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成長だと思っていたことが、もしかしたらそうではないのかもしれない話。

自分が初めて"成長した"と自覚した記憶は小学4年生の頃。
授業中にふと鉛筆が転がって、とっさに手を机の枠外に先回りさせて、机の下に落下させずにキャッチできたときだ。(伝わるかな)
その先回りする動き自体はそれよりも前にできていたのかもしれないけれど、とにかく、それを自分の"成長"と認識したのはそのときが初めてだったのだ。
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小学4年生から高校までリーダーの役割につくことが多かった。
学級委員長、部活の部長、クラス合唱の指揮者、生徒会。
今は小規模な事業ながら経営をしている。

リーダーの大きな役割の一つが責任をとることと、そして指揮をとること。

どんどん入ってくる様々なアクシデントに、どんどん対処していかなくてはならないので、なにかあると、状況の確認をして、いますべきことはなにかを瞬間で判断するような頭の使い方になっていく。

経験を積むほどに、あらゆる対処への瞬発力があがっていく。
それは鉛筆が転がったら先回りしてキャッチすることと同じなのだ。
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ある日。

むすめが部屋の中で走って転んで頭をぶつけて、痛いよおと泣いた。
そのとき、おれは「走ったらあぶないから、気を付けなよー」って言った。

おれがうっかり本を足に落として、痛てー!と言った。
そのとき、むすめは心配そうな顔で「だいじょうぶ?」と言った。

はっとした。
自分のことを省みたときに、いつの間にか、仕事に限らず、日常のあらゆることを"対処"するくせがついていることに気がついた。
それは、なんとつまらない、体温のない人間なのだ!
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またしてもむすめにはとても大切なことに気づかせてもらった。

今年のテーマは『原点回帰と再解釈』
とにかく自分を見直してみようと思う。


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