いの楽器の持ち味や練度はちがうけど、それぞれのパートがあり、役割が違うので、お互いを尊敬しあい、信頼しあう。
曲をそれぞれで奏でるのもいいけれど、アンサンブルや全体で奏でる方が豊かだから、ピッチやテンポを整え、指揮をする。
そうして、美しく豊かな曲をみんなでつくる。

そのためには、楽器に対する理解や、楽典などの知識も必要で、なにより、「どういう曲作りをしたいのか」ということが最も大切。
つまり、指揮者は演奏者の半歩先にいる。半歩先の想像を常にする。
指揮者自身は音を出さないのだけど、全体のことを考え、縁の下の力持ちとなり、演出をし、感動を作り出す

私の"政治観"はそんな感じです。
たぶんこれは、私が自衛官だったことや合唱部だったことが大いに影響していると思います。

自衛官だったエピソードはこちら

合唱部だったエピソードはこちら

座談会ではまずそのような私の"政治観"や日々の実際の活動や一般質問のねらいなどをお伝えし、そのあと、参加者お一人お一人から日ごろ感じていることや、町の様々なことへの疑問や要望をお話いただきました。
時間を定めて参加者全員に発言していただき、それに対する私の見解や、他の参加者との情報交換をしました。

一方的に私が発言するのではなく、参加者みなさんに発言していただくということが、熱をうみ、気づきの多い有意義な会と感じられた大きな要因だと感じました。
これからも定期的に座談会を開催したいと考えています。
次の予定は
10/22 19時~(梅野屋)
10/25 14時半~(カフェグランマ)
です。また近くなったら改めてお知らせしますね。
各会、10名くらいが上限かなと考えています。

さて、本題です。
前回に引き続き、議会だよりだけでは伝わりきらない、6月議会での私の一般質問のねらいを書いていこうと思います。

川根本町で今年度から新設された役職「川根本町型授業づくり研究員」の役割とは

教育長の答弁
「その先生にお願いしているのは、所属の学校だけではなくて、他の3つの小・中学校全て にわたって具体的に授業を見て、アドバイス、すばらしい知見をお持ちの方ですので、知見 と実績をお持ちの方ですので、ほかの学校の授業を見て、具体的にアドバイスをしてほしい ということと、あと町全体の教職員の研修ですが、そのプログラムも考えていただきながら、 広く外部とつながりながら、川根本町に新しい風を吹き込んでもらいたいと、そのようなこ とでお願いをしているところでございます。」

令和5年第2回(6月)定例会会議録

私は昭和60年の生まれです。
福島県の須賀川市という、日本にありふれた田舎の地方都市の公立の小中学校で義務教育を受けて育ちました。
つまり、めっちゃ"普通"の教育を受けてきました。

それから25年弱が過ぎ、時代が大きく変わり、それに伴って日本の"教育"が目指すものはガラッと転換しています。

しかしながら実際のところ、学校現場、そして保護者、議員はそれに追いついていない。つまり、昭和を引っ張っている。これは、当町に限らず全国的にだと思います。

川根本町では、来年度から義務教育学校2校体制となる見込みで、新たなスタートに切るにあたって、今年度はあらゆる面で準備が進められています。

そのタイミングでの冒頭の「川根本町型授業づくり研究員」の新設。
教育長直々の任命です。
これは、町の教育に対する本気の姿勢の表れだと感じています。

各小中学校には、「研修主任」という役職の先生がいます。
仕事の一例をあげると、、

・研究教科や研究テーマなどを決める。
・校内研究組織を作る。
・教員の授業力向上のために、年に数回研究授業を行う。
・授業や単元の進め方について具体的を方法などを提案する。
・年間の研修のスケジュールを作ったり、研究授業の日程が重ならないように日程調整を教務主任と一緒に調整したりする。
・新任の教員がいる場合は、その教員向けの研修計画を作成し、研修を行う。
・研究授業を行うときに、外部講師との調整を行う。
・研究授業の前の指導案検討会の司会をしたり、研究授業後の研究授業討論会の司会をしたりする。
・研究授業の際の、授業記録、板書記録、ビデオ撮影、写真撮影などの役割分担の案を作成する。 
・研究冊子を作る場合は、どのような内容にするのか案を作成する。

などなど、各学校の授業の質を高めるための手立てを講じるために中心的な役割を担っています。
その「研修主任」のまとめ役が「川根本町型授業づくり研究員」ですので、まさに当町の教育の"色"を決める非常に重要な役割ですね。

転換期は揺れる

前述したとおり、日本が、世界が求めている教育のゴールというものは昭和から随分変わりました。
それに向けて、大学入試改革があり、学習指導要領がかわり、並行してコミュニティ・スクール(C・S)が始まったりと、現場は大転換期を迎えています。

保護者の方々が戸惑うのも当然のことです。過去自分たちが受けてきた教育内容とは大きく異なりますから。
多くの議員の理解が追い付かないのもわかります、保護者の方々よりもさらに現場から遠いところにいるのですから。

しかし、実際、時代は変わり、教育のゴールはすっかり変わっています。
つまり、アプローチの方法論も精神性も転換する必要があります

それを、なんとなくわかっていても、教育委員会や学校から出される情報は断片的(に感じる)、全貌がわかりにくい。故に不安や不満に繋がってしまう。

私の一般質問の目指したところは、そのモヤモヤの解消と、ひいては当町の教育に対する応援の気持ちや誇りに繋がるような「説明会」を実施していただきたいというところでした。

過去に町全域のPTAが一堂に集まっての教育委員会の会合があったと聞いたことがあり、それを今年度実施していただきたいと考えました。

町内の小中学校の統廃合があり、来年度から義務教育学校が町内2校体制で始まる、この大転換期のタイミングは、町の目指すべき教育の方向性と、その意義について、お伝えしやすく、また、必要なことだと思います。

この質問に対する教育長の答弁は、

「全部の保護者さんが一堂に会して、以前行っていた講演会のように文化会館へ 集まってというようなことですが、それは今、具体的な計画はございませんが、これから検討をしながら、授業づくり研究員とも相談をしながら、何かこれからの教育について、保護者さんにより詳しく御理解いただけるような、そんなふうな機会も計画していきたいと、検討していきたいと思います。」

令和5年第2回(6月)定例会会議録

とのことでした。


その後、
何度か教育委員会と話をさせていただくなかで、私が提案させていただいたこの会、今年度中に実施される方向になってきました。
内容についても、教育委員会や各学校長、前述の授業づくり研究員の方と話をしながら、的確で有効なものになるように話を重ねていきたいと考えています。
(まだ本決まりではないので、そこはご承知おき願います)


私は、川根本町を"いい町"にしたい。
"いい町"というのは、町民が自分の町を、町での暮らしを、日常を気に入って住んでいる状態です。
自分の居場所を感じ、役割を感じ、それ故に他人への尊敬と信頼が沸いてくる、そんな町です。

特効薬や近道はなく、
それを目指して、町民のみなさんと対話を重ね、行政と前向きで建設的な議論をしていくことなどを、地道に粘り強く続けていくことかなと思っています。

皆さんとお話がしたいです。
それぞれの役割の中で、一緒にこの町にいい音楽を響かせましょう。
そんで、世界を感動させちゃいましょう。

お読みいただき、ありがとうございました。

熱く、楽しく、リアルに。
川根本町町議会議員 佐々木直也

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?